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『僕の野球人生』第25回 小野優華マネージャー

『僕の野球人生』第25回

小野 優華 マネージャー(4年/青島二)

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これがいいかな

TOKYOROCKSをご覧の皆様、こんにちは。

4年マネージャーの小野です。

今回は自分の野球人生について書いてみようと思います(笑)

偉そうに言っていますが、野球経験はなく、小さい頃から真剣に野球に打ち込む同期と同じように「人生」と呼ぶことがとても生意気な気がして、恐れ多いです。

野球歴も日本語使用歴もたったの4年程度で、文才は疎か文法ミスもたくさんあり、ストーリーとして成り立たない気もします…それでも読んでいただけるのであれば、いつもの私のブログを読むような気持ちで、あまり期待せず、「またふざけているな」と思いながら面白半分で読んでいただければと思います。

 

私の生まれも育ちも、中国の青島という町でした。広島出身の父の影響で、私は広島東洋カープを応援していました。帰国後、受験勉強の気晴らしによく伯母について神宮でカープの応援をしていました。たった1球で変わる球場の空気、見知らぬ人同士も一緒に喜び合う様子、勝った試合で抱き合う選手たち…私は改めて野球というスポーツに魅了されました。目指している東大に野球部があることを知り、私は東大野球部でマネージャーになりたいと思いました。

以前のブログでも言いましたが、入試の面接で、「大学入ってから何やりたい」と聞かれました。その時は「東大野球部のマネージャーやって優勝に貢献したいです!」と即答しました。面接の先生の表情はよく覚えていませんが…無事合格できたことは、私の熱意が伝わったと勝手に思っています(笑)

 

中国の受験戦争は日本以上に激しく、成績が生徒を評価する唯一の基準で、日本のような部活文化もありませんでした。私は大学に入るまで、部活とは何か、マネージャーとは何かについて何も知りませんでした。入部当初の私は、やる気だけは有り余って、何もできない状態でした。初めての電話対応で、「えっと、えっと、」と声が喉に詰まり、先輩に助けてもらったり、住所のハンコを封筒の右に押したりと、普通の人ではまずしないようなミスを連発していました。今思い返せば、戦力外すぎて笑える話ですが、当時は悔しくて悔しくて夜眠れない時もありました。

マイナスからのスタートにもかかわらず、1から丁寧に教えてくださった先輩たち、私のミスをカバーしてくれた平祐(田中/4年/マネージャー)ともえちゃん(増田/4年/マネージャー)には感謝しかないです。スタッフの意見を最大限に尊重してくださる首脳陣、優しい先輩方、仲良くしてくれる最高の同期、かわいい後輩たちに恵まれ、助けられているからこそ、私はダメなりに頑張れて、たくさん成長することができました。今の私がいるのは、東大野球部のおかげだと思います。

 

学年が上がるにつれ、先輩方から色々なことを教わり、徐々に人並みの仕事ができるようになりました。部の寄付や会計を管理するような大きな仕事もさせていただくようになりました。本当に嬉しかった。

しかし、先輩方のようによくできるか不安に思う時や、頑張っても頑張っても上手くできず、こっそり涙を拭う時もありました。でも、困っている時は、夜遅くに電話してくれた友達、リーグ戦後に焼肉を連れてくれる友達、東大球場のスタンドでミルクチョコをくれる友達がいました。彼らがいてくれたからこそ、私の野球人生はいつも最高に楽しいものでした。最高の仲間と一緒に野球と関わることができて、私は幸せ者です。

 

マネージャーの神宮での仕事は選手と違い、自分のプレーで試合を動かすような緊張感はありません。そのせいか、私はファンの皆さんと同じように、いつも楽しく東大を応援するような気持ちで仕事をしていました。私にとって、神宮での思い出はいつも素敵なもので、私は神宮での仕事が大好きです。最初は上手くできなかった仕事も色々ありましたが、その中で唯一、よくできたと言える仕事があります。それは試合中の写真を撮ることです。ピッチャーが投げた1球1球、アウトを取った全ての守備、ベンチの中の嬉しい表情、全てのヒット、盗塁、得点、それら全てを捉えることができると自負しています。弊部のSNSをご覧になっている方はご存じかと思いますが、試合結果の投稿は、いつもスコアボードの写真が載っています。それは写真を撮るマネージャーの仕事で、今まで忘れたことは一度もありませんでした。しかし、先週の対立教大学1回戦では、試合に負けた後、私はスコアボードの撮影を忘れたまま、放心状態で東大球場に戻りました。

神宮でのアナウンスでも、最初は中国訛りがあって聴いていただく皆さんに申し訳ないようなものでしたが、回数をこなしていくうちに、最初のような緊張感が薄れ、恥ずかしながら最近では同期に「良かったじゃん」と言ってもらえるようになりました。しかし、先週のラストアナウンスは、今までにないような緊張感でした。最後の押し出し四球でサヨナラ負けをし、「立教大学が勝ちました」とアナウンスする時、私の声は震えていました。

みんなと一緒に戦うことも残りわずかだからか、試合終了後選手たちが礼をする背中がとても切なく感じました。そのせいか、仕事する時の私は動揺していたのかもしれない。私は神宮が、このチームが大好きだなと改めて思いました。

 

私の野球人生はたったの4年。なんの起伏もなく、みんなの優しさに包まれて楽しい毎日を過ごしています。しかし、マネージャーとしてみんなの毎日を見てきて、感じること、思うことはたくさんあります。

深夜まで灯している球場のあかり;炎天下の練習後、こんがり焼けた額から滴る大粒の汗;スライディング練習でもとの色が分からなくなるほど茶色になったTシャツ;勝つ雰囲気につながるための毎日の球場の掃除や忘れ物確認;夜遅くのマネ部屋で1人でデータに向き合い、勝つための方法を探る分析;選手として活躍する道を退き、みんなのためにスタッフに転身する覚悟;頑張りすぎて怪我をし、病院のベンチで噛み締めた唇;悔しい負け方をし、整列の時溢れ出る涙;「ホームラン頼むぞ」と言った後の大きなアーチ;勝った後の力強いグータッチ;支える人を想い、神宮でたった1打席に立つため、たった1イニングを投げるために、必死に練習を続ける強さ;頑張っても報われず、誰にも言えなかった野球を辞めたい弱音;それと向き合い真剣に苦悩し、やはり野球しかやりたくないという意志…神宮で一勝をするために、部員たちは皆それぞれ色々なものを背負って、毎日の練習に真摯に取り組み、必死な思いで神宮の舞台に立っています。私はこんな東大野球部のみんなが大好きです。

 

4年ぶりに勝利を掴んだあの試合、整列時に何も気にせずに泣き崩れる選手たち。この勝利を掴むまで、みんなはどのようなものを背負い、そのためにどのような努力をしたのか、野球経験のない私には100%はわからないかもしれない。しかし、もし彼らの日々を見ていたら、「こんなに頑張っているのに、なんでなかなか勝てない」と誰でも思うはずです。勝った時のみんなの気持ちは、この鈍感な私でもわかるような気がします。その涙には、きっと今までの努力や辛さ、必死に頑張っても勝てなかったもどかしさがたくさん詰まっています。この勝利まで、本当に、本当に長かった。

 

勝った時の気持ちは、涙出るほどの最高なものでした。こんな景色を見せてくれたみんなには、本当に感謝しかないです。そんなみんなのために、私にできるものは何か、時々思います。いつもパソコンに向かっているだけで、試合中のプレーでチームに貢献することもなければ、やっている仕事が直接勝利につながることもありません。私にできることといえば、自分の仕事をしっかりこなし、少しでも練習環境を整えること、SNSなどを通じ、少しでもみんなの努力をファンの皆さんに伝えるくらいです。しかし、たとえ4年間苦楽を共に過ごした今でも、彼らの魅力を全てお伝えできる自信がありません。なので、ぜひ彼らの口から直接聞いてみてください。

今までの「僕の野球人生」では、選手たちの楽しさや切なさ、今まで誰にも言えなかった感情がたくさん詰まっています。もしまだご覧になっていないのでしたら、ぜひご一読ください。絶対に感動します。私が保証します。チームでのポジションや、努力の仕方、感情の表し方はそれぞれ違いますが、部員達はみんな野球が大好きで、心の底から東大の勝利を願い、そのために大切な4年間を捧げています。もしここまでお読みになって、彼らの野球人生に少しでも興味を抱いていただけたのなら、私は幸いに存じます。

 

最後に、入部当初は日本語も上手く話せず、何もわからなかった私に何から何まで教えて下さった優しい先輩方、とってもいい子で、いつも元気よく頑張っていて、球場の雰囲気を最高にしてくれる可愛い後輩たち、いつもスタンドで、最高に熱い声援を送ってくださる応援部の皆さん、そして何より、仲良くしてくれて、たくさんの思い出を一緒に作ってきてくれた同期、いつもしっかりしていて、とても頼りになるかっこいい主務の平祐、いつも優しくて、SNSで素敵なアイデアを出したり、仕事で新しい試みをしたり、パワフルに頑張っているもえちゃん、みんな大好きです!いつもありがとうございます!! 

 

不自由なく志望の大学を目指せる環境を作ってくれて、遠くにいながら試合後にいつも励ましのメッセージをくれる両親、野球の楽しさを教えてくれて、忙しい中、私がアナウンスする試合はいつも神宮に応援しにきてくれる伯母には感謝しかないです。これからはもっと頑張って、自慢の娘、自慢の姪になれるように努力します。

 

一昨年から新型コロナウイルス感染拡大の影響により、最初は今までのような練習ができなくなり、予測せぬ事態が次から次へと起きました。その中で、東大球場での練習が無事再開できたこと、リーグ戦が無事開催できたことは皆OB方、そして関係者の方々のご尽力のおかげです。感染対策関連の出費が増え、部の財政状況が厳しい中、皆様のご支援のおかげで、弊部の活動を今まで通り行うことができました。温かいお心遣いをいただくこと、「頑張ってね!応援しているよ!」と励ましてくださること、試合中に熱いご声援を送ってくださること、SNSを通じて弊部部員の努力を見ていただき、応援してくださること、これらは全て私たちの力になっています。東大野球部員の野球人生は皆さんの優しさに支えられ、皆さんのご声援で彩られています。この場をお借りして、深く御礼申し上げます。

 

最後の最後に、どうでもいい話で終わらせようと思います。

私は弊部のHPの自己紹介で「ノリと勢いで生きています」と書いています。日本語話せないのに、神宮で応援しただけで野球部のマネージャーになろうとしたり、理系の知識が全くないのに、昔履修した図形科学の授業が楽しかったからだけで建築に進学した挙句怒涛の日々を送ったり…私は物事をあまり難しく考えず、心躍ったらすぐ行動に移すクセがあります。

やや無謀で、他人にはおすすめできないことですが、よくよく考えると、日本語できないからといってマネージャーを諦めたら、この最高の4年間はなかったわけだし、理系の造詣がないからといって建築を諦めたら、岸野(4年/投手)、木戸(4年/投手)と西山(4年/投手)の「工学部会」に誘われなかったし、ノリと勢いで動くことは割と正解なのかもしれません(笑)やる気があれば、愛があれば、どんなことでも大した問題ではないです。

勢いで東大野球部に入ってよかったです!!!

 

東大野球部大好きです!!!

みんな大好きです!!!

 

法政戦、みんなで勝ちに行きましょう!!!!

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次回は10/14(金)、増田萌衣マネージャーを予定しております。

お楽しみに!