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【野球人生を振り返って】谷田直隆

28人目は谷田直隆(学生コーチ・立正大立正)です!

13年間の野球人生がもうすぐ終わります。イチロー選手も引退しましたし、大谷選手も10年経てば引退しているでしょう。誰しもがいつかは引退すると思うと、それほど悲しくありません。むしろ、大学まで野球を続けられたことに感謝しなければなりません。引退することにまだ実感が湧きませんが、様々な想いを一つの文章にまとめました。これまでお世話になった方々に捧げます。

自分の可能性を信じ、法政大学野球部に入部しました。東京六大学連盟という最高の舞台でチャレンジするために、地獄の受験期間を耐え抜いて、強い気持ちを持って入部しました。最初は日本代表や甲子園出場経験者とプレーできることにワクワクしていましたが、徐々に周りとの実力差を痛いほど実感し、越えられない壁を前に頑張る意味を見失ってしまいました。また、1年時はプレー以外のグランド整備や食事当番、帰省前清掃などの雑用が多く、精神的にも参ってしまいました。「それぐらいやれよ」という世間の声もあるかと思いますが、想像の10倍しんどいです。

入部時に抱いていた気持ちが徐々に薄れてしまったことは非常に後悔しています。今でもよく思い出し、悔しくて寝れないこともあります。ですが、自分より努力していて、自分より実力があってもベンチ入りが叶わず、もっと悔しい思いをしている人が多くいます。私には悔しがる権利がないんだとも思いますし、人生を懸けて頑張った人が報われる世の中であるべきだと思います。野球の未練は野球でしか取り返せないと思うので、この悔しさは一生忘れることはないですが、自分自身で責任を取りたいと思います。

プレーでは結果を残すことができず、少しネガティブな内容になってしまいましたが、野球を続けてきて本当に良かったと思います。それは、素晴らしい仲間に出会えたからです。尊敬する先輩や可愛い後輩、そして厳しい練習を励まし合って乗り越えた同期、全ての出会いに感謝しています。特に赤間、帯川、鶴丸は部活外でも一緒に過ごす時間が多く、いい思い出ばかりです。これからもよろしく。

また、野球を通じて大きく成長できました。多くの挫折を味わったからこそ、苦しんでいる人の気持ちがわかって寄り添えるようになりました。また、様々な種類の人間と接点を持つ中で、人間性を高めることができました。以前は人の目を気にする性格でしたが、堂々と自信を持って振る舞えるようになりました。

そして、人生に彩りを添えてくれた野球を続けられたのは両親のおかげです。大学から親元を離れて寮生活をしたことで、両親のありがたみを強く感じました。普段は素直になれないので、感謝の気持ちを述べたいと思います。

父親へ
野球を始めた頃から練習に付き合ってくれて、高校まで毎回のように試合の送迎、観戦をしてくれてありがとう。毎日バッティングセンターに行っていてお金がすごくかかるのに、「行ってこい」と送り出してくれてありがとう。よく喧嘩をしたし、今でも仲がいいとは思わないけど、全てが僕への愛情だったことが今の年齢になってわかりました。お父さんにいい姿を見せられなかったことが一番の後悔です。野球は引退しますが、実家ではもう少し素直に感謝の気持ちを持って話せるようになりたいと思います。

母親へ
練習があるときにお弁当を作ってくれて、面倒臭いチームの当番をしてくれてありがとう。寮生活を通して、毎日ご飯が出てきて服が洗濯されていたことは、当たり前ではないことに気がつきました。上手くいかない時でも常に寄り添って、信じて応援してくれたことは凄く嬉しかったです。お母さんがいたからこそ、ここまで頑張ってこれたと思います。社会人になったら、より一層恩返ししたいと思います。

最後に、私にとって野球とは「糧」です。今後も多くの困難に直面すると思いますが、「野球をしていたあの頃に比べれば大したことない」と思えるような気がしますし、困難を乗り越える術を身につけたと信じています。東京六大学連盟という最高の舞台で野球を締めくくれたことに感謝し、部活動の経験を活かして、次のステージでは必ず結果を残します。

以上、谷田直隆の想いでした。是非、法政大学野球部のインスタフォロー、この投稿に「いいね!」をお願いいたします。秋季リーグはチーム一丸で日本一になって、歩叶を胴上げしよう!