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【野球人生を振り返って】舩木佑

31人目は舩木佑(学生コーチ・米子東)です!

私の野球人生は、決して華やかなものではなく、泥臭く、地道に積み重ねてきた日々だったと感じます。

小中学生の頃は、人数が足りず、他の部活動から仲間を借りて試合をしたり、隣の中学校と合同チームで戦ったりしました。試合では負け続きで、負けるのが嫌で野球から逃げ出したこともあります。そのような環境でも、お父さんと二人三脚で練習に取り組み、数少ない仲間とともに勝利を目指しました。

高校では「日本一」を夢見て練習に励みました。しかし、2年生のときにコロナが直撃。練習すら思うようにできず、それでも全国のライバルに追いつこうと必死に工夫を重ねました。

大学では、全国から集まった強豪の選手たちと共にプレーしました。試合に出してもらってもなかなか結果を残すことができず、悔しさを抱え続けた4年間でした。

それでも私が最後まで歯を食いしばり、前を向き続けられたのは――

「凡人は凡人らしく」

この言葉に出会えたからです。

この言葉は、高校時代に外部指導で来られていた方が私にくれた言葉です。私はこの言葉を「凡人でも、天才が天才である理由を分析し、凡人らしく努力を重ねれば天才になれる」と解釈しました。だからこそ、日々、自分と周囲の天才たちとの差を徹底的に分析し、何が足りないのか、今やるべきことは何かを一つひとつ明確にしながら取り組み続けました。その積み重ねがあったからこそ、どれだけ苦しいときでも折れることなく自分と向き合い続けることができたのだと思います。

結果的に、神宮のグラウンドでプレーする夢は叶いませんでしたが、この結果に後悔はありません。野球では天才になれなかったかもしれませんが、チームで誰よりも練習した自信があります。だからこそ「どんな状況でもひたむきに取り組む」という姿勢だけは、誰にも負けない自分の才能として磨くことができたと感じています。大学生活のほとんどの時間を野球に捧げ、自分と向き合い、天才たちに食らいつこうと挑戦し続けた日々は、私にとってかけがえのない宝物です。六大学野球という最高の舞台に挑めたことは、これまでの人生で一番の成長を与えてくれました。

そして、このような経験ができたのは、私に関わってくださったすべての方々のおかげです。

どんな小さな出会いも、どんな一瞬の関わりも、今の自分を形づくる大切な要素でした。もしその中の誰か一人でも欠けていたら、私は法政大学の野球部で、ここまで本気で野球と向き合うことはできなかったと思います。本当にありがとうございます。

野球で培った経験を糧に、立派な社会人として歩んでいきます。支えてくださった方々に少しずつ恩返しができるよう、「凡人は凡人らしく」泥臭く努力を重ね、大きな価値を還元できるよう精進してまいります。そして今度は、社会人としてこの姿勢を貫き、必ず何かの分野で“天才”と呼ばれる存在になれるよう挑戦を続けていきます。