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【野球人生を振り返って】相馬直人

34人目は相馬直人(アナリスト・成田)です!

これまでの野球人生を振り返り「良かった」と心の底から思えるものではありませんでしたが、ここでは「教科書」という言葉を選びました。私にとって野球はただの競技ではなく、人生の道しるべであり、すべてを教材として私に与えてくれたからです。

小学1年の4月に新品のバットとグローブを持って、グラウンドに出た時の高揚感は鮮明に覚えています。その時から私の野球人生が始まりました。結果だけを見れば、華々しい活躍を残した選手ではありません。むしろ悔しさや歯がゆさ、後悔の積み重ねの方が多かったと感じます。しかし、その気持ちがあったからこそ成長することができたのだと改めて感じます。

小さい頃は、努力は必ず報われると思っていました。しかし、実際には努力を重ねても結果が伴わないことも多々ありました。試合では一瞬の緊張に呑まれ、形にならない。周囲と自分を比べ、焦りを覚えることもありましたが、その悔しさに耐える過程で、成長できていたと感じています。努力は必ず報われるとは限りませんが、努力をしなければ何も始まりません。この当たり前の真理を、野球は幾度となく教えてくれました。そんな中でも、必ず背中を押して下さった指導者の方々がいたのでここまで続けることができました。勝負の面白さや厳しさ、さらに上のレベルの野球など知らないことを常に新しいことを教えてくださった指導者の方々には、本当に感謝しています。

また、仲間の存在もまた、私にとってかけがえのないもので一生の宝物です。小学校から大学まで常にいい仲間に恵まれたと感じます。試合に出る者、ベンチから声を張り上げる者、外からサポートする者それぞれが自分の役割を全うする姿は、私に「支え合う」という意味を教えてくれました。

私は大学2年の冬からアナリストとして、多くの経験と学びを得ることができました。
プロのレベルやデータの信憑性、俯瞰的な視点からの意見など様々なことを知ることができました。そういった経験ができたのも先輩方のおかげだと思います。特に大輔さんや市原さんにアナリストとしての立ち位置や分析の基本を教えてもらえたからこそ、今の自分があると思っています。普段から選手のことを1番に考えて、どうしたら分かりやすいのか、この資料でいいのかなど考えている姿勢が、自分にとって1番尊敬できる先輩たちです!
後輩たちにも伝えたいことがあります。
瑛と良平は信頼できるちょっと生意気な後輩たちです。自分はあまり効率が良くないので、指示を出すにしても遅いことや分かりにくいことが多くあったと思います。その分2人にはだいぶ迷惑をかけてきたと思います。本当に申し訳ないです。その分成長できたと思ってください。
一年生の3人は、ひたすらに頑張ってください。半年くらいやってきついことや不満に思うことがあったかもしれませんが、今自分に負荷をかけられたら今後必ず楽になると思います。なのでひたすらに頑張ってみて下さい!

ここからはここまで支えてくれた家族に感謝を伝えたいと思います。

お父さん
まず、ありがとう。小学生の頃からずっと野球と将来についてを話してくれて、高いレベルで野球をする環境も提供してくれて、野球の道を作ってくれた尊敬するお父さんです。
「ありがとう言われるように言うように」
これは自分の頭にずっと残ってる言葉です。お父さんから言われて常に意識するようにしています。人としてや野球人としてなど常に教われました。何かあると必ず相談する相手になってくれて、自分の求める答えを出してくれること。やりたいことを好きなようにやらせてくれること。本当に感謝してもしきれないです。

お母さん
ほんとに今まで全然家にいなくてごめんなさい。ずっと土日の練習やナイター練習、寮生活などで大変なことばっかだっただと思います。それでもずっと支えてくれてありがとう。思うような結果がでなくても常に笑顔でいてくれて、本当に心の支えになりました。帰省のたびに手料理を作って待ってくれて毎回楽しみにしてます。いつも本当にありがとう!これからは恩返ししまくります。

弟へ
やればできるのは分かってるから、やれるとこまでやってみろ!自分ができないやつって思わないで自信持ってやってみな。がんばれ!

自分をここまで支えてくれた家族には本当に感謝しています。ありがとう。

改めて振り返ると、野球人生を「良かった」と言い切ることは、やはりまだ難しいのかもしれません。勝てなかった試合、残してきた悔いは確かに存在します。しかし、良かったかどうかよりも、それらすべてが「学び」であったことに、私は揺るぎない確信を持っています。

これまで学んできたことは、私にとって何よりの財産です。悔しさも喜びもすべてが糧となり、今の自分があると思います。ここまでこれ以上ない経験を積むことができたからこそ、心から幸せだと感じることができました。決して順風満帆ではありませんでしたが、その分だけ一つ一つの出来事に意味があり、振り返るとどの瞬間も欠かすことのできない大切な一ページでした。

最後まで読んでいただきありがとうございます。これまで、野球だけでなく学校生活や就職活動においても支えてくださった方々への感謝を胸に、最後のリーグ戦を全員で戦い抜き、優勝を目指します。今後とも法政大学野球部への温かいご声援をよろしくお願いします。