【HOSEI DIARY vol.53】春季フレッシュトーナメントを振り返って
皆様、お久しぶりです!
2年マネージャーの石井です!
梅雨空でジメジメとした毎日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか?
着々と夏の足音も聞こえてきております。
本日このブログが公開されましたが、私の出身である神奈川県は、明日が高校野球の夏大の抽選会とのことです!
私も2年前、文化祭を公欠で欠席しキャプテンと抽選会に行きました。中高6年間男子校出身の自分にとっては女子と接するほぼ唯一のチャンスと言っても良い文化祭でしたが、チームの勝利のために欠席して抽選会に行きました。そこで初戦いきなり強豪私学を引き当てた時の絶望は今でも忘れません。
あの日から2年経ち、あの頃純白の練習着に身を包んでいた1年生がもうラストイヤーとのことです。時の経過は早いものです。
おそらく自分達もそう思われてきたのだと思います。
昨年は授業もあり後輩の応援に行くことがほとんどできませんでしたが、今年はタイミングが合えばなんとか行きたいと考えています!
だいぶ前置きが長くなりました。気を取り直して、6/2、6/5に1.2年生が出場する春季フレッシュトーナメントが行われました!
ネクストブレイク候補が多数出場したこの2試合、写真やインタビューで振り返っていきたいと思います!
1日目の相手は、5季連続の対戦となる慶應義塾大学です!
いずれの試合も敗れているだけに、かける思いも一入です!
1年生7人というまさに「フレッシュ」なスタメンで運命の一戦に臨みます。
絶対に負けられない重要な一戦の先発を任されたのは、昨年秋のフレッシュも慶應義塾大学戦で登板した菅井颯(2年・投手・日大山形)!

試合は2回、ミスも絡み、溜めたランナーを犠牲フライで返され先制を許します。しかしその裏、リーグ戦を経験した先頭の井上和輝(1年・捕手・駿台甲府)の長打を皮切りに連打で走者を溜め、西村大和(1年・内野手・報徳学園)の犠牲フライで同点に追いつきます!

ただ続く3回、不運な内野安打や四球で走者を溜めると、相手の上位打線に痛打を放たれすぐさま勝ち越しを許し、菅井は3回3失点でマウンドを降ります。
続いてマウンドに上がったのは、神宮初マウンドの山﨑隆之介(2年・投手・横浜)!

走者を出しながらも粘りの投球で流れを呼び込みます!
すると迎えた4回、再び先頭の井上和が、神宮初アーチとなる特大の一発を放ち、1点差に迫ります!

ただ続く5回、ツーアウトからタイムリーを許し、再び点差を2点に広げられます。
6回には3番手として、昨秋リーグ戦でフル回転した倉重聡(2年・投手・広陵)が、昨秋フレッシュトーナメント明治大学戦以来の神宮のマウンドに上がります!

経験豊富な倉重が3回を無安打無失点に抑え、流れを呼び込みます!
膠着した展開の中、9回には期待のルーキー櫻田朔(1年・投手・青森山田)が登場します!
フレッシュ直前の紅白戦で結果を残し、フレッシュにて登板のチャンスを掴みました!

その櫻田がしっかりと無失点で抑え、流れを呼び込みたいところですが…

打線が散発5安打に終わり、最後まで反撃の糸口を掴むことができず、2-4で悔しい敗戦となりました。
【ランニングスコア】
K 012 010 000 =4
H 010 100 000 =2
日が空き、2日目の相手は前日の優勝決定戦でリーグ優勝を決めた早稲田大学!興奮冷めやらぬ中の一戦、プライドをかけ負けることができません。
また、私事ですが、この試合は私自身も神宮での初めてベンチ入りの機会をいただいた試合でもあります。
絶対に落とせないこの一戦、慶應義塾大学戦とは打って変わって、リーグ戦を経験したメンバーがスタメンに多数名を連ね、勝利を目指します!
リーグ戦で苦杯を舐めた早稲田大学を相手に、法政打線が初回から襲いかかります。
初回、今泉秀悟(2年・捕手・石見智翠館)、大西遼多(2年・内野手・中京大中京)、高田洸希(2年・外野手・享栄)の3連続タイムリーなど、リーグ戦でも登板している好投手を相手に一挙6安打を浴びせ、4点を先制する幸先の良いスタートを切ります。
📸今泉秀

📸大西

📸高田

📸得点時のベンチの様子

弊部の先発は、リーグ戦でも先発を経験している小森勇凛(2年・投手・土浦日大)。

ランナーを出しながらも安定した投球で相手打線に付け入る隙を与えません。

膠着気味の展開の5回、相手打線に連打を浴び1点を失いますが、その後の6回、またもや法政打線が火を吹きます。
交代した相手投手の制球が定まらずランナーを溜めると、リーグ戦を経験した境亮陽(1年・外野手・大阪桐蔭)が2点タイムリーとなる二塁打を放ち点差を広げ、さらにその後代わった投手を中村騎士(2年・内野手・東邦)、熊谷陸(2年・内野手・花巻東)の連続タイムリーで攻め立て、点差を7点に広げます。
📸境

📸中村騎

📸熊谷

大量リードとなった6回、早稲田大学の意地を見ることとなります。
安打と四球でランナーを溜めると適時打を浴び、中継プレーの乱れる間に2点を失います。
ここで弊部は、リーグ戦で大車輪の活躍を見せた山床志郎(2年・投手・高鍋)に投手をスイッチします。

ただ、経験豊富な山床でも火のついた早稲田打線の勢いを食い止めることができず、フィルダースチョイス、適時打で点差を縮められこのイニング一挙4点を失います。
次の回も相手のクリーンナップに連打を浴び、点差を2点差に縮められたところで、弊部はこちらもリーグ戦で活躍を見せた槙野遥斗(1年・投手・須磨翔風)にスイッチ。

後続をしっかりと抑えます。
その後は槙野が1人も走者を出さない安定した投球を見せ逃げ切り、見事8-6で勝利することができました!
【ランニングスコア】
H 400 004 000 =8
W 000 014 100 =6
ただ、その後の試合結果により弊部は優勝の可能性が消滅、日程の都合上順位決定戦が行われず、弊部のフレッシュはこれにて終了となりました。
さて、ここまで2試合を振り返っていきましたが、ここからはこのフレッシュで活躍を見せた4人のインタビューです!この2試合、どのような気持ちを抱いていたのでしょうか?
まずは、慶應義塾大学戦先発を任された菅井!惜しくも勝利とはなりませんでしたが、粘り強い投球を見せてくれました!

Q.慶大戦で先発を告げられた時の心境を教えてください!
A.大学に来て初めての先発で、「自分で大丈夫かな」と不安がありましたが、任せられたならやるしかないと腹を括ってマウンドに立ちました。
Q.対戦して印象に残った打者はいますか?
A.慶應義塾高校の甲子園優勝メンバーです。甘い球は逃してくれなく、空振りを取りたい時も簡単には空振りをしてくれなかったので難しかったです。
Q.慶大戦の投球に点数をつけるなら何点ですか?
A.0点です。先発として0に抑えられず、負け投手にもなったので。守りからリズムを作ろうとしている中、先発で試合を作れなかったので悔しいです。
Q.秋への意気込みを教えてください!
A.球の強さもコントロールも全然まだまだなので、この夏誰よりも練習して、秋はリーグ戦出場を目指してやっていきたいです。
この言葉の一つ一つからも、菅井の強い意志が感じられました。春先のオープン戦から結果を残し信頼を勝ち取った菅井、今後もチームの柱になっていくでしょう!
次はこの人!
神宮初登板を果たした、山﨑!
高校時代は野手メインで投手経験は浅いながら、195センチの長身を活かした力強い速球で、打者に向かいました!

Q.神宮初マウンドを振り返ってどうでしたか?
A.緊張はなく投げることができました。
取り組んできた事が出た場面もありましたが、秋に向けて課題も見つかりました。
Q.先輩や指導者からかけられた言葉はありますか?
A.試合当日、部屋長の針谷隼和(3年・投手・桐光学園)さんに「自信を持って頑張って来い」と声をかけられました。
Q.高3の夏県大会決勝で苦杯を舐めた慶應相手でしたが、意識するところはありましたか?
A.スタメンのほとんどが慶應義塾高校のメンバーだったので、絶対に負けないという気持ちで投げました。
Q.秋への意気込みを教えてください!
A.リーグ戦で活躍したいです。そのために秋までに課題を潰して、隙のない投球をできるように取り組んでいきます。
このように冷静に分析できるところこそ、山﨑の長所だと僕なりに勝手に思っています。
実際自分も普段の練習中フォームの撮影を頼まれることもあり、日々熱心に自分と向き合っている姿が見られます。
大学での成長率はチーム内1だと思います!
続いては、慶應義塾大学戦で本塁打含む3本の長打を放つなどこのフレッシュ気を吐いた井上和!
リーグ戦経験者として、2試合に渡って攻守で存在感を見せました!

Q.フレッシュを振り返った感想を教えてください!
A.チームとして2勝することができなかったことが悔しいです。
個人としては試合で打ち続けることの難しさを痛感しました。
Q.慶大戦では本塁打を放ちましたが、打った時どのような気持ちでしたか?
A.3-1とカウントも良かったので思い切って振ることができました。
神宮で初めてのホームランだったので嬉しかったです。
Q.1試合目はレフト、2試合目はキャッチャーでの出場となりましたが、ポジションへのこだわりはありますか?
A.小さい頃からずっとキャッチャーをやってきたので、キャッチャーで試合に出たい気持ちはあります。
Q.秋への意気込みを教えてください!
A.スタメンで試合に出続け、チームの勝利に貢献できるように頑張ります。
本職の捕手に加え、外野手、一塁手と複数ポジションをこなす井上和ですが、早大戦では強肩を活かし盗塁を阻止する場面も見られました。
持ち前の打撃に加え、守備でも存在感を遺憾なく発揮しました!
最後は、新人監督として下級生の練習のチーフの役割から、シートノック、試合の采配までこなした豊田明平(3年・学生コーチ・法政)!

Q.フレッシュを振り返った感想を教えてください!
A.まず、優勝することができずすみませんでした。選手全員頑張りましたが、他大学との力の差を感じました。ただ、この経験を踏まえて秋の戦いで結果を残せるように選手全員で精進していきたいと思います。
Q.このフレッシュを通して、豊田明さん自身が学んだことは何かありますか?
A.神宮の重みを感じました。その分、神宮で優勝したいと強く思いました。
Q.MVPを上げるなら誰ですか?
A.荒居進志郎(2年・外野手・法政)です。
早稲田戦の6回、追加点が欲しい場面で代走としてよく一塁から帰ってきました。
📸早稲田大学戦、代走で出場し6点目のホームを踏んだ荒居

Q.秋のリーグ戦、フレッシュに向けた意気込みをお願いします!
A.秋では結果を残します。応援よろしくお願いいたします。
豊田明はこのフレッシュ期間、練習メニューやメンバーの編成など、何度も首脳陣と打ち合わせをする姿が見られました。
豊田明こそ真のMVPと言えるでしょう!
ここまででも大分お腹いっぱいな内容だったかもしれませんが、最後にこの機会なので、マネージャーの私から見た、ネクストブレイク候補を2人紹介します!
知っていたら後々古参アピールできるかもしれない、そんな期待の2人です!
1人目は、このフレッシュで主に一塁コーチャーを務めた石井翔大(2年・外野手・札幌日大)!

彼の魅力はなんと言ってもチーム屈指の俊足です!
内野手として入部するも、走力を買われ外野手にコンバートすると、高い身体能力を活かし1年夏にはAチーム入り、その後の秋のフレッシュにも全試合にベンチ入りと着々とアピールを続ける選手です。
そして彼の魅力はプレーだけでなく、献身的にチームに尽くす姿勢でしょう。
実際私がベンチに入った早稲田大学戦も、ずっと自分の隣におり、常に一番大きな声を出し続けていました。
そんな献身的な彼の姿勢も私が今回取り上げた理由の一つです。
今春のフレッシュは守備固めの出場のみにとどまりましたが、秋以降のフレッシュやリーグ戦での活躍が期待できる選手です!
2人目は、1年生ながら2試合ベンチ入り果たした田中信(1年・内野手・沼津東)!

静岡県の進学校、沼津東から一般入試を突破して野球部の門を叩いた苦労人です。
大柄な体格を活かした力強いスイングが持ち味の左の強打者で、フレッシュ直前の少ない実戦のチャンスをものにした田中信。まだユニフォームも届いていないほど入部間もない段階ながら、2試合でベンチ入りを果たしました。
自分も同じ一般入試を突破した身としては、受験勉強のブランクを全く感じさせない力強いスイングにいつも驚かされます!
このフレッシュでは代打で1打席出場を果たすも空振り三振に終わりましたが、思い切りの良い彼のバッティングは今後も必見です!
私自身も熱が溢れ出してしまいまうブログでしたが、いかがでしたでしょうか?
私自身も本気で優勝を目指していたので大変悔しい結果となりましたが、神宮で躍動する同期や後輩の姿をグラウンド目線で見た時には、改めて感動しました。
選手一人ひとりも、多くの成功体験を積むことができたと思います。
この春のリーグ戦、フレッシュでの悔しい経験を必ず糧にして夏を乗り越え、秋は一味違う法政を皆様に見せることができるよう、部員一同精進してまいります。
今後とも法政大学野球部へのご支援、ご声援の程、よろしくお願いいたします。
それでは、本日はこの辺で失礼いたします!