【野球人生を振り返って】菅野樹紀
8人目は菅野樹紀(外野手・土浦日大)です!

私の14年にわたる野球人生を振り返った時、1番に頭に浮かんできたのは「ありがとう」ととてもシンプルな感謝の言葉でした。
言葉としてはシンプルですが中身は全くシンプルではありませんでした。楽しいこともたくさんあったけど、辛くてやめたいと思うことも多かったかなと思います。そんな野球でもやらなければよかったと思ったことはありませんでした。今の自分の中で野球を通して得た経験や考え方、仲間はなくてはならないものになりました。
私が野球人生を振り返っての言葉をありがとうにした理由は感謝を伝えたい人がたくさんできた野球人生だったからです。14年間、ずっと周りの人に恵まれてきました。
まず感謝を伝えたいのは高校野球を一緒に乗り越えた親友たちです。
同じ寮に住んで甲子園を本気で目指して本音でぶつかりあった友達はかけがえのない存在になっていきました。フレッシュやリーグ戦に入れた時はもちろん、オープン戦も見にきてくれました。ベンチに入っていても試合に出れなくてずっと控えだった試合も最後まで見て、試合終わりにしっかりバカにしてきて、ずっと応援してくれます。このインスタの投稿をみてオープン戦に出たのがわかったら「打った?」とLINEをくれるし、静岡遠征のメンバーに入ったのがわかったら頑張れよとそれを言うためだけに電話をかけてきてくれる今でも最高の仲間です。お前たちがいなかったら大学最後まで野球を続けられなかったと思う。本当にありがとう。
おそらく人生ずっと一緒にいると思うからこれからもよろしく!
次に法政の同期です。
自分たちの代は色々と難しい代だなと思っていました。葛藤や悔しいこともたくさんあったしうまくいかないことだらけだったし、うまく行ったことの方が全然少なかったです。でもチームのことを真面目に考えてくれるやつがいたり、どんな時でもずっと明るいバカもいるし、日本の大学野球のトップ張ってるえぐいやつもいてバラバラだけど、だからこそ楽しく野球をやってこれたなと思います。4年間仲良くしてくれてありがとう。終わりよければ全て良しを目指して秋みんなで頑張ろうね。

そんな同期の中でも佐藤拓斗、彼がいなかったらこの文を真剣に心から書くことはできなかったと思います。
自分がCチームに落ちた時に初めて腐ると言う感覚を感じ、同時に自分の弱さを痛感しました。
このまま野球も続けないし、楽していいかなとも思いました。最悪だと自分でも思いますが事実ではありました。
そんな中、拓斗はどんな立場でもずっと頑張っていて眩しいくらいでした。そんな拓斗を見て、話を聞いて、聞いてもらって自分の中で考えがどんなにダサくてしょうもないかを思い知らされました。次第に拓斗が頑張るなら俺も頑張ろうと思うのが日々の練習の原動力になっていました。
自分のために何かをすると壁にぶつかった時にすぐ逃げたくなりますが、初めて自分ではない誰かのために頑張ろうと思えた経験でした。そんな彼のおかげで自分はもう一回頑張って自分のためじゃなく家族のため、チームのため、頑張ってる人のために頑張ろうと思って野球をしています。その成果か、今、静岡遠征のAチームの練習に参加させてもらい、静岡のホテルでこれを書いています。秋ベンチに入れるかなどは大事なことですが、正直自分には関係なく、もう一度拓斗と最後まで野球ができていることが嬉しくて、本当にあの時諦めなくてよかったなと思っています。
練習のノック中にライトでお互いの両親の話をしていて、「親ってすごいよな」と言っていたら練習中なのに2人して泣いたことがありました。そんなこともできる最高の存在に出会えたこと本当に感謝しています。ありがとう。秋どうなっても一緒に頑張ろうな

最後に家族です。
まず、2人のおばあちゃんとおじいちゃん。
うちの祖父母は最強に元気でたくさんの送り迎えや野球に見にきてくれました。小さい頃から見てもらえることが当たり前だったけど今考えたら決して当たり前じゃなくて、たくさん愛されてるなと思いました。帰るたびに喜んで話を聞いてくれて報告に行くのが頑張れる理由でした。もう少しで孫の末っ子も社会人なります!学生最後まで頑張るから応援よろしくね!本当にありがとう
次に、兄ちゃん、姉ちゃん
こんな生意気な弟を可愛がってくれてありがとう!迷惑ばっかかけてて本当にごめんなさい笑
うちの兄と姉は全国兄、姉ランキングがあったらトップ間違いないくらい本当にすごくて大好きな2人です。
兄ちゃんは生意気と毎回言いながらもずっと気にかけて面倒見てくれて、たくさん助けてもらいました。これから少しずつ返していけたらとちゃんと思っているのでこれからもよろしくお願いします。。
姉ちゃんには自分が家に帰ったらずっとダル絡みしてしまうのですが本気で嫌そうにしてきます。でも野球から離れてただの弟になれる瞬間がとても好きでそんな時間をくれるのが姉ちゃんです。もう少しマシな弟になれるよう頑張るのでこれからもよろしくお願いします!2人ともありがとう。
お父さん
菅野の父は法政野球部でもプチ有名人で1番小杉にも、神宮にも来てくれた人です。試合だけでなく紅白戦にもきてくれて自分が把握してなくても他の選手が今日きてるねと教えてくれるほどでした。
そんな父には野球を通じてたくさんのことを教えてもらいました。小学生の頃、態度やマナーではたくさん怒られたけど、エラーやミスで怒ることは決してありませんでした。ミスをした試合の帰りには車でなんでミスをしたか、次どうしていきたいかなどまだ小さい自分にも考える力とミスを怖がらない気持ちをもらえたと思います。これは大学生になった今でも欠かせないものでそんな風に接してくれたこと本当に感謝しています。これからも野球もその他の道でも教わったことを大切にして成長していきます!本当にありがとう
最後にお母さんです。
お母さんにはずっと支えてもらいっぱなしの心配かけっぱなしでした。
少年野球のころは毎土日グラウンドに来てくれるのが普通だと思ってたけど22歳になった今どれだけ恵まれてたかを実感しています。高一の15歳から家を離れて寮に入りました。そんな僕の性格を完全に理解してるお母さんはたくさん心配したことと思います。自分が高校を引退した時もこの間のマチュアの時も自分よりも先に泣いていて心から支えてくれる存在です。最近ではありますがそんなお母さんのために頑張ろうと思ったり、ここまで支えてくれるお母さんに対してありがとうの気持ちを少しずつではあるけど伝えれるようになってきたと思います。
自分がどんな結果でも頑張っていることを評価してくれてずっと最前線で応援し続けてくれて本当にありがとう。信じてくれてありがとう。
お母さんのおかげで大きな怪我もせず満足いくまで野球を続けてくることができました。これからもよろしくお願いします!

こうして振り返ってみると人に恵まれすぎた野球人生でした!
また、ありがとうは改めて大切で素敵な言葉だなと実感したし、直接伝えるべきだなと思ったので面と向かって感謝を伝えていける人になりたいなと思いました。
私は野球を始めて良かったです。
そんな野球もこの秋で最後です。
悔いなんか残さず最後までやり切ろう!
まだまだ頑張ります!
14年間、ありがとうございました。