選手の二つ名を考えよう!
TOKYOROCKSをご覧の皆さま、こんにちは!
4年マネージャーの山本です。

突然ですが、皆さんに「二つ名」はありますか?僕はありません。
「二つ名」というのは、その者の性質を端的に表す本名とは異なる呼び名のことです。
野球選手で言うと、松井秀喜選手の「ゴジラ」やイチロー選手の「エリア51」などが有名でしょうか。
大谷翔平選手の「二刀流」も二つ名と言えると思います。
国際大会や日本シリーズなどでよく見られるのですが、野球中継で下の図のようなところに「二つ名」が映っている時もあります。

このような「二つ名」というのは、選手のことを知らない人にも選手の特徴が伝わりやすかったり、いつも応援している人も愛称のような感じで選手に親しみを覚えることができたりします。
ここで一つ大きな問題があります。
東大の選手に二つ名がない
あれだけ頑張って毎日練習している選手たちに二つ名がないのはちょっとかわいそうな気がします。
ということで今回は、僕がお手本として東大野球部の選手数人分の「二つ名」を付けたいと思います!

【ピッチングの写真は見慣れてると思うのでたまにはバッティングの写真をどうぞ】
初めから僕と同じ海城高校出身者で申し訳ないです。(失礼なことを言いやすいのでどうしても繰り返し出演させてしまいます。)
まぎれもない東大のエースで、六大学の選手相手に対等以上に勝負できる実力を持っています。
取材では受験期に3日に2度しか寝ない勉強法をしていたと明かすなど、野球以外の面でも、見ている我々を驚かせてくれます。
投球スタイルとしては、地面すれすれのアンダースローから打者に思うような打撃をさせない変化球が強みです。
そうした読めない投球の軌道で打者を翻弄するスタイルから「神宮の幾何学」と名付けます。
高校時代は、打撃面でも幾何学を理解していたのか内野の後ろに落とすポテンヒットを量産し打率が3割を超えていた時もありました。
大学でも幾何学を駆使したバッティングを見せてほしいです。
余談ですが幾何学といえば、大学2年生の頃に彼は「ベクトルってなんだっけ」と言っていました。
彼は3日に2度しか寝ない勉強法で何を学んだのでしょうか。

彼は非常に足が速いです。
1年前の岩手合宿の際に、短距離走のタイムを計測したら(当時は投手なのに)えげつないタイムを出していると学生コーチがざわついていたのを今でも覚えています。
足の速い選手には、昔から様々な二つ名がつけられています。
「~の韋駄天」「~の稲妻」は頻出です。元阪神の赤星選手の「レッドスター」はかなり秀逸だと思います。
そんな中で僕は「赤門エクスプレス」と名付けたいと思います。
短距離陸上選手の異名として使われる「~の超特急」をヒントにしています。
また、最近僕がつくばエクスプレスによく乗るのでそう名付けました。(速いですよね、あれ。)
このブログの企画も、この二つ名を思いついたものの発揮される場面がなかったため生まれました。
いずれ、東大だけでなく六大学、大学野球界を代表する韋駄天になってほしいです。

今回彼を取り上げた理由は、僕の父が彼のバッティングを絶賛していたからです。
Instagramに投稿されている練習の様子を撮った動画に彼が出演していると、必ず彼のバッティングがいかに素晴らしいかを熱弁されます。
彼がリーグ戦でベンチ入りしていない日は、父の就寝時間が少し早くなっているように感じます。
ふて寝でしょうか。
絶賛しているのは彼のフォームです。癖のないスイングでものすごく綺麗な打球が飛びます。
僕も、高校時代打撃に注力していた身としてはその洗練されたフォームが非常にうらやましいです。
ということで「打つ芸術作品」と評したいと思います。

彼は春季リーグ戦では、主に代打の切り札として活躍しました。
球場で彼を見たことがある方は理解していただけると思いますが、威圧感があふれ出しています。
相対しただけで体がすくんでしまうほどの気迫、強打者であることを証明している体格。
ここまでの試合は、彼の打席のための前座に過ぎなかったのだと感じてしまいます。
試合の終盤に現れ、勝利へ流れを持っていく姿から「勝利への最終解答」と形容したいと思います。
はじめは「勝利へのラストピース」にしようと思っていたのですが、彼には漢字の方が似合うと感じ「最終解答」としました。
物足りない人は、コナンの映画のような感じで「最終解答」にフリガナとして「ラストピース」と読むようにしてください。
秋季リーグ戦では、レギュラーを勝ち取り東大に勢いをもたらしてほしいです。

彼はキレのある非常に曲がるカーブを投げます。
僕が高校時代に対戦した時、頭に当たると思って避けた球が曲がってど真ん中に入りました。
あの軌道を見ると、今まで僕が打ってきた変化球は実は曲がっていなかったのではと思えてきます。
彼はこれを「江口カーブ」と名付けていました。ネーミングセンスのキレはいまいちといったところでしょうか。
そんな彼に二つ名をつけるとしたら「超人」です。
彼はどんなピンチを背負おうとも顔色を変えず超然(物事にこだわらず平然としている様)としています。
勉強、野球などどんなことにもひょうひょうとしながら高いパフォーマンスを発揮する様は、まさしく「超人」と言えるでしょう。
ちなみに、高校時代にトレーニング中蝶々を追いかけてグラウンドを駆け回ったというエピソードがあり、「蝶人」という意味も込められています。

彼が二塁打をかなり打っているイメージがあるのは僕だけでしょうか?
守備においても、彼が好プレーを見せるとありえないくらい盛り上がります。うまく言えませんが、彼のプレーは派手で華があります。
最近の東大野球部はかなり守備力が向上しており彼に匹敵するレベルの内野手もいますが、一番印象に残りやすいのは彼のプレーな気がします。
「青貝が打つとなんか盛り上がる」「青貝の守備は華がある」と感じていて脳裏にプレーが焼き付いています。
これが彼の魅力だと思います。
普段の立ち振る舞いは三枚目ですが、試合になると彼のプレーから目を離せない。
そういった部分から「千両役者」と名付けました。
秋季リーグ戦では、神宮の舞台で主役として攻守ともに暴れまわってほしいです。
いかがでしょうか。
皆さんも東大野球部の選手たちに二つ名をつけてあげてください!
執筆当時、六大学連盟に登録されている部員の中で一番体重が重かったので僕の二つ名は「神宮の重戦車」でお願いします。
余談ですが、今回おそらく僕が引退前に書く最後のブログになります。
約3年間ありがとうございました!