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【Weekly MGR】vol.150~写真で振り返る早慶戦・優勝決定戦~

こんにちは!4年マネージャーの成瀬かおり(スポ・千種)です。

日差しの強い日が増え、夏がすぐそこまで来ていると感じます。急な気温変化で体調を崩さぬよう、食事・睡眠をしっかり取り、日々を元気に過ごしたいです。

今回のWeekly MGRは、春季リーグ戦の早慶戦、そして優勝決定戦を振り返ります!色々なことがあった、濃すぎる1週間でした。この3試合で撮影した、たくさんの素敵な写真と共に振り返ります!ぜひ最後までご覧ください。

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早慶戦は、敗戦した時点で明治大学の優勝が決まるという崖っぷちの状況でした。

5月31日(土)
一回戦は雨と寒さで厳しい条件でしたが、スタンドには多くの方にお越しいただきました。大変な状況の中、最後まで熱い応援をしていただき本当にありがとうございました。
レジェンド始球式は、弊部OBの和田毅さん(H15卒)が登板されました。試合前にはベンチ前で小宮山悟監督とキャッチボールをする姿がありました。六大学・そして球界のレジェンドである先輩の姿を近くで見ることができ、選手たちは非常に良い経験になったと思います。彼らはキャッチボールの様子をじっと見つめていました。

試合は投打が噛み合い快勝。エースの伊藤樹(4年・投・スポ・仙台育英)が荒天の中粘りの投球を見せ今シーズン6勝目。打っては4番の寺尾拳聖(3年・外・人間・佐久長聖)が4安打と大活躍しました。

写真左から 大内碧真(3年・内・スポ・浦和学院)松江一輝(4年・内・人間・桐光学園)清宮福太郎(4年・外・社会・早稲田実)黒﨑将太(4年・捕・文・國學院久我山)

笑顔が素敵だなと思い選びました。強い雨の中、ベンチの先頭に立って声を出し続けている姿が、ウィンドブレーカーの濡れ具合に表れています。(この日は良い場面がたくさんありましたが、雨の影響であまり写真を撮影できませんでした…)


6月1日(日)
二回戦は、前日とは打って変わって超・好天。どこを見てもお客さんばかりで、嬉しい気持ちでいっぱいになりました。自分たちの代で「満員の早慶戦」を見られるのは非常に幸せなことで、もう一度この景色を見ることができるよう、秋も優勝が懸かる早慶戦に持ち込むことができるよう、もっと頑張りたいと強く思いました。

試合は、早稲田が序盤に1点を先制。中盤に同点とされますが、その直後、前田健伸(4年・内・商・大阪桐蔭)がバックスクリーンに飛び込む勝ち越しの満塁ホームランを放ちました!満員の早慶戦で勝ち越し打、しかも満塁ホームラン。今季これまで苦しい状況が続いていた前田健ですが、大一番の舞台で100点満点の活躍を見せてくれました。

写真左から 尾瀬雄大(4年・外・スポ・帝京)小澤周平(4年・内・スポ・健大高崎)、寺尾

先に生還した3人の表情がとても素敵で、後ろのベンチにいる選手たちの顔やスタンドの観客の方々の顔もみんな笑顔で、これ以上ない素敵な写真です。

写真 渋谷泰生(4年・内・スポ・静岡)

今季スタメンとして活躍していた渋谷は、途中にケガで離脱を余儀なくされました。早慶戦からスタメン復帰し、2試合で3安打1打点・守備でも好プレーを見せるなど活躍。全日本大学野球選手権大会では、これまで以上の活躍に期待が懸かります!

ここまで好投を続けていた先発の宮城誇南(3年・投・スポ・浦和学院)でしたが、4回、7回に2点を失い同点とされます。勝ち越しのランナーを背負うも、代わった田和廉(4年・投・教育・早稲田実)が火消しに成功。勝利へ望みを繋ぎます。
8回裏、先頭の前田健が2ベースヒットを放ち、チャンスを作ります。代走には山口力樹(4年・内・スポ・早稲田佐賀)。積極的な走塁で相手のミスを誘い、勝ち越しに成功します。今季6得点と、代走としての役割をしっかり果たしていた山口力が、非常に重要な局面で活躍を見せました。
抑えれば勝利となった9回表。前の回から登板した田和は、先頭に四球を与えるも、その後は落ち着いて2死2塁まで繋げます。続く打者を申告敬遠し、絶対に負けられない状況の中、田和から伊藤樹に交代します。伊藤樹は次の打者に死球を与え、2死満塁という絶体絶命の状況になりましたが、打者をフライに抑え、早慶戦での勝ち点獲得、そして優勝決定戦に駒を進めることができました。
全員の力を結集させた総力戦は、これぞ早慶戦というシーソーゲームに。記憶にも記録にも残る、劇的な試合となりました。

写真左から 小澤、大西創志(4年・学コ・人間・城北)、伊藤樹、清宮、宮城、田和

エースとしての意地を見せてくれた、伊藤樹に抱きつく清宮。安堵の表情で溢れています。
その右は、先発するも悔しい内容となった宮城の肩を抱く田和です。彼らの顔を見るとグッとくるものがあります。


試合後、スタンドに向けて挨拶する際に撮影した写真です。早慶戦らしい、臙脂色に染まったスタンドがきれいです。


6月4日(水)
2季連続の、明治大学との優勝決定戦となりました。3日(火)に開催予定でしたが悪天候のため中止に。この日も快晴で、平日にも関わらずたくさんの方にお越しいただきました。
早稲田の先発は伊藤樹。ノーヒットノーランを達成した明大二回戦より5試合連続登板をしており、精神的にも成績的にも、名実ともに早稲田の大黒柱です。先頭にヒットを浴びますが、続く打者を内野ゴロ、そして牽制で一気に2死ランナー無しに。3人目をフライに抑え、3者凡退で上々の滑り出しを見せます。
攻撃では、1回裏に先頭の尾瀬がヒットで出塁。その後小澤、寺尾、前田健の連続ヒットで3点を先制。その後石郷岡大成(4年・外・社会・早稲田実)が、”らしい”バントヒットで繋ぎ吉田瑞樹(4年・捕・スポ・浦和学院)がタイムリーヒット。これまで苦しめられた毛利投手を前に、一挙4得点に成功します。

写真左から 小澤、田村康介(4年・内・商・早大学院)

写真左から 尾形樹人(2年・捕・スポ・仙台育英)德丸快晴(1年・外・スポ・大阪桐蔭)佐宗翼(1年・投・スポ・星稜)

3人の笑顔が眩しい写真。ブルペン、代打、リリーフとそれぞれの場所でチームを支えてくれている下級生ですが、今季は様々なことを経験してくれていると思います。この経験を自らの成長、そして来年・再来年以降のチームに繋げて欲しいと思います。

リードを守りたい伊藤樹でしたが、3回にヒットや四球でランナーを背負い、犠飛、そしてタイムリーツーベースヒット、そして3ランホームランを浴び5点を失い、逆転されます。三塁側の盛り上がり方はすさまじく、怖いと感じました。
なんとか同点、逆転をしたい早稲田でしたが、3回・4回と、ヒットで出塁するも、後続をダブルプレーで打ち取られてしまいます。一方伊藤樹は、4回以降は立て直し、危なげない投球で無失点に抑えます。

写真左から 髙橋海翔(2年・内・スポ・山梨学院)、山口力、松江、清宮

グラウンドに立つ9人だけでなく、ベンチもスタンドも一体となって戦っていることが伝わる一枚です。

運命の5回裏。1死から渋谷がツーベースヒットを放ちチャンスを作ります。そして続く小澤が力強いライト前ヒットを放ちます。バッターボックスには4番・寺尾。これまで幾度となくチームを救ってきた男に、一塁側から大きな声援が送られます。ボールを見極めて、打った4球目は二遊間を抜けセンター前ヒットに。一気に2人が生還し、逆転に成功しました!!

写真 寺尾

「すごい」「よくやった」「ありがとう」これ以外の言葉が思いつきません。初めて全試合に出場したシーズンとなった寺尾。攻撃・守備共にガッツ溢れるプレーで早稲田を勝利に導いてくれました。

逆転に成功した後も伊藤樹はマウンドに上がり、スコアボードにゼロを並べます。一方野手陣も、明大のリリーフ陣を前に打ちあぐねる状況が続きます。
そして、抑えれば優勝となる9回表。先頭にヒットを浴び、犠打で1死2塁とされます。続く代打は、3球目をライト前に運びました。2塁ランナーが3塁を回り、同点にされるかと思った瞬間、ライトの石郷岡がホームへ完璧な送球。絶体絶命の状況で冷静なプレーをした石郷岡に、球場は大いに盛り上がりました!!

写真上段左から 岡西佑弥(3年・内・スポ・智辯和歌山)、寺尾、安田虎汰郎(2年・投・スポ・日大三)髙橋煌稀(2年・投・スポ・仙台育英)越井颯一郎(3年・投・スポ・木更津総合)、德丸
写真下段左から 大内、山口力、清宮

9回の守備を見守る選手たち。祈るしかありませんでした。

石郷岡のファインプレーにより2死1塁とし、伊藤樹は続く打者をフライに抑えゲームセット。リーグ戦3連覇を達成しました!!

写真左から 伊藤樹、吉田瑞

写真左から 小澤、吉田瑞、尾瀬、北嶋晴輝(4年・マネ・スポ・早稲田佐賀)、田和

シーズン中盤に自力優勝の可能性が消滅し、危機的状況に立たされた早稲田は、一時、優勝確立が7%となりました。「今日の結果次第で優勝が無くなる」という状況から、明大二回戦のノーヒットノーラン、明大三回戦の延長10回逆転勝ち、法明戦の結果、早慶戦2連勝という奇跡的な試合が起こり、優勝決定戦では4点差を逆転されるも再逆転勝ちという、劇的勝利で優勝を決めました。今振り返っても、すごいリーグ戦であったと思います。

試合後には小宮山監督、小澤、寺尾、伊藤樹がヒーローインタビューを受けました。インタビューを見守る、選手たちの表情をご覧ください。

写真左から 田和、飯島周良(4年・学トレ・教育・早大本庄)、山口力、渋谷、吉田瑞

写真左から 大内、石郷岡、岡西、松江、尾瀬、伊藤樹、髙橋煌

興奮冷めやらぬ中、閉会式が行われました。
早稲田は優勝校として1番目に入場しました。開会の前に、先日ご逝去されました、立大OBの長嶋茂雄さんへの黙祷を行いました。

写真右 小澤

開会式で天皇杯を返還し、選手宣誓をした主将・小澤の手に再び天皇杯が渡されました。

優勝旗や各杯を受け取り、令和7年春季リーグ戦は幕を下ろしました。

写真右 大野郁徳(3年・マネ・政経・早稲田実)

開閉会式の先導は毎年早慶のマネージャーが担当しており、大野が大役を務め上げてくれました!

閉会式の後は、これまでどんな状況でも変わらず熱い声援を送ってくださった応援部の皆さんへ挨拶を行いました。
主将の小澤から感謝の気持ちを伝えさせていただき、全員で「紺碧の空」を歌いました。

私はグラウンドで一緒に歌わさせていただいたのですが、この景色を一生忘れないと思います。たくさんの人の笑顔を見ることができ、優勝できて良かったと心の底から思いました。

閉会式の後は胴上げです!
小宮山悟監督、日野愛郎部長、金森栄治助監督、小澤主将、北嶋主務、大西新人監督、伊藤樹、尾瀬と、様々な面でチームを支えた人たちが空を舞いました。

そして、今季は3名の部員がベストナインを受賞しました!
捕手 吉田瑞樹(4年・スポ・浦和学院)
二塁手 小澤周平(4年・スポ・健大高崎)
外野手 寺尾拳聖(3年・人間・佐久長聖)
3名の、全日本大学野球選手権大会での活躍にもご注目ください!

写真左から 寺尾、小澤、吉田瑞

神宮球場を後にし、早稲田大学早稲田キャンパスにある、弊部初代部長・安部磯雄先生と初代監督・飛田穂洲先生の胸像に向かいました。ここは昔に安部球場があった場所で、現在は中央図書館と総合学術情報センターがあります。
主将の小澤が天皇杯を胸像の前に置き、両先生に優勝の報告をしました。

写真左から 小澤、小宮山監督

弊部は、安部先生の命日の翌日である2月11日に、墓参と両先生への挨拶を行っております。再び、両先生に優勝の報告ができたことをとても嬉しく思いました。

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以上になります。
弊部は、第74回全日本大学野球選手権大会に出場します。弊部の初戦は、6月10日(火) 第3試合(14:00PB予定)@東京ドームで、対戦相手は東亜大学(中国地区大学野球連盟)になります。(一塁側/攻守は第二試合5回終了時に決定)
昨日開会式が行われ、主将の小澤が「昨年獲れなかった日本一を獲るために全力で戦います」と決意表明をしました。

昨年の悔しさを忘れることなく、この1年を過ごしてきました。やっと、スタートラインに立つことができました。一戦必勝で粘り強く、熱く、早稲田らしい戦い方で、日本一まで突き進みます!
平日の試合となりますが、ぜひお越しいただけますと幸いです。試合はJSPORTSにて配信を行います。熱いご声援をよろしくお願いいたします!

最後までお読みいただきありがとうございました。次週もお楽しみに!