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【僕たちが歩んだ4年間】②~飯塚悠斗~

2人目は、飯塚悠斗(内・社会・早大本庄)です。

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こんにちは!4年の飯塚悠斗です。
まずは、自分の文章を読み始めていただきありがとうございます。引退投稿を書くにあたって少し恥ずかしさがありますが、最後に頂いた機会なので、自分なりにこの4年間の歩みを綴ります。

最初に、4年間を簡単に振り返ります。
入部してすぐに1年生ランが幕を開けました。これまでの人生で一番走ったと思います。とてもきつかったです。走りすぎて、足が硬直して動けなくなるという貴重な経験をしました。
また1年生の時は、あなつみ大臣(学年の風紀委員的役割)を務めていました。毎朝6時集合の中で、15分前には余裕を持って登場するもりじょう(森田丈士・4年・内・人間・土佐塾)から始まり、遅刻までのカウントダウンが迫るにつれて、慌てふためいた様子で階段を駆け下りてくるみんなを見るのが好きでした。
肝心の野球の方は、2年生の時、初めて2軍戦に出場することができました。緊張で心臓がバクバクでした。その試合で、ちゃんと後方のフライを落としてしまいました。当時のことは今でも鮮明に覚えています。そこらの中学生の方が自分より守備が上手いんじゃないかと、本気で肩を落としました。

3年生になると、練習をBチームとCチームに分ける方針に変わり、自分はCチームの練習参加となり、2軍戦どころか、実戦の機会、グラウンドを使っての練習もなかなか難しくなってしまいました。そして、ラストイヤーの4年生になると、骨折や、怪我をした肩の痛みがひどくなり、送球は塁間で精一杯、身も心もズタボロにやられてしまいました。野球が上手くなるまで色を付けないと意気込み、着けていた白のバッティング手袋は、最後まで白のままでした。
このように、非常に簡潔に振り返ってみましたが、実際にはそんな表層的な言葉では表せないほど、自分にとって大きな意味を持つ4年間でした。

自分はこの野球部で、何よりも「自分自身と真正面から向き合うことの大切さ」を学びました。自分は入部してまもなく、ハイレベルな野球に圧倒されました。加えて、群馬県の田舎町出身で、ギリギリ試合ができるような人数のチームで野球をしていた自分にとって、160人を超える野球部はまさに異世界でした。野球が上手なみんなに追いつくためには、「とにかく必死にやるしかない」という思いでした。全体練習後の自主練はもちろん、1年生の時には、田村(田村康介・4年・内・商・早大学院)と深夜に起きて、前日の寮の夕食を朝食代わりにして夜中に自主練に向かうという、今では到底考えられないような日々も過ごしました。
しかし現実として、目標としていた、リーグ戦で活躍することも、Aチームに上がることもできませんでした。Bチームでもがく中で痛感したのは、技術の未熟さはもちろん、それ以上に「気持ちの弱さ」でした。小さい頃は負けず嫌いで何でも一番を目指していたはずなのに、大学ではその気持ちが少しずつ薄れていきました。実践練習の1打席で凡退しても悔しがれない自分、同期の活躍を憧れのまま終わらせてしまう自分。本来なら「自分も負けない!」と心を燃やすべき場面で、それができませんでした。結局、自分に厳しくなりきれず、情けない弱さを抱えたままの4年間でした。それでも、この悔しさを味わったこと自体が、何よりの財産だと思います。
その一方で、周りのみんなは野球に対して真摯で、どこまでもストイックで、本当に尊敬しています。だからこそ、そんな素晴らしい仲間たちの4連覇への挑戦を全力で応援したいと思います。

最後に、お世話になった方々へ感謝のメッセージを送ります。
115期のみんなへ
みんなと出会って、多くの時間を共に過ごせて本当に良かったです。野球部での日々は全てが財産です。4年間、本当にありがとう!!!特に東京ステイ(学生寮)のみんなとは、練習以外でも、多くの時間を過ごしました。朝、遅刻しないようにお互いに起こし合った日々が懐かしいです。ありがとう!

東京ステイに住んでいた同期での写真です。

写真右回りに 石郷岡大成(4年・外・社会・早稲田実)、飯塚、山口真央(4年・投・社会・早大学院)中澤凱(4年・投・社会・早大学院)清宮福太郎(4年・外・社会・早稲田実)
2年冬に、野球部の社会科学部メンバーで行った大阪旅行での写真です。

クラハ2階のみんなへ
4年生野手の少ないBチームでは、後輩みんなに助けられました。気さくに話しかけてくれてありがとう。1人でも多くの選手がリーグ戦で活躍することを願っています。

両親へ
小学校2年生からこれまで野球を続けさせてくれて、本当にありがとうございました。お父さん、高校の頃は、毎朝学校に行く前にノックを打ってくれてありがとう。感謝しています。ゴルフ行きましょう。お母さん、いつもおいしいご飯をありがとう。たくさんの愛情をありがとう。これから少しずつ親孝行します。体に気を付けて、元気に過ごしてください。

この4年間、楽しい事より苦しい事の方が遥かに多かったです。入部の時に大きな目標を持って野球部の門を叩きましたが、自分の覚悟が甘かったです。しかし、この野球部に入らなければできなかった経験もたくさんあります。酸いも甘いもこの野球部で味わい、体がボロボロになるまで野球をすることができて最高でした。将来「ここでの4年間があったから」と胸を張って言えるように、野球部での経験を糧に、社会人で頑張っていきます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。