【僕たちが歩んだ4年間】⑩~尾瀬雄大~
10人目は、尾瀬雄大(外・スポ・帝京)です。

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みなさんこんにちは、早稲田大学4年の尾瀬雄大です。出身高校は、みなさんご存じの通り、帝京魂でお馴染みの帝京高校です。
引退投稿ということで4年間を振り返り、そして感謝を伝えたいと思います。「ダマシイ」を込めて書きたいと思いますので、最後まで読んでいただけると嬉しいです。
余談ですが、前回の大倉(大倉啓輔・4年・投・教育・早稲田実)とは武蔵府中リトル、武蔵府中シニアで共にプレーし、高校では一回離れてしまいましたが、大学でまた再会するという非常にエモい関係です。
あと中澤(中澤凱・4年・投・社会・早大学院)も。
さっそく、4年間を振り返っていきたいところですが、まず、私にとって「早稲田大学野球部」とは本当に特別な存在でした。
小学生の頃から早慶戦に憧れ、早稲田のユニフォームに憧れていました。しかし高校受験で早稲田実業を目指すも不合格に終わってしまい、早稲田への道は一度閉ざされてしまいました。中学時代から知っている選手たちが早稲田実業で活躍している姿を見ると、本当に羨ましかったし悔しかったです。それでも、諦めずに憧れ続けた早稲田大学に入り、今こうして早稲田でプレーできています。幸せな気持ちでいっぱいです。そんな早稲田での4年間を振り返りながら、感謝を伝えていきたいと思います。
最初は、周平(小澤周平・4年・内・スポ・健大高崎)、樹(伊藤樹・4年・投・スポ・仙台育英)、吉田(吉田瑞樹・4年・捕・スポ・浦和学院)、けんしん(前田健伸・4年・内・商・大阪桐蔭)、黒﨑(黒﨑将太・4年・捕・文・國學院久我山)と私の6人で練習がスタートしました。黒﨑は電車通いで私は実家から自転車で通っていたのですが、わざわざ東伏見駅まで黒﨑を迎えに行き、一緒に歩いてグラウンドへ向かったのを鮮明に覚えています。自分たち以外は高校野球のスター選手たちだったので、どんな人なんだろうとちょっとビビっていました。最初、吉田が全くしゃべってくれなくて、しかもめっちゃふてこくて、、こいつとは無理だなとか思ってました。でも全然そんなことなくて、後から合流してきたみんなも本当に良い人しかいなくて、この学年で良かったなと思います。みんなありがとう。
あと、1年生の時は学生寮のステイに入り浸ってました。梶田(梶田笙・4年・投・スポ・早稲田摂陵)、真央(4年・投・社会・早大学院)、渋谷(渋谷泰生・4年・内・スポ・静岡)の部屋には特にお世話になりました。助かりました。何の用もないのにただ寝にいったりもしました。たまに渋谷はブチ切れてたけど、受け入れてくれてありがとう。

写真左から 前田健、吉田瑞、尾瀬、伊藤樹

写真左から 尾瀬、石郷岡大成(4年・外・社会・早稲田実)、吉田瑞、松江一輝(4年・内・人間・桐光学園)
本格的にレギュラーとして試合に出るようになったのは2年の春です。2年生の中では、周平と2人だけがレギュラーでした。周平のことは個人的に凄く意識していました。周平は自分には無い飛距離を持っていて、いつもチャンスで打つ勝負強さがあって、同じ2年生として、同じ左バッターとして負けたくない気持ちを強く持っていました。背格好も似ているし、鼻の横にほくろがあるという共通点もあります。そんな周平がいて、負けたくないから練習したし、成長できたと思います。ありがとう。最後まで周平についていくし、絶対に優勝して4連覇して終わろう。
3年生、4年生の中ではやっぱり首位打者を取ったシーズンが一番記憶に残っています。自分でも信じられないくらいヒットが出て、あり得ないような打率で終えることができました。これまでの全ての努力が報われたような気がして、本当に嬉しかったです。
この年からは同期が試合に出ることが増えました。その中でも石郷岡とは誰よりも長い時間を一緒に過ごしてきたと思います。試合前日のルーティーンもすべて石郷岡と一緒です。しんどい日々が続いたときは一緒にデブ活したり、とにかくプライベートでも常に隣にいたような気がしてます。俺が悩んで落ち込んでいるときも寄り添ってくれて、どんなに愚痴をこぼしても変わらず聞いてくれて、本当にありがとう。3年の秋、一緒にベストナインをとれたことは最高の思い出です。これからもよろしくね。

両親へ
まず、ここまでなんの不自由もなく、野球をやらせてくれてありがとう。そして、丈夫な身体に産んでくれてありがとう。小1から野球を始めて、これまで怪我で公式戦に出られないことは一度も無かったと思います。大好きな野球にここまで打ち込むことができたのは両親のおかげです。また、大学2年の冬までずっと実家暮らしで、たくさん迷惑をかけたと思います。どんな時でもおいしいご飯を作ってくれて、優しい言葉をかけてくれてありがとう。あと、いつも試合を観に来てくれてありがとう。私の野球人生、両親どっちもが尾瀬雄大の試合を見逃したことは一度もない気がします。こんなに幸せなことはありません。本当に本当にありがとう。
私はこの4年間、早稲田大学野球部という場所、存在に大きく成長させてもらいました。ずっと憧れていた「WASEDA」のユニフォームを着て神宮球場で躍動する姿。その憧れの気持ちは今も変わりません。自分にとって常に早稲田大学野球部がそういう存在だったから、辛いときも苦しい練習も頑張ってこれたのだと思います。今までにないほど、自分を律して頑張りました。これまででは考えられないくらいバットを振りました。常に室内練習場には部員がいて、ベンチ入りやリーグ戦出場を叶えることができなかった人も、最後の最後までチャンスを信じてバットを振り続けている姿を見てきました。そういった光景が、自分を更に奮い立たせました。そしてグラウンドでは、これぞ早稲田といった、泥臭く、執念で勝ちをもぎ取る野球です。一番かっこいいと思います。
早稲田大学野球部でプレーできるラストシーズン。必ず優勝して終われるように、最後の最後まで出し切ります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
