【僕たちが歩んだ4年間】㉜~松江一輝~
32人目は、松江一輝(内・人間・桐光学園)です。

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副将の松江一輝です。
私たち115期36人の集大成である早慶戦まで1週間を切りました。いよいよ大学野球もクライマックスを迎えてしまいます。引退を考えたくはありませんが、このような機会を頂くことができたので、私の4年間の思い出、感謝の気持ちを「幸せ」というテーマで綴らせていただきます。最後まで読んでいただけると光栄です。
私がこの早稲田大学野球部に入部させていただくことになったきっかけは、私の大先輩でもあり、高校時代の恩師である野呂さん(野呂雅之・S59卒)でした。高校3年間大変お世話になった野呂さんの1つ1つの言葉、指導者として私たちに向き合ってくださる姿勢に尊敬しています。野呂さんが活躍された早稲田大学野球部で私自身も活躍したいという気持ちが入部、そして自分自身の「幸せ」な4年間に繋がりました。
―1年生―
尊敬している人の姿を追って入部しましたが、入部以前に左膝に怪我を負ってしまった影響で膝が伸び切らない、曲がらないという状態でスタートしました。結果的には、1年生の1年間、リハビリに専念することになってしまいました。昨日のけんしん(前田健伸・4年・内・商・大阪桐蔭)の投稿に「スキーで怪我をした」とありますが、正しくは「練習中に怪我をした」になります。1年生時から神宮球場で活躍する姿を思い描いていた私にとってかなり苦しい期間が続いたことを覚えています。膝の怪我であったため、1年生ランを1度も走ったことがない、朝準備は1番楽な仕事であるジャグ係、練習や試合の補助も動かない役割ばかり、そんな自分をチームの一員として認めてくれた同期には感謝してもしきれません。ありがとう。右も左も分からない大学生活が始まり、持ち物を確認するためにしていた同期との電話、人間科学部みんなで自分の部屋で行った初めての履修登録、たくさんの怪我人たちで過ごしたクラハ、どれも貴重な思い出です。
―2年生―
順調に1年間のリハビリを終え、ようやく練習に入ることができました。練習に慣れることに精一杯でしたが、メンバーに選出していただき春のリーグ戦から出場することができました。1年間野球をしていなかったこともあり、本当に自分で良いのだろうかという気持ちが心の片隅にはありました。150キロのボールをキャッチャーミットに入ってから振った三振、守備固めで出場したにも関わらずゴロになってしまったバックホーム、悔しい思い出が多くあります。その一方で、「まっちゃん」と名付けてくださった時央さん(小野時央・R6卒)、将希さん(中村将希・R6卒)のおかげで、出場できた試合の数々、サヨナラ勝利の後に抱きしめてくださった熊田さん(熊田任洋・R6卒)、南魚沼キャンプでひたすら太陽にかぶるよう打たれた肥田さん(肥田尚弥・R6卒)のノック、素敵な先輩方との思い出も沢山残っています。
―3年生―
春秋連覇を成し遂げたこの1年間を忘れることは一生ありません。特に、まさか代打とは思わず、ベンチ裏からバットを出し、ベンチから沢山の激励と共に送り出され、決勝タイムリーを放つことができたあの明治戦は忘れられません。また、この年から内野手にコンバートする決心をしたにも関わらず、自分の実力、技術の無さ、悔しさのあまり、真夏の南魚沼キャンプの特守を泣きながら受けたことも、一生で経験することのできない貴重な思い出であることに気づかされています。いつも鬼のようなノックを打ってくださった川内さん(川内脩平・R7卒)、沢山の悪い話を樹(伊藤樹・4年・投・スポ・仙台育英)と一緒にした山縣さん(山縣秀・R7卒)、印出さん(印出太一・R7卒)、春秋連覇を成し遂げた先輩方の姿はとてもかっこよかったです。
―4年生―
今年になり、副将に任命され、必死にレギュラーを目指しました。多くの同期がレギュラーとして活躍する姿を2年間ベンチから見てきたこともあり、同期が活躍する姿に、嬉しい気持ちと悔しい気持ちが混在していました。自分もその中に割って入りたい、強い気持ちを持って練習に取り組みましたが、やはり4連覇を目指すチームのレギュラーは凄く、私は及びませんでした。大変悔しいです。それでも、重要な戦力として、試合に出場でき良かったです。春の優勝の瞬間グラウンドに立っていた9人は全員4年生でした。4年生全員の力の表れであると私は感じています。

、同期全員で優勝を喜びあったあの日(写真上)、秋の法政戦でタイムリーを放った際、塁上から見た、全員がベンチから飛び出して喜んでくれた景色(写真下)後ろを振り返れば大声援を送ってくれている同期、後輩たち、応援部、どれも最高に「幸せ」な思い出です。


振り返れば、まだまだ「幸せ」な思い出が次々に出てきます。こんなにも充実した4年間を過ごし、「幸せ」を感じることができたのは、多くの人たちの支えがあったからです。その人たちにこの場をお借りして、感謝の気持ちを述べさせていただきます。
まず、1年間のリハビリを担当していただいた方々、トレーニング、治療をしてくださった石川さん、杉田さん、多くの励まし、相談に乗ってくださった細川くん、野球だけでなく、学問と真剣に向き合うきっかけをくださった鈴木先生、鈴木ゼミの院生の皆さん、こまめに応援のメッセージをくれる親戚のみんな、多くの人に支えられ4年間でこれほどの「幸せ」を感じることができました。本当にありがとうございました。
後輩のみんな
どの学年もなめられてはいたけど、みんなにサポートしてもらえたこと、みんなと一緒に野球ができたこと、みんなに応援してもらったこと、本当に「幸せ」な思い出です。もっとみんなと楽しい時間を過ごしたかったです。みんなありがとう。後輩みんなの今後の活躍を心から祈っています。
指導者の方々
4年間沢山のご指導ありがとうございました。監督、助監督、コーチのおかげで、入部時と比較すると、野球の技術はもちろん、練習に取り組む姿勢、私生活の過ごし方、物事の考え方など人間として成長することができました。4年間大変お世話になりました。
同期のみんな
個性が豊かでいつも笑顔の投手陣、一緒に所沢キャンパスに何度も通った、仲が良い人科のちとき(今井千凱・外・長崎西)、もりじょう(森田丈士・内・土佐塾)、怪我人時代に協力し合った飯塚(飯塚悠斗・内・社会・早大本庄)、國光(國光廣太・外・教育・早稲田実)、ふうき(黒嶋風希・内・教育・佐賀西)、渋谷(渋谷泰生・内・スポ・静岡)、田村(田村康介・内・商・早大学院)、りき(山口力樹・内・スポ・早稲田佐賀)、喜びも悔しさも共にしてきた右の代打仲間のふくたろう(清宮福太郎・外・社会・早稲田実)、しょうた(黒﨑将太・捕・文・國學院久我山)、頼もしく絆が強い外野陣の石郷岡(石郷岡大成・社会・早稲田実)、ゆうだい(尾瀬雄大・スポ・帝京)、椎名(椎名丈・教育・早大学院)、みんなありがとう。
いつも笑顔で話しかけてくれる成瀬(成瀬かおり・マネ・スポ・千種)、これからも成瀬らしく頑張れ。ドラマや恋愛について語り合うことのできる井上(井上彩希・マネ・スポ・金沢泉丘)、これからもドラマとかの感想は教えてね。どんな時も頼りになるきたじ(北嶋晴輝・マネ・スポ・早稲田佐賀)、忙しそうな姿を見ることが多かったから、時にはゆっくり休んでね。3人のマネージャーたち、この代を、そしてこの野球部を支えてくれてありがとう。
トレーナーに相応しい筋肉を持つちから(飯島周良・学トレ・教育・早大本庄)、時々してくれる相談が嬉しかったよ。今後も相談待ってるよ。愛情のこもったノックを打ってくれたはたけ(畑﨑一颯・学コ・商・早大本庄)、誰かとは違って相性の良いノッカーだった。ノッカーとしては相性の悪いなかじ(中島稜太・学コ・人間・桐朋)、なかじの熱い話これからも沢山聞きたい。またご飯でも誘ってね。優しい抱擁をしてくれた冨田(冨田大地・学コ・スポ・日立一)、熱い思いを持って投手陣を引っ張る姿かっこよかった。なんだかんだ好きなそうし(大西創志・学コ・人間・城北)、沢山「チャス」って呼んでごめん。苦楽を共にしてきたそうしが50番で良かったよ。5人のスタッフたち、この代を、そしてこの野球部を導いてくれてありがとう。
ファーストで幾度となく自分の送球をカバーしてくれたけんしん、一緒に行ったご飯も、一緒に行った買い物もけんしんとの思い出ばかりだよ。自主練で沢山バッピしてくれたおかげで、リーグ戦で左ピッチャー打てたよ。これからも練習も相談も付き合うからね。
何度も自分のバッティングと向き合ってくれたみずき(吉田瑞樹・捕・スポ・浦和学院)、いつもいじってごめん。いじる度に、みずきが言い返してくるところが楽しかったよ。将来、出かける場所とかお店とか分からなかったらいつでも聞いてね。副将3人の意見がなかなか合わない時もあったし、3人で団結する時もあった。どれも3人じゃなきゃいけなかったと思う。2人が試合で活躍している姿は、頼もしかった。かっこよかったよ。正直、2人みたいになりたかった。2人と副将を務めることができて本当によかった。ありがとう。
誰もが努力を認める主将のしゅうへい(小澤周平・内・スポ・健大高崎)、この1年間、相当なプレッシャーを抱えながらチームを、そして野球部をまとめる姿はかっこよかった。時には副将が足を引っ張ってしまってごめん。それでも、少しでもしゅうへいのことをサポートしたいという気持ちは3人とも1年間常に心にあったよ。しゅうへいが主将だったから3連覇することができたし、4連覇を目指せたと思う。1年間、チームを引っ張ってくれてありがとう。
みんなのおかげで「幸せ」な4年間になりました。115期、本当にありがとう。
家族のみんな
家族の温かさをこの4年間で改めて感じました。実家に帰れば、ツンデレなかわいい一面のある妹、どんどん大きくなり自分に似てくる弟、関西弁で誰よりも励ましてくれる母、一緒にいるだけで安心感のある父に囲まれ、美味しいご飯を食べながら、厳しい言葉も、優しい励ましもくれる家族が大好きです。家族の支えがあってこそ、今の自分がいると思います。家族にも沢山の「幸せ」をもらいました。今度は、自分が家族に「幸せ」をもたらせるようにします。

この場で感謝の気持ちを述べきれていませんが、感謝の気持ちを伝えられていない人に、手紙を送りたいと思っています。
私は、4年間で、多くの方と出会い、多くの方に支えられ、溢れるほどの「幸せ」をいただきました。今後関わる全ての人に「幸せ」を届けられるような人になります。
長々と述べさせていただきましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
明日は、オフ前のコープのお菓子コーナーにこの男あり、115期の愛されキャラ吉田瑞樹に繋ぎます。
主将 


