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号外WEB版

通常、紙面にてお届けしている号外スタイルの東京六大学野球情報紙。 2020年秋季からは特別版として、本サイト上にて掲載させていただきます。 野球部員による記事だけでなく、各大学の新聞部や応援部などの様々な寄稿がこの号外を盛り上げます。

TOKYOROCKS2026 春季号外

第1週

この春の収穫

2026/4/8 UP
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明治大学

宮崎の温かな陽光を浴び、心身ともに一回り大きく成長した選手たちが、神宮の地へと帰還する。この春、明治大学野球部が手にした最大の収穫は、単なる技術の向上にとどまらない。それは、より強固な組織としての自覚である。キャンプ地での生活を通じて心身を整え、妥協のない練習に取り組んだ日々は、個々の能力向上と同時に、組織としての結束力を高めた。戦力面では、経験豊富な主力選手に加え、新たな戦力の台頭がチームに活性をもたらしている。特に投手陣は、今季への期待を抱かせる陣容となっている。このように、「勢い」と「安定感」を兼ね備えた現在のチーム力こそが、今季の明治の特徴である。すべては、天皇杯の堅持、そしてその先にある「四冠」の達成に向けたものである。伝統を受け継ぎながら進化を続ける明治大学野球部の戦いが、この春の神宮で改めて示される。(島抜康介)

法政大学

この春の収穫は「覚悟の共有」である。新チーム始動時、大島監督に「上級生は自分のことだけではなく、積極的に声をあげてチームをリードすること。特に4年生は背中で見せてほしい」と言われた。この言葉をきっかけに、チーム全体で「個人」ではなく「組織」としてどうあるべきかを意識して考えるようになった。全員で参加した鴨川キャンプでは、それぞれが自分の役割と向き合い、課題を共有しながら取り組むことで、練習の質が上がり、一体感もできた。また、キャンプ後のオープン戦では、勝ちにこだわり、試合を重ねてきた。どんな試合でも結果に満足せず、チームが成長するために何が必要なのかを模索し、意見を交わしながら結束力を高めていった。自分の力やチームの力を信じてリーグ戦に挑む覚悟ができた。 (佐藤瑛)

東京大学

今春、チームは「勝ち切る力」を追い求め続けてきた。昨秋、2年連続となる2勝を挙げながらも勝ち点獲得を逃した悔しさを胸に、一球、ワンプレーにこだわって練習を重ねてきた。2月には長崎県諫早市での合宿を行い、温暖な気候のもと充実した練習を積むことができた。オープン戦では接戦の展開が増える中、投手陣を中心に粘り強く試合を作る場面が多く見られた一方、僅かなミスから失点を許し、また好機であと一本が出ずに勝利を逃す試合も少なくなかった。しかし、そうした経験の積み重ねは確実にチームの地力向上につながっている。その積み重ねの全てをぶつけ、このチームで必ず勝ち点を獲得し、神宮球場に「勝撃」を与えたい。(堂埜智咲紀)

立教大学

立大のこの春の収穫は、充実した練習と実戦の積み重ねを通して、チーム全体の底上げができたことである。今年度は「覚悟」をチームスローガンに掲げ、新チーム始動時からそれぞれがリーグ戦優勝という目標に向けて強い覚悟を持って取り組んできた。スターティングメンバーが決まっていないからこそ競争が生まれ、1,2年生の台頭など新たな戦力も加わった。昨年度のチームから主力が抜けた投手も、多くの選手が実戦を経験することで層を厚くし、頼れる投手陣へと進化を遂げた。思うように勝利できない苦しい時期もあったが、主将・落合や4年生を中心に厳しい意見を交わしながらチームを鼓舞し、乗り越えてきた。リーグ戦開幕前、社会人チームを相手に2連勝できたことは、選手たちの自信となり開幕に向けて大きな弾みとなっただろう。この春積み上げてきた全てを糧に、強靱な五大学を相手にチーム一丸となって戦い、必ずや優勝を掴み取る。(大西陽菜乃)

早稲田大学

この春の収穫は、簡単には崩れないタフさを身につけたことである。早稲田大学野球部史上2度目の4連覇を目指し挑んだ昨秋、明治大学に全勝優勝を許す完敗に終わった。新チーム初戦となったハワイ大学戦では、ノーヒットノーランを許す屈辱的な船出となった。このままでは低迷期に突入するという強烈な危機感のもと、“どん底からの天皇杯奪還”をスローガンに掲げ、116代はスタートした。創部125周年記念事業の一環として行った米国遠征では、多くの学びを得ることができた。アメリカの学生のハングリー精神、コミュニケーション能力、食生活など日本ではできない経験をさせていただいた。帰国後も沖縄県浦添市にて厳しい練習を積んだ。移動、時差、食事、気候など日本と異なる野球の本場アメリカを経験した選手たちに怖いものはない。今シーズンから早稲田大学の布陣は大きく入れ替わる。野手は寺尾を除く7名が新しい顔ぶれである。経験値の少ない選手が多いからこそ、チームの天井は計り知れない。どん底を経験した選手たちがこの春の経験を経て、一気に頂点まで駆け上がる。(大野郁徳)

慶應義塾大学

この春の収穫は、何といっても技術力の向上である。守備では上田和明コーチの指導の下、基礎を改めて徹底し、守備力の底上げに取り組んできた。投手陣は上田誠コーチによる多様なトレーニングを通じて、体力や球速など様々な面で着実に成果を上げている。打撃においても、堀井監督や小林コーチらの指導を受け、昨年には見られなかった鋭い打球が増えている。こうした新体制のもと、今季は約6週間に及ぶキャンプを完走した。松山に始まり、中津、鹿児島、関西、東海と各地を巡る中で、多くの方々の多大なる協力により実現したものである。投手陣では渡辺和大(4年=高松商業)や広池浩成(4年=慶應義塾)が先陣を切り、野手陣では主将・今津慶介(4年=旭川東)や上田太陽(4年=国学院久我山)が守りの要としてチームを支えている。リーグ戦優勝、日本一、そして四冠達成へ。200人を超える部員全員が一丸となり、日々鍛錬を重ねている。今年のスローガン「ファンファーレ」が示す通り、新たな慶應の幕開けの年とすべく、まずは初戦の立教戦に向けて全力で準備を進めている。6月の早慶戦の後、笑っているのは慶應だ。(沖﨑真周)