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ラストシーズンに懸ける想い!その9<西本省太>

こんにちは。
慶應志木高校出身、投手の西本省太です。

サッカーの街、浦和で生まれた私の手に握られていたのは、スポンジのボールとプラスチックのバットでした。一番古い記憶は、実家のリビングで父とキャッチボールをしていた光景です。ボール遊びをしている程度だと思っていたのとは裏腹にメキメキと上達し、総合運動場でキャッチボールをしていた際、浦和リトルリーグのスタッフの方に声をかけていただきました。後日、実家に手紙までいただき、小学1年生から入団することになりました。最初は同級生もおらず、泣きながらグラウンドに向かっていましたが、仲間も増え、大会でも優勝できるようになると、いつの間にか野球が人生の中心となっていました。

中学ではグラウンドが隣にある浦和リトルシニアに入団。この3年間がとにかく辛かったです。常にレギュラー争いの渦中にいて、一つのミスでスタメンを外される日々が続き、打撃でも送球でも軽いイップスに陥ってしまいました。チームとしては全日本選手権で日本一、ジャイアンツカップで3位となりましたが、個人としては華々しい結果を残すことはできませんでした。高校から慶應の附属校に進学し、時を経て塾野球部に入部しました。

1,2年生の間は制球に苦しみ、チームに迷惑をかけることも多くありました。球速も130km/h前半しか出ず、投げても投げても結果が出ない時期が続きました。転機となったのは、2年秋から始めた「大増量」です。何かを大きく変えなければこのまま終わってしまうと考え、1日5食とプロテイン5杯、毎日ウェイトをマストとし、5ヶ月で18キロの増量に成功しました。冬の長期オフには沖村要(4年・投手・慶應義塾)と12月30日まで日吉に残り、自主トレを続けました。そこから球速が140km/hを超え始め、試合でも徐々に結果を残せるようになりました。また、この4年間一度も怪我をしなかったことが今の私に繋がっていると思います。同期の投手で怪我をしなかったのは私だけで、丈夫な体に産んでくれた母、丈夫な体に育ててくれた父には心から感謝しています。

どんなに調子が悪く、結果を出せる気がしない時でもマウンドに立ち続け、試行錯誤を繰り返してきました。その積み重ねが今、私をリーグ戦で背番号をもらい、ベンチ入りを果たす選手にまで成長させたと思っています。

何度も辞めたいと思いましたが、それでも野球から逃げず、ここまで続けてきました。そして迎える、野球人生最後のシーズン。最後の一球まで戦い抜きます。

15年間続けてきた野球人生の集大成をぶつけます。その準備は積み重ねてきたので、あとはマウンドに立つだけだと思っています。

(4年・投手・西本省太/慶應志木高校出身)