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主将 今津 慶介
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ラストシーズンに懸ける想い!その27<横地広太>

こんにちは。
慶應義塾高校出身、外野手の横地広太です。

「唯一無二になりたい」

この思いが、私が野球を続けてきた意味であり、さらに言えばこれまでの人生の指針でした。人と同じことを嫌い、自分には何か特別な能力があると信じたい。誰もが幼少期に通り卒業するであろう思考を大学4年になった今も持ち続けています。かなり恥ずかしいですが、「唯一無二」とは何か、という問いの連続が私の人生です。

しかしこれまで、「常に一番であり続けること」しかその問いの答えとして持ち合わせていませんでした。

私の野球人生は5歳の時にWBCのイチローに虜になったところから始まりました。小学校6年間は誰よりも速く投げ、誰よりもヒットを打つことこそ自分のアイデンティティだと信じ、それを貫き通しました。中学で名門世田谷西シニアに入り、人生初めての挫折をしました。自分よりもひと回りもふた回りも身体の大きい同期が、自分の倍飛ばし、30キロ速い球を投げる。そこで私はバットコントロールという武器を見出し、そこにおいて一番になることで「唯一無二」を表現しました。慶應義塾高校に進学してからは身体が成長期を迎えたこともあり、チームの中心選手として活躍することで自分のアイデンティティを保ってきました。

そんな私にとって、大学野球部生活は挫折と葛藤の連続でした。自分より遥かに高いレベル、そして思うように結果が出ない日々。何かで一番にならなければ。守備か、バッティングか。いや、どちらも一番にならなければ「唯一無二」ではないのではないか。そんな葛藤と、どんどん過ぎ去っていく時間。このままだと何者にもなれないまま引退してしまうという焦燥の中迎えたラストイヤー、今までは自分に向いていた思考のベクトルが、「この同期、仲間と絶対に日本一になりたい」というチームへの思いに変化した瞬間、問いへの答えがもう一つ生まれました。自分が属しているこの塾野球部という組織が「唯一無二」になれば良い。

春は惜しくも日本一を逃し迎えたラストシーズン、日本一への思いはより一層強くなっています。同期一の経験を生かしたプレー、自信を取り戻したバッティング、そして堀井監督のものまねを駆使した味方の鼓舞といった自分にしかできない役割を全うし、「唯一無二」なこの組織を「唯一無二」な自分の力で日本一に導きます。

(4年・外野手・横地広太/慶應義塾高校出身)