【あなたにとって野球とは―#18】宮本和哉(マネージャー・藤枝明誠)
4年生38名によるラストシーズンにかける想いを投稿いたします。
18人目は、宮本和哉(マネージャー・藤枝明誠)です。
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いつも法政大学野球部を応援してくださる皆様、誠にありがとうございます。
ずっと読む側だった4年生投稿もついに自分に書く番が回ってきました。少し長くなりますが野球人生を振り返りながら、4年間お世話になった方に想いを綴りたいと思います。同時に自分の投稿を見て、大学野球のマネージャーに興味を持ってくれる人がいればとても嬉しいです。
一昨日の明治戦を終え、目指してきた優勝という目標には届きませんでした。神宮のスタンドをオレンジ色に染め、どんな時も熱い声援を送り続けてくださった皆様に、結果で恩返しをすることができず、申し訳ない気持ちでいっぱいです。
ただ、来週に最終カードが残っています。
苦しい時も背中を見せ続けてくれた主将の藤森(藤森康淳・主将)を筆頭に、チーム藤森は最後の瞬間まで全力で戦い抜きます。応援してくださる皆様への感謝を胸に、自分もマネージャーとして最後まで目の前の役割を全うします。
マネージャーになってからの4年間で計100試合以上のリーグ戦をさせていただきました。その試合全てを神宮球場で行わせていただいたこと、その全ての試合で応援団の皆さんが応援してくださること。それは本当に尊いことで、学年を重ねるごとに100年以上続く六大学の素晴らしさを肌で感じ、この歴史ある野球部の一員になれたことを心から幸せに思います。この100試合以上のすべての瞬間に、マネージャーとして全力で向き合えたことは、私の野球人生の誇りです。
4年間ご指導いただいた監督・部長をはじめとするスタッフ・関係者の皆様、ありがとうございました。指導者の方々の温かいご指導があったからこそ、大きく成長することができました。本当にありがとうございました。
私にとって野球とは、「恩返しと恩送り」です。
14年間の野球人生を通して、本当にたくさんの恩をもらいました。
野球に出会ったのは14年前のことです。現在22歳なので、人生の約3分の2を野球と共に過ごしてきたことになります。
野球を始めたのは小学2年生の終わりに友達に誘われたのがきっかけでした。その後、6年生の時にキャプテンを務めさせていただいたことが、野球人生の第一の転機だったと思います。キャプテンをさせてもらったおかげで野球を大好きになり、大学まで野球を続ける大きな土台ができました。
その後、高校まで野球を続けますが、選手としてはほとんど活躍できませんでした。それでも控えの立場で野球を嫌いにならなかったのは、高校の監督のおかげでした。メンバーだけではなく自分たち控えにも温かく接してくださり、「控えにも役割があってチームの大切な戦力だ」と言ってくださった言葉が今でも心に残っています。逆に高校時代、控えの悔しさや立場を経験していなければ、大学でマネージャーをするという決断に至っていない可能性の方が高いです。人生本当にどこでどう変わるか分かりません。理想通りにいかない壁にぶつかった時、自分の存在意義に悩んだ時、いつも自分を支え、踏みとどまらせてくれたのは高校の環境と経験でした。
その後過ごした法政大学野球部での4年間は、自分の芯をつくり、人として一回りも二回りも大きく成長させてくれました。
1年生の時はとにかく辛く、必死でした。
第二寮に自分の部屋がありながらも毎日マネ室がある第一寮でお風呂に入り、ソファーで寝ていました。毎日6:00から朝練があり、夜は20:00過ぎまで。日を跨いで仕事に追われることもありました。同期の男子マネージャーはおらず1人だったので休養日はなく、週1のオフもマネ室番。当時は月1で同期の小山(小山凜・4年)とご飯に行くのが楽しみでした。ありえないくらい怒涛な日々でしたが、あっという間に終わってしまった記憶があります。自分のすること1つ1つがチームのためになってることが嬉しくて、毎日が充実していました。どんな小さな仕事であっても、相手の期待をちょっと超えるスピードと精度で返すこと、そして決して嫌な顔をせず向き合うことを心届けて取り組んでいました。今振り返ってみると、1年生の時の日々が今の自分の大きな糧になっていると感じます。
2年生になるとありがたいことに新寮に入寮させていただきました。同部屋は田所(田所宗大・R7卒)さん。始めは怖かったですが、実際はとても優しく徐々に部屋での会話も増えていきました。田所さんが同部屋で本当に良かったです。新寮に入寮してから、先輩方との距離も大きく縮まった気がします。特に2つ上の先輩方には私生活でも本当によくしていただきました。卒業しても食事に誘ってくださっり、進路の心配をしてくださったりとても嬉しかったです。
下級生時代も今も先輩方の存在が自分にとって間違いなく大きな支えになっています。本当にありがとうございました。これからもよろしくお願いします!
また、2年生の時の新人戦で初めてベンチに入りました。春秋合わせて4試合、同期と1つ下の代の活躍をベンチから見た光景は二度と忘れません。仲間のためにもっと頑張ろうと心から思ったあの瞬間は今でもマネージャーとして活動する上での大きな原動力になっています。
しかし、3、4年生になってからは、全体の8割は辛いことだったような気がします。自分と向き合い続ける辛さです。自分の役割や存在意義に悩み、暗い顔をしてグラウンドにいたことも、大学に向かう電車の中で涙を流したこともありました。それでも、自分がどんな姿勢でチームに向き合うかが重要だと胸に刻み、立ち止まりながらも少しずつ前へ進み続けました。思い通りに行かず、苦しい中でも目の前の仕事に1つ1つ向き合い続けたこと。それが、自分を大きく成長させてくれました。
この2年間は将来の自分にとって絶対に必要だったと思います。人生において人間性を大きく広げるタイミングがこの2年間であったと今は考えています。マネージャーとして選手を支える立場でありながら、実際は数えきれないくらいのたくさんの人に自分自身が支えられていました。苦しい時に近くにいて、決して見捨てず、温かい言葉をかけ続けてくださった人たちには感謝しかありません。
自分は上級生になってから、今も1つ大切にし続けていることがあります。
それは1人ずつの長所を言えるくらいに周りの人の良いところを見つけるということです。相手の良い部分を探すようになると、それが自然と相手への尊敬に変わり、周りとの接し方や関わり方も大きく変わっていきます。周りの良いところに目を向け、仲間を深くリスペクトし人を認める姿勢を持つこと。それがマネージャーとして、そして一人の人間の幅を広げる大きな成長に繋がったと感じています。
そして何より、そうした自分の成長を温かく見守り、支えてくださった方々との出会いこそが、自分の一番の財産です。
自分は4年間で数えきれないくらい多くの人とのご縁をいただきました。野球部のOB、OGの方々、社会人野球の関係者の方々、プロ野球のスカウトの方々、六大学の関係者の皆さま、武蔵小杉地区の方々。全ての出会いが自分にとってかけがえのない宝物です。
本当にありがとうございました。
自分は去年の最終戦の後、応援団の皆さんが主催してくれた送別会で先輩たちがいなくなるのが嫌で大号泣してしまいました。最後の1年は本当にあっという間でした。先輩たちがいなくなってしまうのが想像もつかず、新チームになるのが怖かったのを昨日のことのように思い出しますが、なんとか自分も笑って引退できそうです。あと少し、最後まで自分の役割を全うします。
たくさんの人からいただいたたくさんの恩。
これからの人生をかけて、支えてくださった方々に「恩返し」をしていくとともに、受け取った温かさを次の世代や後輩たちへ「恩送り」していきます。
投稿だけでは書ききれませんが、最後に4年間で特にお世話になった方々へ感謝の言葉を綴らせていただきます。
◎11人のマネージャーの先輩方
右も左も分からなかった自分に、仕事の基礎からマネージャーとしての姿勢まで、時に優しく、時に厳しく温かく指導してくださり、本当にありがとうございました。先輩方が背中で示してくださった姿が、4年間の自分の大きな目標でした。もしこの先お会いする機会があれば「立派になったね」と褒めてもらえるようにこれからも頑張ります。進路が確定したらまたご連絡させていただきます。
◎後輩のマネージャーたちへ
皆と出会えて、本当に充実した毎日を過ごすことができました。
1つ下の4人はこれから色んな壁が待っていると思います。入部した頃の「法政のマネージャーになりたい」という素直で真っ直ぐな気持ちを、どうか忘れないでほしいです。4人で支え合い、声を掛け合いながらチームを引っ張っていってください。2年生の4人も頑張れ!
◎選手の後輩たちへ
可愛くて頼もしい後輩たちにも恵まれました。グラウンドや寮で声をかけてくれたり、頼ってくれたり、一緒に話しながらご飯を食べたり、全てが大切な思い出です。
この先、思うようにいかないことや壁にぶつかる時も必ずあると思うけど、どんな状況でも一生懸命に向き合い続けることが1番大切だと思います。腐りそうになった時は自分が試されているんだと思って前を向いて頑張ってください。ずっと応援してます!
◎同期の皆へ
普段は恥ずかしくて言えませんが、自分は同期の皆が大好きです。4年間ご飯を一緒に食べたり、遊びに行ったり、何でもない毎日が宝物です。みんなの存在は自分の大学野球に彩りをくれました。出会ってくれてありがとう!
ラスト1カード、皆で頑張ろう!
◎宇草さん(宇草孔基・R2卒)へ
昨年の12月、偶然グランドに練習しにきていた宇草さんと出会いました。いちマネージャーである自分に気さくに話してくださりありがとうございました。進路に悩んでる自分に「人生一度しかないんだから直感でワクワクすることしろよ!」とアドバイスいただきとても自分の支えとなりました。
宇草さんからいただいたグローブは一生の宝物です。これからもよろしくお願いします!
◎琉さん(奥田琉・R8卒)へ
現役中もお世話になりましたが、今も進路の相談をさせてもらうことがあります。進路で悩んでいる自分に、まるで親のように真剣に向き合ってアドバイスをくれる琉さんの存在に、いつも助けられています。
これから良い報告ができるように頑張ります。
◎朔(櫻田朔・2年)、大高(大高拓磨・2年)へ
短い間だったけど、同部屋になってくれてありがとう。2年生からメンバーで活躍してる2人の2年後が楽しみです。
これからも応援してるよ!
◎お父さん、お母さんへ
22年間、自分のやりたいことを何不自由なくさせてくれてありがとう。自分のやりたいことをいつも応援してくれて、2人の子に生まれて本当に幸せです。2人に与えてもらった愛情をこれから一生をかけて返していくね。
いつもありがとう。
◎じいじ、ばあばへ
共働きだった両親のもとで、4人は自分の幼い頃の親代わりのような存在でした。 丈夫な体に生まれたのは2人のばあばのご飯のおかげです。いつまでも元気でいてね。
◎4年前の自分へ
法政大学に入学が決まって、野球部のマネージャーをすると決断してくれてありがとう。
そのおかげで人生の選択肢が広がり、数えきれない人に出会うことができ、夢も新しくできました。本当にありがとう。
周りを見渡しても、過去を振り返っても本当に人に恵まれた4年間でした。この4年間の思い出に負けないように、この出会えた方々への感謝を胸に次のステージでも自分らしく精進していきます。
ラスト1カード、チーム一丸となり最後まで全力で戦ってまいりますので、引き続き温かいご声援をいただけますと幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
主将 


