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【あなたにとって野球とは―#35】片山悠真(副将・外野手・八王子学園八王子)

4年生38名によるラストシーズンにかける想いを投稿いたします。

35人目は、片山悠真(副将・外野手・八王子学園八王子)

です。

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1年生の頃から必死に駆け抜けてきた、あっという間の4年間。気づけば、法政大学野球部としての活動も残りわずかとなりました。

練習はあと1日。リーグ戦を残すは、東大戦のみです。

毎朝6:45に起き、シャワーを浴びて朝食を済ませてグラウンドへ向かう。同期とくだらない会話をしながらするストレッチから始まる練習。

当たり前のように繰り返してきたこの日常が、もうすぐ終わってしまうと思うと、とても切なさを感じます。

この4年間で得たかけがえのない経験と、ともに闘った仲間への思いを言葉と造語にまとめました。

長くなりますが、最後までお付き合いいただけたら幸いです。

まず初めに、私は八王子学園八王子高等学校の出身です。六大学野球に挑戦する人が多くいるような学校ではなく、私自身も当初は別の大学への進学を考えていました。

そんな私に「六大学挑戦」という大きな選択肢を提案してくださった八王子高校の安藤先生には、感謝してもしきれません。先生のおかげで、これ以上ない充実した学生野球生活を締めくくることができました。

初めて法政大学の練習に参加した日のことは、今でも鮮明に覚えています。

突如発生した事故渋滞によってまさかの遅刻。すでに自己紹介は終わっており、ウォーミングアップの輪の中に一人で入っていったときのあの強い不安感は忘れられません。周りのレベルはこれまでの野球人生で経験したことがないほど高く、自分がAチームのレギュラーとして試合に出るなど想像もさせてくれませんでした。

それでも数々の紆余曲折を経てここまで走り抜けてこられたのは、熱心にご指導いただいた指導者の皆様、打撃指導をしてくださった方々、温かく包み込んでくださった優しい先輩方、そして生意気だけど頼もしい後輩たちのおかげです。心から感謝申し上げます。

私の野球人生には、大きな転機が2つありました。

1つ目は「野手への転向」です。

知っている方は少ないかもしれませんが、私はもともと投手として法政大学に入部しました。しかし周りのレベルの高さに圧倒される日々の中で、すぐにイップスを発症。ボールを投げようとすると手がパーになる。1年夏の野手転向は、当時の自分にとって半分逃げのような選択でもありましたが、今振り返れば私の野球人生における最も価値ある決断だったと感じています。

2つ目は、3年春の「東大戦」です。

当時の私はAチームとBチームの境目に位置しており、春先のキャンプでもライトやファーストの3番手。春のリーグ戦でベンチに入ることすらギリギリの状況で、「代打でも何でも、チャンスが来たら絶対に食らいつこう」と準備をしていました。

そんな中、東大戦で急遽レフトのスタメンとして起用されることになったのです。あの瞬間の高揚感と、とてつもない緊張感は今でも忘れられません。結果はどん詰まりの2安打でしたが、この1試合こそがこれまでのリーグ戦を通しても一番の思い出であり、私の野球人生を大きく変えてくれた大切な試合となりました。

こうして2つの転機を経て多くの経験させていただいた私ですが、大学野球生活を振り返ると、どちらかといえば苦しい時期のほうが遥かに長かったと感じます。

1・2年時の公式戦出場はフレッシュリーグのみで、オープン戦もほとんどがB戦。同期たちがAチームで必死に戦っている中、自分だけがBチームに留まり、果てしないトンネルの中にいるような感覚でした。「この練習は意味があるのか」「野球をやめて、普通の大学生活を送っていたらどうだっただろう」と考えたことも一度や二度ではありません。

しかし、あの暗闇の時期に腐らず、少しでも努力を継続してきたことこそが、今の自分の大きな糧になっていると胸を張って言えます。

大学野球の世界では、私と同じように苦しい思いをしている人のほうが圧倒的に多いと思います。自分一人では解決できない理不尽な壁にぶつかることもあると思います。

それでも、どうか諦めずに継続してください。「継続は力なり」という言葉がありますが、継続は必ず形を変えて自分自身の力になります。たとえ思い描いた通りの結果にならなかったとしても、何かに向かって努力を積み重ねた経験は、決して消えない大きな財産になります。あの苦しい時期から逃げずに頑張り抜いた自分を、今は褒めてあげたいです。

ここからは、これまで支えてくださった大切な方々へ感謝を伝えさせてください。

【両親へ】

まず、お母さん。

これまでたくさん心配をかけたと思います。自分のことのように一喜一憂し、いつでもどこでも絶対に味方でいてくれたお母さんの存在が、私の中で一番の心の支えでした。お母さんがくれたこの身体がこれまでの野球人生を切り開いてきたと言っても過言ではありません。本当に本当に自慢のお母さんです。これからもずっとずっと応援してね。

そして、お父さん。

幼い頃から私にとって一番の指導者でした。お父さんのアドバイスはいつも的確で、何度も救われました。4年の夏にBチームに落ちて落ち込んでいたとき、「過去と他人は変えられないが、未来と自分は変えられる」という言葉を教えてくれてありがとう。あの言葉があったからこそ、最後の土壇場で踏ん張ることができました。

本当に大好きな両親です。これまで好き勝手に野球をやらせてもらった分、これからは2人にたくさん親孝行していきます。楽しみにしていてください。

【先輩方へ】

たくさんの先輩方に本当にお世話になりました。中でも私は「チーム中津」に所属しています。中津さん(中津大和・R7卒)、しなさん(品川侑生・R8卒)、ぐーちゃん(石黒和弥・R8卒)、いおんさん(池田惟音・R8卒)には本当によくお世話になりました。

あまりチーム活動はありません。しかしチーム中津のみなさんがいてくださったおかげで、下級生時代の苦しい時期も笑顔で楽しく乗り越えることができました。本当にありがとうございました!これからもよろしくお願いします。

ゴルフ連れてって!あと焼肉も!

【後輩たちへ】

特に歴代の部屋子たち、たいち(野田泰市・3年)、さく(櫻田朔・2年)。あとりょうた(奥村凌大・1年)。

たくさん部屋で一緒に過ごし、遊んでくれて本当にありがとう。来年以降の活躍もずっと応援しています。社会人になってもご飯に行こう!

あと秀悟(今泉秀悟・3年)、井上(井上和輝・2年)に負けるな。2人と打撃で競ったのは楽しかったし、練習を頑張る原動力になった、ありがとう!

そして法政の後輩たちは、少し生意気だけど本当に素晴らしい実力を持った選手ばかりです。どんな壁にぶつかっても、常に前を向いて突き進んでください。最後に一つだけアドバイスをするなら、「スライディングと全力疾走」だけは怠らないこと。思わぬところでびっくりするくらい大きい落とし穴にはまることになります。ほんとうです。徹底してください。

【同期へ】

ありきたりな言葉になってしまいますが、この同期と一緒に野球ができて本当に幸せでしたし、心から恵まれていたと感じています。

毎年みんなで行った川でのBBQも最高の思い出です。社会人になってからも集まって開催できたら嬉しいです。また企画するので、ラインの返信はしてください。関係ない話やURL、凱矢(山口凱矢・4年)の真似をしたボイスメッセージは送ってこないでください。

そして、特に康淳(藤森康淳・主将)。

プレー面でも私生活でも、本当にたくさん助けられました。初めて神宮のグラウンドに立った不安な時も、隣にいつも康淳がいてくれたからこそ、安心して自分のプレーに集中することができました。広い守備範囲で何度も助けてくれてありがとう。ラスト東大戦、一緒に大暴れしよう!

最後に私にとって野球とは、まさに「球縁豊生」です。

文字通り、野球が結んでくれた数々の縁が、私の人生をこの上なく豊かにしてくれました。人との縁、かけがえのない仲間と毎日挑戦できる環境との縁、そして温かく応援してくださる人々との縁。野球が与えてくれたすべての縁に、感謝してもしきれません。

ラスト東大戦。神宮球場で、チーム藤森の熱い野球を皆様にお見せできるよう全力を尽くします。最後まで戦い抜く私たちの姿を、どうぞ見届けてください。

最後まで読んでくださりありがとうございました。