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主将 藤森 康淳
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【あなたにとって野球とは―#26】冨澤拓翔(投手・下妻一)

4年生38名によるラストシーズンにかける想いを投稿いたします。

26人目は、冨澤拓翔(投手・下妻一)です。

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まもなく、私の約15年間にわたる野球人生が終わりを迎えようとしています。
毎年、先輩方の4年生投稿を読み、「自分がこの立場になった時、何を綴るのだろう」と考えていました。そして今、いざ自分がその時を迎えようとしています。
これまでの15年間を振り返った時、真っ先に浮かんだ言葉があります。

「喜怒哀楽」

私にとって野球とは、喜怒哀楽そのものです。
試合に勝ち、仲間と抱き合った喜び。
思うような結果を残せず、自分自身に腹を立てた悔しさ。
努力しても報われず、涙を流した悔しさ。
仲間とくだらないことで笑い合った楽しさ。

野球を続けてきた15年間で、数えきれないほどの感情を経験してきました。

嬉しい時も、悔しい時も、苦しい時も、楽しい時も、いつもそこには野球がありました。そして、それらの経験が積み重なり、今の自分を形作ってくれたのだと思います。
野球というスポーツに出会えて心から感謝しています。

ここからは、私の大学野球生活を少し振り返りたいと思います。

法政大学野球部は、私にとってまさに未知の世界への挑戦でした。
入部当初、テレビの中で見ていた選手が同じユニフォームを着て当たり前のようにプレーしている。その光景を目の当たりにした瞬間、自分が今どれほど大きな環境に身を置いているのかを痛感し、言葉にできないほどの衝撃を受けたことを、今でも鮮明に覚えています。

その中で常に頭にあったのは、「この選手たちと同じ土俵で戦うためには何が必要なのか」「自分はこのチームの中で、どのような価値を示せるのか」という問いでした。答えの出ない問いを抱えたまま、ただ必死に日々を過ごしていたように思います。

しかし現実は甘くなく、大学4年間を振り返ると、野球を心から楽しいと感じられた時間よりも、自分の無力さや限界を突きつけられる時間の方が圧倒的に多かったように感じます。結果が出ない日々が続き、何のためにここにいるのか、自分の存在意義すら見失いかけたことも一度や二度ではありませんでした。

それでも、どれだけ心が折れそうな日でも、なぜかグラウンドに足は向いていました。うまくいかないと分かっていても、それでも野球から離れることはできませんでした。
今振り返れば、その理由はただ一つ、どれだけ苦しくても、心のどこかで野球を手放すことができなかったからだと思います。

そんな私ですが、この秋、慶應大学戦で初めてリーグ戦のベンチ入りを果たすことができました。

ベンチ入りが決まった試合の前日、緊張をほぐし、背中を押してくれる意味もあったのでしょうか。中山(中山航佑・4年)が焼肉に連れて行ってくれ、ご馳走してくれました。そして試合当日の朝、目を覚ますと、部屋子の田代(田代栄人・1年)が差し入れと応援のメッセージを残してくれていました。そのほかにも、多くの方々から温かい応援の言葉をいただきました。

その一つひとつが、本当に嬉しかったです。

そして、ここまで野球を続けてこられたのは、決して自分一人の力ではなかったのだと、改めて気づかされました。もし自分一人だけで戦っていたら、とうの昔に諦めていたかもしれません。苦しいときも変わらず支えてくれる人がいて、応援してくれる人がいる。そのありがたさを、これまでの野球人生で最も強く感じた瞬間の一つでした。

残された試合は、東大戦のみとなりました。ここまで支えてくださった方々への感謝を、最後はマウンドに立ち、チームの勝利に貢献することで少しでも返したいと思っています。最後の最後まで自分らしく野球に向き合っていきます。

最後に感謝の言葉を伝えたいと思います。

同期へ
この4年間を振り返ると、それぞれに苦悩や葛藤を抱えながら過ごした時間があったと思います。それでも、最後まで全員が同じチームの一員として続けることができて本当によかった。
中でも投手陣のみんなは、思うようにいかない時期や、苦しい練習、結果が出ないもどかしさを感じることも少なくなかったと思います。それでも、みんなと同じマウンドを目指し、同じ練習に向き合えた時間は、苦しさ以上に充実していて、何より楽しいものでした。互いに励まし合い、競い合いながら、最後までやり抜くことができたのは、みんながいたからこそだと思っています。

後輩投手のみんなへ
今季、4年生の投手が少ない中でも、全力で腕を振り、チームのために投げ続けるみんなの姿はとても頼もしく、心から尊敬していました。

近年、法政は「野手はいいのに投手が弱い」と言われることがあります。同じ法政の投手として、その言葉を悔しく感じてきました。だからこそ、みんなにはその評価を覆し、法政の強さは投手陣にあると胸を張って言えるようなチームをつくってほしいです。
みんなの活躍を心から応援しています。

野球を通じて出会い、同じ時間を過ごし、最後までチームメイトとして戦えたことは、これから先も決して忘れることのない財産です。
4年間、本当にありがとう。

お母さん
実家を離れて生活するようになり、毎日の家事がどれほど大変なものなのか、どんな時でも変わらない優しさで接してくれて、いつも自分のことを一番に考えてくれていたことのありがたさを離れて生活したからこそ、身をもって感じることができました。
まだまだ何もかも一人でできるわけではなく、これからも頼ってしまうことがあると思います。それでも、これまで当たり前のように与えてもらった愛情や支えに少しずつでも応えられるように、これからは自分自身が成長し、行動で恩返しをしていきたいと思います。

お父さん
お父さんの背中を追いかけるようにして始めた野球も、気がつけば15年間という長い時間を歩んできました。これまで数え切れないほどの練習に取り組んできましたが、自分を一番成長させてくれたのは、家の裏でお父さんと何度も繰り返したキャッチボールだったように思います。
大学では、お父さんが期待してくれていたような、活躍する姿を見せることができずにごめんね。それでも、この15年間を振り返って、野球を続けてきたことに後悔はありません。
お父さんに野球を通して教えてもらったことを、これからの人生の中で少しずつ形にしていきたいと思います。

弟
気がつけば、小、中、高と、私と全く同じ道を歩み、同じ野球という競技を続けています。
兄である私と同じチームで野球を続ける中で、周囲から比べられることもあったと思います。私には分からない苦労や葛藤を抱えてきたことも、きっとたくさんあったと思います。
それでも、これから先も努力を積み重ねていけば、いつか私のことなど簡単に追い越していくと思っています。
兄としてこれからもずっと応援しています。頑張れ!

おじいちゃん、おばあちゃん、私の人生に関わってくれた全ての人にこの場を借りて感謝を伝えさせていただきます。

本当にありがとうございました。

最後になりますが、今後とも法政大学野球部への変わらぬご支援、ご声援のほどよろしくお願い致します。