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【あなたにとって野球とは―#12】大野駿介(投手・日大二高)

4年生38名によるラストシーズンにかける想いを投稿いたします。

12人目は、大野駿介(投手・日大二高)です。

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私の4年間の大学野球を一言で表すと「忍耐」です。

小・中学生の頃は、両親に与えてもらった恵まれた体格のおかげもあり、特に大きな怪我をすることなく、当たり前のようにレギュラーとして野球を楽しんでいました。

しかし、高校1年生の冬、初めて肘を壊したことをきっかけに、それまでとは一変して怪我に悩まされる野球人生が始まりました。今思えば、それまで大きな怪我なく野球を続けられていたこと自体が、奇跡のようなことだったと思います。

その後も度重なる怪我に苦しみましたが、両親やチームメイトをはじめとする多くの方々の支えもあり、高校時代は何とかレギュラーとして野球を続けることができました。

そして迎えた大学野球。周囲のレベルが一段と上がる中、怪我を抱えた状態で入部した私は、大学野球生活の半分以上をキャッチボールすら満足にできないまま過ごしました。野球人生の中で初めて、レギュラーとしてプレーすることはおろか、練習すらまともにできない日々が続きました。

何のために野球を続けているのか。選手として続けることでこの先にいったい何があるのか悩むことが多々ありました。

「もう選手としてはいいかな」と思ったことは、一度や二度ではありません。何度も野球を続ける意味を見失いかけました。

そんな私を救ってくれたのが、同期の吉田(吉田悠真・4年)の存在でした。彼もまた、私と同じような状況に置かれていました。しかし彼は思い詰めていた私とは違い、いつも前を向いていました。選手としての道を諦めようとしていた私を、彼は変わらずキャッチボールに誘い続けてくれました。特別な言葉をかけられたわけではありませんが、いつも通り一緒にボールを投げる時間が、野球から離れかけていた私を何度も引き戻してくれました。彼がいてくれたからこそ、私は最後まで選手として走り続けることができたのだと思います。

また、同期の上野(上野優太・4年)の存在も、私にとって非常に大きなものでした。彼は、私が抱えていた悩みなど些細なことに思えてしまうほど、真摯に野球と向き合い続けていました。野球に対する純粋な熱意とひたむきな姿勢は、自然と周囲を引っ張る力を持っており、私もその姿に何度も刺激を受けてきました。彼の野球に対する向き合い方を間近で見られたことは、私にとって大きな財産です。

こうして振り返ると、私の野球人生は、決して自分一人の力で歩んできたものではありません。両親をはじめ、チームメイト、指導者、クリニックの皆様そしてこれまで関わってくださったすべての方々に恵まれ、その支えがあったからこそ、今日まで野球を続けることができました。

冒頭で、私にとっての野球を表す一言として「忍耐」という言葉を選びました。怪我に苦しみ、思うようにいかない日々を耐え抜いてきた自分にとって、それは間違いなく野球というスポーツを象徴する言葉でした。しかし、これまでの野球人生そのものを一言で表すとすれば、今は「良縁奇縁」という言葉がしっくりきます。

母の口癖でもあるこの「ご縁」という言葉。幼い頃から何気なく耳にしてきたこの言葉の意味を、今になって強く実感しています。苦しいときに手を差し伸べてくれた人、何気ない日常の中で背中を押してくれた人、そして自分の価値観や生き方に影響を与えてくれた人。思い返せば、人生の節目にはいつも誰かとの「ご縁」がありました。

もしかすると、選手として最後まで野球を続けたからこそ、こうした「ご縁」の大切さに気づくことができたのかもしれません。

この野球人生を通じて私は、苦しい時間を共に過ごした仲間との絆や人との出会いがもたらす力、大好きな人からの応援の力、そして自分がどれほど多くの人に支えられて生きているのかという実感を得ることができました。

これから社会に出ていくことで、新たな環境で多くの人と出会うことになると思います。これまでの縁を大切にしながら、これから生まれる新たな縁にも感謝をし、一つひとつの出会いを大切にしていきたいと思います。

最後に、これまで私の野球人生を支えてくださった方々へ感謝を伝えさせてください。

両親へ

大学生になり、一人暮らしが始まる事で親のありがたみをすごく感じたと同時に、今までどれだけ支えてもらってきたか、甘えてきたかを痛感しました。

どんな事があっても決してブレずに応援し続けてくださり、ありがとうございました。

幼い頃から何度も何度も伝えていただいていた言葉がやっと自分のものになったと感じます。

この恩を忘れることなく今後も精進していきます。

妹へ

小学生の頃から、父母共に土日は野球の当番でグラウンドまで来てくれたり、母と二人で家でお留守番してくれたいたりと我慢させることが多くあったと思います。

その中でも試合の応援に来てくれたり、会った時は「最近どうなの?」と気遣ったりしてくれて本当に感謝しています。

また、指導者並びに法政大学野球部関係者の皆様、応援してくださっている皆様にこの場を借りて御礼申し上げます。

本当にありがとうございました。

同期の皆さん。

最後のリーグ戦で大輪の花を咲かせましょう。