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【あなたにとって野球とは―#05】佐久間飛向(外野手・都立城東)

4年生38名によるラストシーズンにかける想いを投稿いたします。
5人目は、佐久間飛向(外野手・都立城東)です。
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みなさんこんにちは!
日頃から法政大学硬式野球部を応援していただきありがとうございます!

「誰やねんこいつ」と思ったみなさん。そうです。僕が噂の佐久間飛向です。

人生は山あり谷ありと言いますが僕の大学野球はずっと谷底にいた4年間。ずーっと日の目に当たらない時間を過ごしてきました。そんな存在感のない僕ですが、少しだけみなさんの時間をいただき、拙い心の叫びを聞いていただけたら嬉しいです。

入部した頃は、4年生になったら神宮でバリバリ活躍している予定でした。しかし、気づけば4年秋のラストシーズン。

僕の神宮は何処へいったのでしょうか?

今なら調子に乗ってる当時の自分をぶん殴りたいです。
高校で野球を辞めるつもりだった僕が「野球を通して成長したい」と決意して踏み出した法政野球部。そんな決意も虚しく入部してすぐに現実を突きつけられました。
試合にはほとんど出られず、周りに圧倒される日々。同期が活躍する姿を素直に喜べない自分が嫌いでした。フレッシュではベンチにも入れず、3年生では対外試合の出場すらなくて1年間で放ったヒットは0本。何度も補助や学生コーチになることを考えました。

それでも僕は、選手として野球を続けることにしがみつきました。

正直、すごくわがままなことをしたと思います。チームのことを考えれば、学生コーチとして貢献する道もあった中で選手としてチーム最底辺の僕が野球を続ける意味を探し続けましたが、答えは一向に見つかりません。それでも、どうしてもユニフォームを脱ぐ決断ができませんでした。

「まだやれる」「このまま終わりたくない」そう思っても根拠なんてほとんどありませんでした。ただ、選手として野球を続けたい。その気持ちだけで、ここまで来ました。

「何のために野球をやっているんだろう」と考え、練習に行きたくない日もありました。それでも気がつけばグラウンドに行って、バットを振って、ボールを追いかけていました。苦しくても投げ出したくてもグラウンドに行って野球をすれば笑顔になれました。

結局、僕は野球が大好きだったんだと思います。

「雲外蒼天」
苦しい状況を乗り越えた先には、明るい未来が待っているという意味です。高校時代のスローガンが何度も背中を押してくれました。

上手くいったことより、上手くいかなかったことの方が圧倒的に多かった4年間。でも今となっては、それでよかったのかもしれません。運がいいことに下手くそな僕でも同期に恵まれたんですよね。自主練して一緒に飯食ってしょうもないことで笑い合って。そんな時間があるからこそ毎日野球をすることが楽しかった。

・試合に出ることだけが努力の価値ではないこと。
・結果が出ない時にも応援してくれる仲間がいること。
・本当に好きなものにはみっともなくても最後までしがみついていいということ。
大学野球は、そんな初歩的で大切なことを教えてくれました。

振り返れば野球を始めて16年、華々しい野球生活ではありませんでした。野球で胸を張れるような成績も残せていません。けれど、何度も辞めようと思っても何度違う道を勧められても最後まで「選手」でいることを諦めなかった。このことだけは、少しくらい僕の小さな大胸筋を張らしてください。

結局なりたい自分にもなれていないし、いつだって上を見上げていました。それでも神宮のスターになれなかった僕にしか過ごせなかった4年間があったと思います。鴨川に行ってオータムがあって、最後のマチュアカップなんて最っ高に楽しかった。そんな僕でも本気で日本一になりたい。その景色を見てみたい。その思いはリーグ戦のメンバーと変わりません。

「誰やねんこいつ」と思って読み始めたみなさん。ここまで読んでくれたなら、もう僕のことは覚えてくれましたよね?
神宮に行けば多分高確率というかほぼ確実にスタンドの最前列で声枯らしながら応援してます。その時は一緒に選手の背中を後押しましょう。
もし仮にね、超超超超低確率で天変地異が起きて僕が神宮の打席に立つようなことがあれば、その時はぜひ僕に声援を送ってください。
みんなで日本一をとりましょう。

という感じで長々とカッコつけさせていただきました。
存在感のない僕でもここで出会えた仲間とここでしか味わえない時間がありました。
16年間続けた野球もこれでようやく一区切り。
最後の最後まで”選手”として大好きな野球を味わい尽くします。

この場を借りて色んな人に感謝の気持ちを伝えさせていただきます!

・同期のみんなへ
みんなには感謝しかありません。
入部した頃は、整備や清掃、夜遅くまでグラウンドに残って草抜きをしたり、嫌なこともたくさんありました。でも今振り返るとそれもそれで良い思い出です。夜の室内で一緒にバッティングをしたことやウエイトルームでくだらない話をして笑い合ったり、室内清掃が終わった後にみんなでサッカーもしました。そんな何気ない時間が、僕は本当に大好きでした。野球を辞めたくなかったのもみんなとする野球が楽しかったからです!
マジでありがとう!

・リーグ戦に出る人へ
神宮に立ったことないやつが何言ってんねん。と感じると思いますが、僕は本気で勝ちたいと思っています。できるならグラウンドでその力になりたい。それが叶わないから神宮のスタンドから誰よりも大きな声でみんなを後押ししています。
だから最後まで諦めずに戦ってください。
試合に出たくても出られない人がいること。「次がある」という考えが通用しない舞台であること。その一球、その一打席、その一試合に、いろいろな人の思いが乗っています。だからこそ、覚悟を持って神宮のグラウンドに立ってください。それができないならいつでも僕が代わりに神宮に立ちます。
みんななら必ずやってくれると信じています。
最後はみんなで笑って優勝しよう!!

・後輩たちへ
僕は試合に出て結果を残し、背中で引っ張れるような先輩ではありませんでした。思うようにいかず、悩んだり苦しんだりする姿を見せることの方が多かったと思います。だからこそみんなの存在に何度も救われました。
僕が大学野球で大切にしてきたことは、最後まで野球と向き合い続けることです。ヘタクソな僕でも、諦めずに続ける姿が誰かの勇気になれば、それだけでこの4年間に意味があったと思っています。
この先君たちは多くの困難にぶつかると思います。試合に出られないことも、ライバルに追い越されたり、時には理不尽を目の当たりするでしょう。だからこそ、周りと比べて自分の価値を決めないでください。自分が何をしたいのか、その気持ちに嘘をつかず全力でぶつかってみてください。
試合に出る人だけがチームに必要な存在ではありません。支える人、声を出す人、準備をする人、それぞれに大切な役割があります。最後まで神宮、日本一を本気で目指し続けてほしいです。
大学野球は本当にあっという間です。後悔しないよう1日1日を大切に、仲間との野球を思い切り楽しんでください。がんばれ!!

・てっぺい(佐藤哲平・3年)へ
君は最近、野球人生の中でも大きな決断をしたと思います。それは僕が想像している以上に重く、辛いものだったでしょう。この先どんなに苦しいことが起きてもてっぺいらしさを忘れず、持ち前の明るさと決断力でチームを引っ張ってください。

・田中優(田中優利・3年)と杉山(杉山航大・3年)へ
下級生の頃から君たちの頑張る姿を見てきました。ひろとは素直でやりたいことに真っ直ぐなところ、日頃の努力を怠らないその姿勢にはいつも刺激を受けていました。杉山はシャイだからあまり気持ちを表に出さないけど人一倍頑張る心を持っています。2人が1年後も笑顔でグラウンドを駆け回ってるところを楽しみにしています。

・直道(中村直道・3年)へ
高校からの付き合いで色々お世話になりました。普段からしっかり者で後輩らしさのある直道は、生意気な部分もあるけど、僕の背中を後押ししてくれる存在でした。今、君自身も色々悩む立場にいると思います。僕もたくさん悩みました。それでも野球を続けたいと思ってもらえるように直道には、情けない姿を見せないように先輩としての背中を見せてきたつもりです。たくさん悩んで自分で出した決断を曲げずに残りの時間を充実したものにしてください。
6年間本当にありがとう!

・家族へ
試合に出られない時も、変わらず応援し続けてくれたことが何よりの支えでした。出るかも分からない試合にも欠かさず応援に来てくれましたね。にいにとは違って、泣き虫で不器用で明るさくらいしか取り柄のない自分がここまで野球を続けてこられたのは間違いなく母ちゃんと父ちゃんの支えがあったからです。
僕は2人が思う自慢の息子になれたでしょうか。
いつも「野球を続けているだけで十分だよ」と言ってくれたけど、自分は結果を出して親孝行がしたい。2人が喜ぶ顔を見たい。その想いは最後まで叶えられなかったかもしれないけど、最後まで自分らしく野球と向き合い続けた姿が、少しでも恩返しになっていたら嬉しいです。
これから精一杯、親孝行していきます。
心からありがとうございました。

こういう場になると言いたいことが溢れてくる性格なのでとても長くなってしまいました。
最後まで読んでくれた皆さんのことが大好きです。
さぁ!藤森世代が作る法政野球部のリーグ戦はまだまだここから!気持ちを熱くこれからも戦っていきます!
法政野球部の活躍をご覧あれ!