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【4年間を一言で表すと】久保田優奈

18人目は久保田優奈(マネージャー・都青山)です!

くぼた のコピー

 

「自身の弱さを受け止め、他者を知り、また自分を発見する」 4年間だった。人を通して、物を通して。より他者の痛みを感じるようになった。私にとってそのような媒体を一言で表すと鏡であった。たくさん吸収したし、たくさん引き出された。それでも高校時代マネージャーをやっていなかったという事実は、当然のように同期や先輩との差として何度も目の前に立ちはだかった。しかし「野球に詳しくないからこそ見える景色がある」と逆転の発想ができるようになってから楽になった。何でも新鮮で、何でも新しいから。どんな仕事も覚えるのが楽しかったから。

 

①

 

何でマネージャーになろうと思ったの?と質問される度、私の中で2つの感情が交じり合う。一方は「初心に立ち返ろう」明治神宮野球場の目の前にある高校に3年間通う中で、球場から聞こえてくる歓声や熱狂に心惹かれ入部した。そのワクワク感と当時の必死でひたむきな姿勢を忘れずにいようと思わせられる。7年間通った青山外苑は私の大切な街になった。もう一方は「あれ何でだっけ」野球部へ応募した理由はもちろんたくさんある。大学受験後、目標が無くなり喪失感を抱えたまま過ごすのは嫌だと思った。トップレベルの世界でスポーツに、野球に関わりたかった。場内アナウンスをやりたかった等。しかし、自分の中でどうも腑に落ちない。何でマネージャーになったの?と質問される度、○○だからと一言で返答できる絶対的な理由が欲しかったのかもしれない。それでも野球部のマネージャーをやりたいと直感で、強く思ったことは確かだ。その直感でここまで続けられたのだから、選択は間違ってなかったと思う。

 

②

 

最近は、マネージャーをやってて良かったことは?とよく聞かれる。色んな答えが思いつくが、回答の一つは冒頭で述べた「自身の弱さを受け止め、他者を知り、また自分を発見する」ことができた点だ。経験値を得、多様な価値観を受け入れ、人としての幅が広がったとも言い換えられる。私は「優奈ちゃんって何でもできるよね!」とよく言われてきた。嬉しい言葉である。しかし、その言葉がいつしか自分を縛り付けていたように思う。何でもできる自分が他者から求められていると錯覚し、完璧への期待がプレッシャーとなる。何よりも自分自身が、自ら生み出した理想像を求めている。そんな考えが野球部に入って180度変わった。思い切って飛び込んだ世界で欠けた部分を認めた時、楽になった。仕事を教えてもらうのが嬉しくて、楽しくて、どんどん吸収できる喜びを知った。他者を知るのがより面白くなった。多様な価値観に触れるのが新鮮で、入部時より異なる価値観の受容性は高まったように思う。今ではマネージャー未経験の未熟さが自分にとってはプラスだったと自信を持って言える。知識も偏見も無いからこそ、フラットな姿勢で物事に取り組めたからだ。

 

③

 

4年間楽しかった。多彩な経験ができ、色々な感情を知ったから。部活動以外でもたくさん挑戦して、充実してたから。だか生まれ変わってもマネージャーになるか?と聞かれたら正直、分からないと答えると思う。一言で言い表せない当時の「直感」が原動力だったからだ。喉元過ぎれば熱さを忘れるように、普段はマイナスな思い出に蓋をしているからかもしれない。だが友達に野球部のことを話す時、生き生きとしているのを自覚する。そんな瞬間、野球部のこと好きなんだなと感じる。何よりも中学の顧問に再会した時「いい顔してるね」と言われ、強く実感した。友達に話し始めたら止まらない、そんなエピソードが無数にあるこの経験は色あせないし、私の一部になった。

 

ありがとう。

ありきたりな言葉でまとめたくないから一言で伝えたい。

 

入部を後押ししてくれ、日々応援してくれた父。

胃が弱く、食が喉を通らない時も支えてくれた母。

より野球を好きになってくれて、雨で叶わなかったけど1人でも小杉にアナウンスを聞きに来てくれようとした妹。

神宮球場での場内アナウンスに毎回駆け付けてくれた家族とおじいちゃん、おばあちゃん。

主務でいてくれて、時に爆笑させてくれる夏希。

周りに気を遣わせず、ひたむきで、補ってくれた咲葵。

誰よりも部のことを考えていて、グッズも開拓してくれた美結。

多くの感情を分かち合い、ぶっちゃけ話もたくさんしたよね。 2人がいたから辛いことは辛いって言って良いと思えたし、すごく自然体でいれたよ。

たくさん相談してくれて、たくさんしゃべって、一緒に乗り越えたチーム経費の琉と凜。

数え切れないほど話し、色んなことを打ち明けてくれた人たち。

あといっぱい笑わせてくれた人たち!!

 

めっちゃありがとう!

 

ラストシーズン。

野球に夢中になれる貴重な時間を噛み締めて、日本一へ!!

 

最後に法政大学野球部へのご支援、ご声援に感謝申し上げます。マネージャーという立場で活動する中で、関係者の皆さまの支えを日々感じております。 今後とも熱いご声援、よろしくお願いいたします。