GOGAI

号外WEB版

通常、紙面にてお届けしている号外スタイルの東京六大学野球情報紙。 2020年春季からは特別版として、本サイト上にて掲載させていただきます。 野球部員による記事だけでなく、各大学の新聞部や応援部などの様々な寄稿がこの号外を盛り上げます。

TOKYOROCKS2022 秋季号外

第4週

打撃の要

2022/9/28 UP
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慶應義塾大学

慶大打線の中軸を担うのは廣瀬隆太(3年=慶應)である。長打力と状況に応じた巧打、そしてチャンスでの勝負強さを武器にしている。一度は彼の豪快なスイングを目にしたことがあると思うが、甘い球は容赦なくスタンドへ運ぶ彼の存在は対戦相手にとって脅威である。今夏に選出された大学日本代表では同学年の明大・上田希由翔などレベルの高い仲間と時間を共に過ごし、多くの刺激を受けた。また、夏場の数多くのオープン戦を通して実践感覚を養い、オランダでの国際大会、松山でのオールスター、高校日本代表との壮行試合を通じて大舞台での場数を踏んだ。一夏を通して多くの経験値を得た彼の打撃力はさらに磨きがかかった。チームを背負う自覚と責任も芽生えており、さらに頼もしさが増した彼の活躍に今季も要注目である。(服部昂祐)

明治大学

歴代錚々たるスラッガーが背負った明大の背番号「25」。1年秋から4番に座る「頼れる主砲」上田希由翔(4年=愛産大三河)が明大打線の鍵を握る。誰もがうらやむ体格から放たれる打球は文字通りきれいな放物線を描きスタンドまで飛んでいく。昨季は打率3位、打点2位の結果を残し自身初となるベストナインを受賞した。しかし大事な局面で凡退し4番の役割を果たせず苦しむ姿も垣間見えた。この夏には侍ジャパン大学代表にも選出され、日の丸を背負い4番を務める活躍も見せた。世界レベルを肌で感じ周囲からも刺激を受けるなど一回りも二回りも成長を遂げた。今季は開幕戦から本塁打を放つと、勢いは留まることなく対東京大学3回戦では先制本塁打を含む3打数3安打と大暴れした。また、今季からはサードを主戦場とし、チーム屈指の俊足を生かし走攻守でチームに欠かせない存在となっている。一振りで戦況を変える豪快さに加え、天性のバットコントロールも併せ持つスラッガーがチームを救う一打を放つ。(鈴木一真)

法政大学

今年の法政打線に欠かせないのは間違いなく今泉(3年=中京大中京)であろう。昨春リーグ戦では、3本の本塁打を放ち、打率.286の好成績を収めた。春で強く印象に残っているのは慶應義塾大学戦1回戦、3点を追いかける5回、彼の一振りでその差を詰め、サヨナラ勝ちに大きく貢献した。今秋からは4番打者として定着し、打撃でチームを大きく引っ張ってくれている。思い切りの良いバッティングに加え、性格は真面目で謙虚であるため、先輩後輩関係なく信頼があり、「今泉なら打ってくれるだろう」という期待もある。彼の存在は、精神的にも法政打線の支柱となっていると言えるだろう。彼のチームに勢いをもたらし、優勝へと導く一打に乞うご期待あれ。(宮本ことみ)

東京大学

今年の東大打線を牽引するのは宮﨑湧外野手(4年=開成)である。今季は開幕週の明治大学戦こそアクシデントで出遅れたものの、第2週の慶應義塾大学戦から復帰。復帰初戦で貴重な追加点となった適時二塁打を含む2安打をマークして東大1年振りの勝利に貢献した。通算10盗塁を記録している脚力も自慢で、走塁に力を入れ得点を目指す今の東大打線に欠かせない存在だ。個人としてのみならず、副将としてチームを支える宮﨑だが、打撃長の役職も兼ねており、チームの打撃改善に力を尽くす日々を送っている。チームとしての今季5試合21得点は、試合に出る選手・分析に力を入れた控え選手、チーム全員の力によるものだが、それを打撃長として取りまとめる宮﨑の貢献度は間違いなく大きい。残る試合も上位打線を任される場面が多いであろう。チーム目標である最下位脱出へ、チームを勝利に導くさらなる一打に期待したい。(田中平祐)

立教大学

立大の打撃の要として、吉岡広貴(4年=広陵)を挙げる。2020年度春季リーグ戦に代打で神宮デビューを果たし、2021年度春季リーグ戦では熾烈なメンバー争いに勝ち先発出場も果たした。彼の強みは主に2つある。1つ目は【巧みなバットコントロール】だ。今春、不動のレギュラーとして初めて規定打席に到達した吉岡は、チームトップとなる打率.333を記録した。特に、カウントが追い込まれてからの粘りの打撃は、彼の強みを体現しているといえる。2つ目は【勝負強さ】だ。吉岡の勝負強さを象徴する試合が、2試合ある。1試合目は、2021年度春季リーグ戦・法立1回戦だ。1点ビハインドで迎えた9回裏2死2塁。この場面で、代打に吉岡が送られた。カウント2-2からの6球目、吉岡が放った打球はセンター前ヒットとなり、2塁走者が生還。土壇場での同点タイムリーヒットとなった。塁上での大きなガッツポーズは今でも強く印象に残っている。2試合目は、2022年度秋季リーグ戦・法立2回戦だ。お互い譲らず同点で迎えた延長10回裏。3者連続四球による1死満塁の好機に、打席が回ってきたのは吉岡だった。カウント2-1と追い込まれた4球目、しぶとく放った当たりはライトの前に落ち、サヨナラヒットとなった。まさに、彼の勝負強さを見せつけた試合だった。今季も、彼の打撃がチームを勝利に導くと信じている。(吉本楽)

早稲田大学

打撃の要。それは、背番号「1」蛭間拓哉(4年=浦和学院)である。この4年間、「蛭間に回せれば大丈夫」という仲間からの大きな信頼を胸に、持ち味の勝負強いバッティングで、早稲田を勝利に導いてきた。バッターボックスでのオーラは凄まじく、彼のフルスイングは見ものである。しかし、日本代表を経験し、六大学で一番のバッターに成長した彼は徹底的なマークで、最終学年のリーグ戦で思うような結果が出ずに苦しんでいる。それは、彼にとってさらにレベルの高いバッターになるための試練であろう。毎日自身の打撃を見つめ時間をかけて練習している姿は、チームメイト全員が見ており、「蛭間なら必ず打ってくれる」と信じている。蛭間が本領を発揮した時、「早稲田の打棒」が完全復活する。(岩井寛汰)

応援席から

立教大学体育会応援団

東京六大学野球秋季リーグ戦を開催するにあたり、ご尽力頂いた方々に心より感謝を申し上げます。

私達応援団はこの三年間、変わりゆく環境下で活動をする中で、周囲の方々に支えられていた事を再度痛感しました。
又、その中で、この秋リーグ戦、内野席で応援を行える事に、この上ない喜びと感謝を感じています。
今の私達に出来る事は、その様な環境を作って下さった全ての方への感謝を応援として魅せ、野球部と共に優勝を目指す事であると考えています。
今迄の応援団が、そして現在の応援団が大切にしている「想い」を全力で応援席から届けます。

立教大学の応援席にて皆様をお待ちしております。
(松本 健)

神宮六景

「神宮がくれた出会いに感謝」

審判員として活動をさせていただき7年目を迎えます。私が審判員の道を志した理由は、マネージャーとして過ごした学生時代に諸先輩方と業務を通じて、沢山の接点を持ったことをきっかけに「審判員は生涯にわたり東京六大学野球に携われる立場」であることに気づかされ、大好きな野球に携わりたい、お世話になった母校・そして六大学へ恩返しができる環境だったからです。

初めて審判員として立った神宮球場は、マネージャーとしてスコアブックを片手にダグアウトから見つめていた景色とは全くの別世界でした。応援団の奏でる音色、選手を鼓舞するファンの声援、1球に賭ける選手の眼差し、これまでも感じていたはずだった、全ての光景が初めてに思えるほど心打たれ感動したことを覚えています。それほど私にとって卒業後も神宮の舞台で六大学に携わり、さらに審判員として活動することは特別な時間であるのだと思います。

ありがたいことに勤め先でも六大学に携わる仕事をさせていただいており、公私ともに充実した日々を送っております。仕事でも様々な方にお会いする機会がありますが、六大学出身者に出会うと自然と心が和む瞬間があります。これは4年間、リーグ戦を制して神宮で天皇杯を手にするという六大学しか成し得ない共通の目標に向かって6校が切磋琢磨してきた歩みが生んだ、素敵な絆だと思います。

審判員として活動する特別な時間。社会人として出会いに感じる六大学の絆。すべては六大学の一員として、神宮に集うことで得ることができた財産です。

私はこの先も感謝の気持ちと初心を忘れずに審判員としてグラウンドに立ち、東京六大学野球の発展と恩返しのため、そして何よりも現役選手・学生スタッフ・マネージャーたちが神宮の舞台で輝けるよう、一緒に努力していきたいと思っております。

(法大 平成26年卒 法政大学審判員 浅田祐太朗)

第3週

この選手に注目!

2022/9/21 UP
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早稲田大学

攻撃中はサードコーチャーボックスから、守備中はベンチから、人一倍声を出すチームで一番熱い男、冨永直宏(4年=國學院久我山)に注目してほしい。彼は、2年の秋に選手から学生コーチに転身した。2年時秋のフレッシュリーグではレフトオーバーのツーベースヒットを放つなど、選手としてさらに飛躍を遂げる可能性があったにもかかわらず学生コーチとなったのは、他でもなくチームの勝利の為である。この夏の、早稲田の成長には彼の存在が必要不可欠であった。首脳陣からも選手からも絶大な信頼を誇る彼が、日々グランドで選手と対峙し、時に厳しく時に寄り添いながら、鍛錬の場としての、練習の雰囲気を醸成してきたことがチーム力の底上げにつながっている。もちろん主将副将がチームを中心で引っ張ってきている訳だが、その裏の中心で、陰に陽にチームを牽引する彼の姿は見る人に勇気を与えるはずだ。(菊池聡太)

慶應義塾大学

慶應の代打の神様といえば誰を思い浮かべるだろうか。慶應ファンであれば皆が北村謙介(4年=東筑)と口を揃えて答えるだろう。神宮の舞台で活躍することを夢に、一般入試で慶大の門を叩くと下級生時代は黙々と練習に励んだ。昨春から代打起用でリーグ戦に出場すると、しぶとい打席や得点が欲しい場面でしっかりと打点を残すなど監督の期待に応え続けた。昨秋の明大2回戦では9回表2アウトから代打ホームランを放ちチームを救ったことは記憶に新しい。4年生となった今年も着実に経験値を積み重ねてきており、一夏を越えて更にパワーアップした彼の打撃力は対戦相手を脅威にさらす。ラストシーズン、過去最高の北村が解き放たれる。(服部昂祐)

明治大学

チャンスでこの男ほど怖いものはない。昨春の立大1回戦、全日本大学野球選手権大会準々決勝佛教大戦の両試合では9回2アウトから一時同点適時打を放ち野球の醍醐味を教えてくれた。西山虎太郎外野手(4年=履正社)は1年春からスタメンに名を連ねるなど鮮烈な神宮デビューを果たすと、その勢いのまま2年秋には遊撃手ベストナインを獲得する華々しい大学野球人生を送っていた。しかし皆さんご存じの通り明大内野陣の層の厚さゆえにレギュラー争いは他にはないほど熾烈であり、ベストナイン受賞者でもレギュラーが確約されない厳しい世界であった。生き残りをかけたラストイヤーは外野にも挑戦し、オールラウンドプレーヤーとして昨季はチームを6季ぶりのリーグ優勝に大きく貢献。今季も持ち前の勝負強さ、野球センスでチームに欠かせない存在として活躍を見せる。応援してくださる方の期待を一身に背負い、「虎」のごとく躍動し春秋連覇を手繰り寄せる。(鈴木一真)

法政大学

今シーズン、注目して欲しいのは吉鶴翔瑛(2年=木更津総合)である。昨春こそ出番は多くなかったが、この夏、大きな成長を遂げ、今シーズンは尾﨑完太(3年=滋賀学園)と共に法政の投手陣の主軸として躍動する。出所の見えにくいフォームで相手打線を翻弄し、先発した先週の早稲田大学戦では、粘り強く4回を投げ切った。また自己最速の150km/hを記録し、場内を沸かせた。彼をはじめとし、投手陣の健闘があったが打線が繋がらず、早稲田戦は惜しくも勝ち点を落としてしまったが、まだ優勝の望みはある。最後まで粘り強く戦い抜き“優勝”を掴み取る瞬間を是非見届けてほしい。(宮本ことみ)

東京大学

この秋の注目選手として大井温登外野手(3年=石川県立小松)の名前を挙げたい。2022年春季リーグ戦でデビューを果たした3年生で、デビューから2打席目で初安打を記録。その後も代打で出場を重ね、10打数4安打の記録を残した。夏のオープン戦でも好調を維持して安打を重ね、今季は「1番・レフト」として開幕スタメンを勝ち取った。副将の宮﨑湧外野手(4年=開成)がベンチを外れるというアクシデントがあったとは言え、首脳陣の大きな期待の表れであろう。ゆったりとした構えから鋭い打球を広角に飛ばす「打棒」にぜひご注目いただきたい。また、野球とは直接関係ないのだが、実際の表情と打席前にビジョンに表示されるヘッドショットでの表情のギャップにもご注目。実際の方が数百倍良い表情をしているので、神宮球場でぜひご確認を(笑)。(田中平祐)

立教大学

この秋は蒲生潤(4年=岩手県立高田)に注目していただきたい。本年度に岩手県陸前高田市で行われた1軍の夏季キャンプには補助として帯同。リーグ戦出場経験はないが、誰よりも野球が大好きな蒲生はその後も人一倍の努力を続けた。そして、キャンプ後に与えられた少ないチャンスで結果を残し、着実にアピールを重ねてチームで頭角をあらわした。彼の持ち味は小柄な体格からは想像できないパンチ力のあるバッティングで、且つここ一番での勝負強さも併せ持っている。また、持ち前の陽気な性格で場を盛り上げ、誰からも愛されるチームのムードメーカーでもある。4年間の集大成となる今季、「苦労人・蒲生」のバットがチームを悲願の優勝へと導き、ラストシーズンに花を添える。(白石優依)

応援席から

東京大学運動会応援部

平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。さて、本年度は春季リーグ戦最終カードから、応援部/応援団/応援指導部が内野席で応援をすることが可能となりました。三年ぶりの内野席の景色は弊部四年にとっては非常に懐かしく、下級生にとっては初めてのものでした。お客様の拍手と共に選手をより近くで応援出来る喜びを、ひしひしと感じております。ご尽力頂いた全ての方に感謝申し上げます。そして、ついに秋季リーグ戦が幕を開けました。東京大学は初戦から絶好調、春の王者明治大学を引き分けに抑えます。更に、対慶應義塾大学戦での見事な勝利は、硬式野球部の皆様が目標としていらっしゃる「最下位脱出」に繋がる大きな一歩となりました。更なる勝利の為に、応援部一同力を尽くし、最後の最後まで応援して参ります。
(主将 杉田南実)

神宮六景

1985年、31年ぶりに立教高校が甲子園に出場しました。当時私は高校1年生で、予選に3試合出場させていただきました。ただ、甲子園で試合に出ることはできませんでした。
高校卒業後、迷うことなく入部した立教大学野球部では、1989年に23年ぶりに秋季リーグ戦優勝、1990年の秋季リーグ戦も優勝し連覇を達成しました。私が大学2年、3年の時でした。とにかくラッキーでしたし、仲間にも恵まれて、良い思い出を作ることができました。大学4年の時に東京大学に200勝を許したのも今では良い思い出です。

野球はリトルリーグから始めましたが、一番緊張した場面は、神宮球場で初めて打席に立った時です。急に膝がガクガクして震えが止まりませんでした。53歳になりましたが、後にも先にもあれほど緊張したことはありません。
卒業して社会人になり、銀行員時代、マーケティング会社時代、現在の会社経営者になるまでと、いろいろなジャンルの職業の方とお会いしてきましたが、東京六大学野球でプレーしていたことが話題となり、そこから人とのつながりに変わり、新しいビジネスに結びつくことが多々ありました。大変ありがたいことです。東京六大学野球の底知れぬパワーが今の礎を築いていると思います。

現在、野球部OB会副会長として、毎試合神宮球場に足を運んでいます。正直、現役の時の勝利より、OBとしてスタンドから母校の勝利を見届ける方が、何倍もうれしく感じます。
今シーズン、我が立教大学が優勝し、OB会副会長として学校と選手のために、優勝祝賀会や優勝パレードの手配など、お手伝いさせていただくことが何よりの幸せだと思っています。
(立大 平成4年卒業 セントポールズベースボールクラブ 副会長 菅原勇一郎)

第2週

ラストシーズンにかける思い

2022/9/14 UP
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立教大学

気づけば私たちの代もラストシーズンと言われる時期となった。今年の4年生は昨年からリーグ戦出場機会に恵まれた選手が多く、新チーム発足時からリーグ戦優勝・日本一を成し遂げるという強い覚悟をもって練習をしてきた。しかし今春のリーグ戦では優勝を目前に臨んだ明治との直接対決で敗れ、一勝の厳しさを改めて突きつけられた。私たちにとっては泣いても笑ってもラストチャンス。これは立教だけでなく他五大学にとっても同じだ。しかし優勝に懸ける思いは六大学で一番だと思っている。4年生38人が選手スタッフ一丸となり、チームのために各々の立場からいまの自分たちにできる最高のパフォーマンスを存分に発揮したい。そして、このチーム、この仲間たちとともに、『進化』の集大成として必ずや優勝を掴み取る。(大河原すみれ)

早稲田大学

「最上級生になって優勝する」。4年生は、この4年間の集大成を発揮するときが遂に来た。「早稲田で野球をやりたい!」という想いを持って、3年前に早稲田大学野球部に入部してきた4年生のほとんどは、秋季リーグ戦をもって、野球人生に終わりを告げる。幾多の困難や多くの喜びを分かち合い、互いに高めあってきた仲間と「優勝」という最高の結果で終わりたい。選手として努力し続ける者、学生コーチ・トレーナーとして、選手を必死に支える者、マネージャー・データ班として、チームを支える者、1人1人のチームへの関わり方は違うものの、「優勝」という目標に対して、チーム全員が同じベクトルで鍛錬してきた。早稲田の歴史を学び、早稲田大学野球部の一員であるという「早稲田への感謝」も胸に、「一球入魂」の精神で、ラストシーズンに懸けたい。(岩井寛汰)

慶應義塾大学

この秋のリーグ戦は4年生にとってラストシーズンとなる。1年生の3月頃からコロナ禍となり、多くの制限がかかった。各校、様々な環境の変化に対応し、これまでの常識に囚われず常にベストな形を模索してきた。今ではコロナ前のリーグ戦を知る最後の代となったが、今年は多くの方のご尽力により、通常時に近いリーグ戦を経験することができている。神宮の舞台に立つ者もそうでない者も全員がチーム目標である「リーグ戦優勝・早稲田に勝つ・日本一」を叶えるために全力を尽くす。4年生が最後にできることは、泥臭く必死になって貪欲に1つのアウト・1点・1勝を取りに行く姿勢である。それがお世話になった慶應義塾体育会野球部という組織への恩返しであり、後輩に伝えていくものである。正々堂々と真剣勝負ができる環境に感謝し、泥臭く相手に食らいついて勝点を取り、そして最後に天皇杯を手にしよう。(服部昂祐)

明治大学

昨春は4年生の力が遺憾なく発揮され6季ぶりの天皇杯を掴み取った。しかし東京六大学野球の看板を背負い挑んだ全日本大学野球選手権大会ではベスト8に終わり、勝ちへの執着心が人一倍強い4年生にとっては嬉しさ以上に悔しい春シーズンとなった。春秋連覇、そして明治神宮野球大会優勝を新たな目標に掲げ、ラストシーズンに向けてひた走るが、なかなかチームの調子は上がってこないという苦悩の日々が続いた。それでも目指す場所は変わることなく、伝統明治の「人間力野球」に再び原点回帰し後輩や応援してくださる方に4年生の集大成を見せてくれることだろう。まだ見ぬ「頂」へと到達し、嬉し涙がこぼれるラストシーズンで大学野球人生の終止符を打ちたい。(鈴木一真)

法政大学

3年前にすごく遠くに見えた4年生のラストシーズンが、ついに始まった。3年前から今日まで、この野球部で楽しいことも辛いことも沢山あったが、それも思い出となり、この「ラストシーズン」は、二度と経験することのできない青春となる。今年の法政は春4位と不本意な結果に終わってしまった。決して悪い雰囲気であったわけではなかったが、東京六大学という歴史、実力のあるリーグで勝つ難しさを肌で感じた。この夏は、春の悔しさを胸に、秋、絶対この代で優勝するために、必死に練習を積み重ねてきた。その成果を存分に発揮し、応援してくださる皆さんと共に“優勝”の喜びを分かち合いたい。(宮本ことみ)

東京大学

「躍進」というスローガンを掲げ始動した東大野球部TEAM2022。昨年春秋で2勝を挙げた先輩方からの更なる躍進を誓い練習に取り組んで迎えた春季リーグ戦だったが勝利を挙げることはできなかった。なんとしても勝ちたい。勝ち点を取りたい。最下位脱出したい。毎シーズン、毎カードの目標にはなるがこれ以外にラストシーズンにかける思いはない。井手監督の掲げる投手を中心とした守りの野球を、首脳陣、ベンチ入り選手、控え選手、スタッフ一丸となって目指し、神宮球場に東大旋風を巻き起こしたい。(田中平祐) (写真は秋季リーグ戦対明治大学1回戦での東大ベンチの様子)

応援席から

神宮六景

私が東京大学野球部に在籍したのは、1994年から1997年で、東京六大学野球のスターと言えば、慶應義塾大学の高橋選手や明治大学の川上選手でした。彼らのプレーには、やはり華やかさがあり、凄みがありました。
一方で、私が東京六大学野球という場に足を踏み入れてそうした選手のプレーと同様に感心したのは、マネージャーでした。
大学のマネージャーとは、こんなに多岐にわたる仕事をこなしているのかと驚かせられました。

それは、現役部員を終えて、OBとして助監督や監督を務めさせて頂いたときにはなお感じたことです。各大学の優秀で献身的なマネージャーあっての東京六大学野球であると。
さらには、そのマネージャーを束ねる東京六大学野球連盟の内藤事務局長はじめスタッフの方の尽力。
私は、東京六大学野球連盟以外の大学野球連盟での監督も経験しましたが、東京六大学野球連盟の学生マネージャーや事務局の方々の支えが、とても大きなものであったことを感じさせられました。

今、なお、東京六大学野球連盟は、大学野球界において伝統を保ちながら中心的な存在としてその威光を示していると思いますが、そこには、多くのスター選手や各大学の戦いの歴史があるからというのはもちろん、それと同時に、マネージャーを中心とした事務方の連盟運営の歴史があるからこそ、ということを感じます。
東京六大学野球のさらなる発展のため、今後も、選手と事務方がそれぞれに互いを尊重し、魅力ある東京六大学野球にしていってくれることと思います。 そして、その伝統ある東京六大学野球の歴史に、東京大学野球部が天皇杯を賜る日が加わることで、その歴史がなお一層魅力あるものになると、私は信じています。

(東大 1998年卒 中西正樹)

第1週

この夏の収穫

2022/9/7 UP
OPEN

東京大学

この夏はAチームが遠軽町、Bチームが室蘭市で合宿を行った。夏の合宿を実施することができたのは2019年以来のことである。最高気温は30℃ほど、日中でもわずかながら風に涼しさも感じる冷涼な気候と、合宿先の皆様にご協力いただきご準備いただいた恵まれた練習施設のもと、朝から晩まで実戦練習と反復練習を繰り返す野球漬けの日々を送ることができた。Aチームは合宿でつけた勢いそのままに、かつての帝国大学の流れを汲む7大学で争われる全国七大学総合体育大会(七大戦)でも優勝。投手を中心にしっかり守り、野手陣が勝負所で得点をしっかり奪い、投打を噛み合わせて勝ち切った。夏の練習の成果に確かな手応えを感じる大会となった。それでも、見据えるはリーグ戦で東大に立ちはだかるは強豪5大学である。つけた自信を持って堂々とぶつかり合い、秋季リーグ戦こそは東大野球部の「躍進」を証明したい。(田中平祐) (写真はAチームの遠軽合宿の様子)

立教大学

この夏の収穫は、大学夏季休業期間中に充実した練習を行えたことである。新型コロナウイルスの影響により開催できていなかった夏季強化合宿を、関係者の方々のご尽力により3年ぶりに開催する事ができた。1軍は8/2~8/12にかけて岩手県陸前高田市・高田松原奇跡の一本松球場にて開催・残ったメンバーも新座キャンパスグラウンドにて強化練習を行った。充実した環境で練習を行う事ができ、技術力向上だけでなくチーム一体感の醸成にも大きく繋がったと考えている。また、1.2年生を中心としたメンバーはこちらも3年ぶりの開催となった「次世代育成大学野球サマーリーグ」に参加し、多くの実戦機会を得る事ができた。強化合宿終了後は、チーム全員が新座にて練習を行い、練習試合などの実戦機会を通じて秋季リーグ戦に向けた準備を進める事ができた。現在も、あと一歩のところで優勝を逃した春季リーグ戦の悔しさを胸に、選手・スタッフ・マネージャー全員が秋季リーグ戦に向けた準備を進めている。この夏の『進化』を活かし、秋季リーグ戦に臨む。(吉本楽)

早稲田大学

この夏の収穫は、チームが一丸となり、一球にこだわる練習ができたことだ。今夏は、新潟県南魚沼市での夏合宿を無事に行うことができた。全寮制でない早稲田にとって、全員とはいかないものの、より多くの部員が集団生活をする中で野球に打ち込めた充実した12日間を過ごせたことは大きな経験となった。東伏見の安部球場に戻ってきてからは、合宿で作り上げた良い雰囲気をさらに高めつつ、4年生のメンバー外部員が練習の補助に回ってくれていることで、グランドがさらに活気で溢れている。コロナ禍においても通常の練習や合宿を行えるようにご尽力してくださっている方々への感謝の気持ちを持ちつつ、「一球入魂」で優勝を掴み取る。(菊池聡太)

慶應義塾大学

この夏、Aチームは8月2日〜14日の期間で北海道の幕別町と旭川市にて約2週間のキャンプを行った。連日の猛暑を避けて快適な環境下で追い込み、試験期間終了後の体力的な遅れを取り戻した。日吉に帰ってからも多くのオープン戦をこなし、その中で出た課題を実践で克服する取り組みを続けた。Bチームは8月15日〜25日の期間で山形県寒河江市にてキャンプを行った。約10日間、自身のレベルアップに集中することができ、新戦力台頭に向けて非常に有意義な期間となり、約80名のキャンプメンバーをまとめた上級生のリーダーシップも成長した。加えて慶大の未来を担う1.2年生の中心選手は8月5日〜8日にかけて第8回次世代育成大学野球サマーリーグin新潟に参加した。2.3年後にリーグ戦で対する六大学の他校との対戦があり、あいにく勝利を収めることは叶わなかったが、現状を認識し他大学との実力差を感じて良い刺激を受けた。他にも1.2年生中心の試合が多く組まれ経験値を増やした。橋本達弥(4年=長田)、萩尾匡也(4年=文徳)、廣瀬隆太(3年=慶應)の3名は大学日本代表に選ばれ、第30回ハーレムベースボールウィークや高校日本代表との壮行試合などトップレベルの仲間や対戦相手と共に時間を過ごし、そこで得た経験をチームに還元した。多くの方々のご尽力とご厚意で成り立ったこの夏の思い出を胸に、感謝の心を忘れずに優勝に向けて突き進んでいく。(服部昂祐)

明治大学

このような情勢下ではあったものの、おかげさまで島岡御大ゆかりの地・長野県高森町で3年ぶりの夏季高森キャンプを実施することが出来た。昨季は明治らしい粘りの野球を体現し、六校で最も多い15試合を戦い抜き悲願の天皇杯を掴み取った。朝から晩まで野球に集中出来る環境で再び天皇杯を掴むために鍛錬を続け、技術・体力に磨きをかけ、今季もタフに戦い抜く準備は整った。また主将・村松開人(4年=静岡)の復活や投手、野手ともに新戦力の台頭によりメンバー層はさらに厚みを増した。多くの方の想いを胸に「人間力野球」で春秋連覇達成へ。(鈴木一真)

法政大学

私たちの夏は「遠征中止」から始まった。チームとしても個人としても大きく成長できるチャンスの遠征であったため、とても残念だった。そんな中、オープン戦をこなす日々が始まり、次第に選手たちから「強化練習をしよう」という声が上がった。それから「小杉キャンプ」と称し、1週間、朝から夜まで武蔵小杉のグラウンドで汗を流した。この夏の収穫は、間違いなくこの小杉キャンプを経て得た「チームの一体感」である。この夏、チームの雰囲気は日を重ねるごとに良くなっていると感じる。今秋は、応援してくださる皆様に、その変化を「リーグ優勝」という目に見える結果で確信していただけるよう、この二ヶ月間、精一杯戦っていこうと思う。(宮本ことみ)