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慶應義塾大学
野球部ブログ

主将 本間 颯太朗
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~ vs WASEDA 9 ~

《東京六大学野球秋季リーグ戦》
対 早稲田大学 “華の慶早戦”
10/28(土) 13:00~ 先攻三塁側
10/29(日) 13:00~ 後攻三塁側

※連勝で優勝

 

 

こんばんは!藤田です。

2か月間に渡ってお伝えしてきた、4年生対談もついに最終回。

今日は、幹部の3人です!

 

左から、天野、照屋、明渡1
<左から、天野照屋明渡

 

———他己紹介をお願いします。

天野(→明渡):同じ副将という立場だけど、自分とは真逆のキャラ。俺は割と自由に、言いたいことを言っていたけど、りょうくん(明渡)は一歩引いてチームを俯瞰してくれていた。だから、俺としてはすごくやりやすかった。あとはこう見えて、意外と演芸キャラ笑。野球選手としては、勝負強くて、内に秘めてるアツさがすごい。勝負所での集中力はほんとにすごいと思う。

明渡(→照屋):今年は、天野が外野にいて、照屋が内野にいて、僕がベンチにいて、という構図だった。グランドの中では照屋と天野がチームを引っ張っていて、それがうまく機能したことでまとまりにつながったと思う。天野は声で、照屋は冷静さで。崩れそうな時でも崩れないし、雰囲気が良いときには気を引き締めるし。野球選手としては、照屋は、守備力がすばらしいよね。

照屋(→天野):天野は「バカになれる」。それがチームの雰囲気を変える力を持っている。誰よりも元気があって、苦しいときでも天野がいれば、元気になる。主将として、天野がいてくれてほんとによかったと思ってる。野球選手としては、元気の良さにプラスして、勢いがあるよね。すごくハッスルしてる。

 


「ラストシーズンに懸ける想い」

 

———「ラストシーズンに懸ける想い」(野球部パンフレット内の4年生の特集企画)にはどんな想いを込めたの?

天野(「遠離夢想」):母校(智辯和歌山高校)の高嶋監督からもらった言葉。練習のときもずっとカバンにつけてた。俺のモットー。

明渡(「陸の王者」):こういうの書くとき、結構みんな自分の言葉を持ってるじゃん。だけど、僕そういうのなくて。ただ、高校生のときくらいから「陸の王者」っていう響きがすごくかっこいいと思って、印象に残ってた。他の人と被るかなと思ったら意外と被らなかった笑。春は優勝を逃したけど、秋こそは絶対に「陸の王者」になりたい。

照屋(「全力」):うまくやろうとか、かっこよくやろうとかではなくて、出し惜しみせずに全てのプレーに力を出し切ることが自分にとってもチームにとっても良い影響を与えると感じている。4年間やってきたことを出し切りたい。

 

照屋

 

(ここからは各自に質問を1つ考えてきてもらいました。)

———天野明渡 今まで一番印象に残ってる打席は?

明渡:どの打席も印象的だけど、3年春の立教戦での同点タイムリーはうれしかった。塁に出てベンチを見たら、みんなベンチの前に飛び出して喜んでくれた。しかも、代走出されなったし笑。ただ、まだ勝ちにつながったヒットがないから、早慶戦では勝ち、優勝につながるヒットを打ちたいね。

 

———明渡照屋 明治二回戦(照屋は3打数3安打)、照屋にとって初めての猛打賞だったけど、ヒットを3本打つまでの心情の変化を教えて。

照屋:あのときは、特に何にも考えてなかった。いつも2本ヒットを打った後、3本目のことを考え始めるとダメなんだよね。あの日は状態がよくて、打てるイメージがあった。1打席目はイメージ通りにヒット。2打席目は追い込まれてたから、三振しないぞと思ってたらヒットを打てた。3打席目で四球を選んだときは「今日けっこう仕事したぞ」と思った。それで4打席目は「三振してもいいからしっかり打ちにいこう」と思って打席に入ったら、ヒットを打てた。

 

天野

 

———照屋天野 バックスクリーンに映る打率、気になる?

天野:第一寮に、「この1厘を守りたいと思い始めると打席に行きたくなくなりますよね。(中略)ヒットを1本増やしたいとポジティブに考えるのです。そう思っていれば打席に立つのがたのしみになりますよね。」っていうイチローの言葉が貼ってある。打率よりも塁に出ることが自分の仕事。打率はあんまり見ないし、気にならないかな。(首位打者を争う)しみしょう(4年・捕手・清水翔太/桐蔭学園高校出身)とかは気になってるかもね笑。

 

———多くの部員が、チームが良くなっている、一体感が増したと言っている。チームを率いる立場として、なぜみんなそう感じるようになったと思う?

照屋:チームの体制を変えていく中で、今の4年生は歯がゆい思いをした人も多いと思う。だけど、今は学年問わずみんなが本気で優勝したい、勝ちたいと思って普段から活気のある練習ができている。それはやっぱりメンバーに入っていない4年生の働きが特に大きいと思ってる。

天野:俺もそう思う。あと、1軍以外の4年生が、1軍メンバーが野球だけに集中できる環境を作ってくれている。特に三浦(4年・内野手・三浦賢梧/川越東高校出身)の存在は大きかった。しんどい中でも先頭に立って、周りを引っ張ってくれている。メンバーとしてだと言いにくいことを三浦が代弁してくれることもあった。本当にありがたかった。

明渡:新チーム当初は、いろいろなことを言われ続け、「もしかしたら、本当に最下位になるかもしれない」っていう危機感が183人全員にあったと思う。結果も出ず、しんどい時期もあったけど、サポートしてくれてるメンバーが、「やってらんねぇよ。」じゃなくて、「俺らがもっといいサポートしなくちゃ」って思ってくれてるなってすごい伝わってきた。だからこそ、1軍メンバーは泥臭く、もっとがんばらなきゃってなった。お互い通じ合うものがあって、相乗効果の中でチームの一体感が醸成されたのだと思う。

 


明渡

 

———次の試合は、4年生としてのラストシーズンであり、早慶戦であり、さらに優勝も懸かっているが、これはモチベーション?それともプレッシャー?

照屋:モチベーション。プレッシャーはないね。ただ、自分たちが1年生のころに優勝したから、4年生になって優勝しないままじゃ終われないなというのはあるかも。あと、今までの話にもあったけど、みんなそれぞれいろいろなことに取り組んでくれている。だからこそ、このメンバーで優勝したいし、しなくちゃいけないと思ってる。

天野:すごく楽しみ。こんな舞台、なかなか経験できるものじゃない。春逃したチャンスが、秋も目の前にある。もう一頑張りすれば手の届く位置にある。ものすごく楽しみ。もう、あとはやるだけって開き直ってる。

明渡:僕は半々。「最下位もある」って言われ続けてきた中で、優勝がかかるところまで来たから、モチベーションもすごく上がっている。ただ、正直プレッシャーもある。だけど、こんなプレッシャーを感じられること自体がすごく幸せなこと。僕は大学で野球をやめるから、こういうプレッシャーを感じることは2度とない。しかも、そのプレッシャーを力に変えられるのが僕ら。だから、楽しみ。

 

左から、天野、照屋、明渡2

 

———早慶戦、勝負の分け目となるのは?

天野:「繋ぎ」でしょ。全部。打線も、投手も。

明渡:そこだね。岩見が本塁打打っても一人で太刀打ちできる相手じゃない。次に繋ごうという意識は打線も投手も他のチームよりも絶対ある。

照屋:プラスするとしたら、「気合」。春はなんとなくふわふわしたまま優勝のかかった早慶戦に入っちゃった人がいた。だけど、1度経験したからこそ、今度は集中して、気合を入れて臨みたいね。

 

———早慶戦に向けての意気込みを一言で!

天野:勝ちたい…。勝ちたい…。ただただ勝ちたい。(絞り出すような声で)

明渡:パレードしたい。

照屋:でしょ笑。

 

左から、天野、照屋、明渡3

 

 

最近、興味深いコラムを見ました。

「人生の成功者」が書いた自叙伝や回想録を読み、その中で、最もよく使われている言葉、最も多く出てくる言葉を調べてみたところ、「努力」や「信念」という言葉ではなく…。

「たまたま」「丁度そのとき」「ふとしたことから」

だったそうです。

この調査結果から、人生の成功者に共通する資質として、「運が強いこと」とともに、「人生の出来事に、深い意味を感じる力」が優れているという趣旨の話でした。

 

「最下位もある」と言われ続けたことにより、危機感が醸成され…

スーパースターがいなかったからこそ、チーム力でどうやって勝つかをとことん考え…

春季早慶2回戦で勝ち切れなかったからこそ、優勝に対するハングリーさがさらに増し…

オープン戦では強豪チームにボコボコにされたことにより、粘り強さと執念が培われ…

9年ぶりに東大に負けたことにより、野球の怖さを再認識させられ…

早慶戦を前に、連勝で優勝という春季とまったく同じ状況に置かれている…。

全ては、この秋の早慶戦に勝ち、優勝するための出来事だったのではないでしょうか。

最後になりますが、早慶戦を前に、思うことはただ一つ…

 

 

 

 

 

 

“勝ちたい。”

 

 

 

 

 

 

神宮球場、ぜひお越しください。

 

ご意見、ご要望はこちらよりお待ちしております。

 

 

(4年・捕手・藤田健吾/慶應義塾高校出身)

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