新幹部挨拶 主務・湯川適
こんにちは。
新チームより主務を務めます。湯川適でございます。
はじめに、日頃より塾野球部への温かいご支援ご声援、誠にありがとうございます。
昨年度は、新型コロナウイルスの影響により春秋ともに例年とは異なった形式でのリーグ戦開催となりました。春のリーグ戦は各校1試合の総当たり、秋のリーグ戦は各校2試合総当たりのポイント制での開催となりました。長い自粛期間があり4年生の方は一年を通しても悔しいシーズンであったと思います。しかしながら、野球の楽しさ、当たり前に野球ができることのありがたさを感じ、今まで以上に内容が濃く、チームが団結した1年間になったと感じております。
そして、無事に2シーズンを終えることができましたのは東京六大学野球連盟、明治神宮野球場関係者、そしてファンの方々のご協力があったからこそであると感じております。この場を借りまして心より感謝申し上げます。
さて、昨年度は春季リーグ戦、秋季リーグ戦、秋季フレッシュトーナメントともに2位という辛酸を舐める結果となりました。あと1点、あと1アウトの大切さを改めて実感するとともに、優勝することの難しさを思い知らされました。秋季リーグ戦の最終戦で早稲田大学に敗北し、都の西北が呼応するスタンドを見ると同時にベンチで涙を流す選手の姿を見て言葉で表すことのできない悔しさがさらにこみ上げ、優勝するためには何が足りなかったのかを考えさせられました。
慶大野球部は心から素晴らしいチームであると感じています。今まで引退された先輩方には強い組織のあり方や勝ちへの執念、日々の練習への取り組み方など数えきれない多くのことを教えていただきました。また、各々が考え、自主性を持って成長する環境が整っています。心から尊敬する先輩方が残してくださった慶大野球部の伝統や環境を後輩に改めて伝えるとともに、より強い組織になるべく、この一年で何ができるのかについて考えて参ります。
また、慶應義塾体育会には小泉信三氏の「練習ハ不可能ヲ可能ニス」という言葉がございます。これは野球部第一合宿所の玄関にも掲示されている言葉でありますが、この言葉の対偶をとると「不可能を可能にできないのは練習ではない」となります。試合のための練習、日々の成長のための練習ではありますが、もう一度基本に立ち返り、日々の取り組みは不可能を可能にするぐらいの取り組みであるのかを前述に合わせ徹底的に考えて参ります。
最後に弊部には「日本一」「リーグ戦優勝」「早稲田に勝つ」という3つの目標がございます。どれも達成するにはとても難しい目標であります。これら目標の内、先輩方にはこの3年間で「リーグ戦優勝」、「日本一」の景色を見せていただきました。しかし「早稲田に勝つ」ことは達成することのできなかった目標でございます。この1年間は先輩方を超越し、日々鍛え、勝ちという目標に対して本氣で取り組む。そして3つの目標を改めて達成すべく、戦って参ります。そして、1年間の終わりには天皇杯を獲得し、皆様に優勝の報告ができるよう部員一同精進致します。
末筆にはなりますが、今後とも弊部への温かいご支援ご声援のほど何卒よろしくお願いします。