ラストシーズンブログ 2024.09.12
俺たちのラストシーズンブログ──山田翔太(札幌一)
皆さんこんばんは。
ついに4年間、まともな会話のキャッチボールができなかった山下堅士朗君からバトンをもらった、札幌第一高校出身、明治の指名手配犯こと山田翔太です。
私は花の都東京から約1000キロ離れた、北海道という北の国から野球部へとやってきました。東京は非常に暑く、いつか慣れるだろうと思い、過ごしていましたが、4年間で暑さに慣れることはなく、今でも道民の名残りでエアコンの温度を18度に設定し、同部屋から苦情が入ることが多々あります。同部屋になった人ごめんなさい。
ここまで9人のラストシーズンブログが更新され、ほぼ全員に私は恐ろしい顔と言われ、入寮したての頃には、むね(4年・宗山塁)やたもん(4年・浅利太門)に、同期に1人殺人鬼が混ざっていると言われましたが、決して犯罪を犯したことはございません。
また、菱川君(3年・菱川一輝)のお母さんからは、山田君はそんなにおっかない人なのかと、心配の連絡が入っていたそうですが、お母さん安心してください、菱川君はしっかりと可愛がってます。
実際の私は、熊や鹿やキツネに遭遇した時には、真っ先に逃げ出すくらいの怖がりです。そして、人見知りでもあります。恐らく入寮したての頃に、同期達が怖がるくらいのオーラが出ていたのは、ただただ人見知りを発動していただけだからだと思います。ただ、少し関わるとわかると思いますが、私はとてもアンパイです。4年間で誰かに怒ることは一度もなかったです。
さて、私の大学野球生活を振り返ってみると様々なことがありましたが、印象に残っているのはオータムリーグ前日の出来事です。
私はオータムリーグ前日に、自転車で坂道を下っていたところ突然体が宙に浮き、膝を地面に強打し骨が見えるほどに膝を擦りむきました。こんな怪我で離脱してはいけないと思い、翌日のオータムリーグではアイボリーのユニフォームを真っ赤に染めながら投げたのはいい思い出です。
また、2年の冬に他のピッチャーと同じように上から投げていては、神宮で投げることはできないと思い、サイドスローに転向しました。
サイドスローに転向した結果、リーグ戦で登板できたり、北海道で行われた六大学オールスターゲームにも行くことができたので、サイドに転向して本当に良かったなと思います。
ここまで私自身のことについて書いてきましたが、ここからは、お世話になった先輩方を紹介したいと思います。
まず、あきのひらくファミリーでは、秋野さん(R5卒・秋野開)、びつさん(R6卒・大櫃準也)、てるさん(R6卒・熊野輝也)にお世話になりました。
このファミリーに入る前、秋野さんは函館の人、もしくはデットリフトの人というイメージしかなかったですが、とても温厚でよく話すお金持ちの秋野さんは非常に面白かったです。北海道に帰省した際にはまたご飯連れていってください。
びつさんとてるさんは、今でも自分が登板する度に温かい言葉を送ってくださり、とても感謝しています。
ヤクルトを応援する会では、麟太郎さん(R6卒・渡邊麟太郎)とりこぴん(4年・小池璃子)と3人でよく神宮に行きました。
麟太郎さんの応援する熱量は半端じゃなく、美声から繰り出される熱狂的な応援に圧倒されました。また、りこぴんはリーグ戦の時もそうですが、自分の好きな選手が打席に立つと、妙なポーズをして応援しているのが印象に残っています。これからもセ・リーグの最下位固めを頑張るヤクルトを応援しましょう。
アンパイファミリーでは、ずきさん(R5卒・鈴木涼太)、翔太郎さん(渡部翔太郎/R5卒・現鷺宮製作所)、ざきさん(R6卒・石﨑聖太郎)、てるさん(熊野輝也)にお世話になりました。アンパイファミリーで行ったBBQはとても楽しかったです。ありがとうございました。
ざきさん(石﨑聖太郎)、ひさじさん(R6卒・久島光太郎)、中谷さん(R6卒・中谷優斗)、小池さん(R6卒・小池裕斗)とはテーブルを囲んで、熱く語り明かした夜が何度もありました。またいつでもお誘いまってます。
陽成さん(髙山陽成/R5卒・現JR東日本)と村田さん(村田賢一/R6卒・現ソフトバンクホークス)には、ピッチングやトレーニング、私生活の重要性について教わり、ご飯にもよく連れて行ってもらいました。この2人がいなければ、野球人としてここまで成長することはできませんでした。
最後の秋のリーグ戦で活躍することで、今まで教わったことへの恩返しをさせていただきます。
ここからは1番長い時間を過ごした同期のピッチャー陣へのメッセージを書こうと思います。
たもん(浅利太門)は、角度のあるストレートが売りのピッチャーというだけあって、ズバズバとキレ味鋭い言葉をピッチャー陣に突き刺していました。その絡みはとても面白かったです。
えぐ(4年・江口陽太)は、どれだけ無茶なフリでも必ずやりきってくれる、とても頼りになるやつです。どれだけきついフリでも周りを爆笑の渦に巻き込んでくれるので、江口にあった際には、ぜひ無茶振りをよろしくお願いします。
甲斐(4年・甲斐敬太郎)は同じサイドスロー仲間として、変化球や体の使い方について話し合うことが多かったです。たまに気分上々になってしまう甲斐君は、少し気味悪かったです。
りゅうが(4年・菊地竜雅)とは、ピッチャー陣のなかで1番初めに仲良くなり、一緒に練習したり服を買いに行ったりしました。りゅうがの人気は、野球部でずば抜けており、皆の笑いの中心に彼は存在しています。
ばーちー(4年・千葉汐凱)は、入寮して初めての同部屋であり、こんなに人を惹きつける人が存在するのかとびっくりしました。部屋の中で一緒に自転車を組み立てたのはいい思い出です。
星河(4年・藤江星河)は、気が強そうに見えますが、投手陣の中で1番の寂しがり屋です。常に誰かしらとベタベタする姿を見て、変な気を起こしてしまうのではないかと心配でした。
まつ(4年・松島元希)は、人一倍周りのことに気を遣える優しい子です。まつがいたからこそ、1年時のベース係はネタが少なかったのだと思います。
ひろむ(4年・森田大夢)は、アニメや漫画が好きで、アニメ漫画好きの私はすぐに仲良くなりました。ドッカンでいいキャラが出たらすぐに教えてください。
けんしろー(4年・山下堅士朗)は、ボードゲーム中に赤ちゃんみたいになることが多く非常に厄介でした。もう赤ちゃんプレイをするのはやめてほしいです。
この同期のピッチャー陣たちは、1人でいるよりも皆でいるのが好きな集団だったので、怪しい時期はあったものの誰一人として仲たがいすることなく4年間過ごせました。社会人になっても皆でまた集まりましょう。野手の同期もヘンテコな奴が多く、常に修学旅行かのような楽しい日常が送れました。ありがとうございました。
後輩たち
後輩のピッチャー陣は、誰もがとても高いポテンシャルを持っており期待しかないですが、特に郷原君(3年・郷原怜大)は今年からサイドスロー?で155キロを投げてくれるようなので同じサイドとして応援してます。また、久野(3年・久野悠斗)は後輩ピッチャー陣の中では、1番長い時間を一緒に過ごした子で、加藤(4年・加藤巧也)やまさよし(4年・鈴木将好)と共に眠い目を擦りながら日々鍛錬を積みました。来年は「ゴラァ」という雄叫びを神宮で聞けるのを楽しみにしています。
アンパイファミリーでは、こうじ(直井宏路)と共にこじ(3年・小島大河)、ジェイ(3年・大川慈英)、外山(2年・外山稜太郎)、かわらさ(2年・河原﨑琉衣)を育成しましたが、こじは日本代表でMVPを取ってしまったため、アンパイファミリー脱退の手続きを取ろうかと考えております。皆これからもアンパイキャラとしてチームを和ませてください。
最後に、私は4年間の寮生活を通して報連相、5Sの大切さを学び、ゴキブリとクワガタはそう違わないということを知りました。またこの4年間では、全国トップクラスの人が集まると、日頃の練習からとても意識が高く、少しでも練習を怠ると周りに置いていかれてしまうという、非常に緊張感のある生活を送ることができました。このような、ピリついた空気の中で野球ができたことは、とてもいい経験になったし、今後の野球人生にも絶対に役立つと思います。
春のリーグ戦では、思うような結果を出すことができなかったので、秋のリーグ戦では、殺人鬼らしく一人一殺でアウトを積み重ね、むね(宗山塁)を胴上げします。
ここまで堅苦しい文章となってしまいましたが、最後までお付き合いしてくださりありがとうございました。
次はサラサラストレートヘアが売りの花岡秀太君です。お楽しみに!
写真:花岡秀太(4年)