実は対戦してました vol.1
みなさんこんばんは!
4年マネージャーの岸上です🌷
毎日暑い日が続いておりますがいかがお過ごしですか?
夏の甲子園開幕まであと2週間に迫る中、地方大会では毎日熱い戦いが繰り広げられています。
私の母校、立命館慶祥高校は南北海道大会の決勝戦に駒を進め、昨日エスコンフィールドHOKKAIDOにて試合が行われました✨
惜しくも6-4で負けてしまいましたが、最後まで諦めずに戦う選手たちから、たくさんの勇気をもらいました。引退した3年生にとっては最後の大会となりましたが、この先もここで出会った仲間と大切な時間を過ごしてもらえたらなと思います。
と、前置きが長くなってしまいましたが…
本日より、高校時代に実は対戦歴があった選手たちのインタビューをお届けする、「実は対戦してました」という企画を4日間にわたってお送りします!
まずは、2023年3月29日、第95回選抜高校野球大会 準々決勝で対戦した1年・磯(作新学院)、林(山梨学院)、佐仲(山梨学院)のインタビューです!
作新学院 対 山梨学院
作新|000 101 010|3
山学|017 200 02x|12
前列佐仲、後列左から磯、林
岸上(以下、岸):この時の試合のことは覚えてる?
磯:守備がボロボロだったことは覚えてます…
佐仲(以下、佐):自分はあんまり覚えてないです笑けど、打席内容がよくなかったことは覚えてます。ヒット1本しか打てなかったです。磯から。
磯:おーいーー笑
林:ん〜、あ!先制打ちました!甲子園は下位打線の頑張りが光りました!
この試合、磯はショートでスタメン出場していましたが、7点差をつけられた8回でマウンドを任されたそうで…
磯:正直勝てないなと思ってて、強力打線を抑えられるか不安だったんですけど…。案の定抑えられなかったですね。
岸:林を攻略するためにチームではどんなことをしていたの?
磯:コントロールがいいピッチャーだと分析されていました。出てるスピード以上に体感で速く感じる、キレとコントロール、間合いの使い方がよい。ピッチャーとしての能力が高いからハマると抜け出せないぞと言われていました。
岸:そんな林を佐仲はどうリードしていたの?
佐:自分はとにかくデータ通りに配球していました。試合前に配られるデータがあって、相手スタメンの一人一人の打てないところなどを部長がまとめてくれるので、それを見て確認していました。内容を自分の頭に入れて、試合当日に林の状態と相手バッターを見て配球してました。
岸:お互いの高校時代の印象は?
磯:佐仲は、とにかくキャッチャーミットが小さいんですよ。点差がついちゃった後、ベンチでの選手間ミーティングで、「山学のキャッチャーミット小さいぞ」と。ピッチャーの情報じゃなくて、「キャッチャーのミットめっちゃ小さいから打席立つとき見てみ!」みたいな感じのことを話しました笑
佐:内藤さん(2年・天理)とも2年の夏に対戦してるんですけど、内藤さんも打席に入る時に「キャッチャーミット小さくね?!」って言ってきました。
岸:小さく見えるの?それともほんとに小さいの?
磯:本当に小さいです笑内野手用より小さいくらいです。
ということで、実際に当時使っていたものと、現在使っているものを持ってきてもらいました!
写真左が現在のミット、右が当時使っていたミットとのこと。写真だと少し伝わりにくいのですが、実際はかなり小さくて驚きました!!
佐:特に小さいのがよかったわけじゃないですけど、たまたまセンバツ前にグローブの説明に来てくださった方がいて、部長に「これ使ったら?」と勧められたことがきっかけで使ってました。
岸:小さくて投げにくいことはなかったの?
林:慣れたらそんなに違和感はなかったです!
岸:あの時の対戦相手が今同じチームになってみてどう?
磯:林は、優勝してるしちやほやされてるはずでチャラついてるかと思ったら、めっちゃ真面目でした笑しっかりしてて、自分の世界観を持ってる人でした。佐仲は思ってたよりおふざけキャラですけど、やる時はしっかりやるタイプです。
林:磯は、高校の時“は”真面目でした!!
岸:“も”じゃなくて、“は”なのね?笑
林:はい笑あとは、思ったより結構おしゃべりだな〜と思います笑
岸:話が逸れるけど、同期になるって聞いてびっくりした人はいる?
磯:湯田(1年・仙台育英)かな。
林:うん、湯田。
佐:湯田来るって聞いてびっくりしました。
3人が口を揃えて指名する湯田は本企画第3弾で登場するのでお楽しみに✨
岸:3人にとって甲子園はどんな場所だった?
林:楽しかったな〜、最初で最後の甲子園が優勝だったので!
佐:自分は1個上の代で甲子園に出て負けを経験していて、しかも最後のバッターでした。負けたら全然良くない場所になっちゃいます。初めての甲子園は体感10分ってくらい早く感じで、気づいたら9回でした。
磯:夢の舞台で野球できたことが一生の財産になりました!でも、山梨BIGWAVEどれだけ聞かされたことか笑
最後に、「対戦してる感じ」が伝わる写真を撮ろうと、お互いを睨んでみることにしたのですが…
前列佐仲、後列左から磯、林
磯がニヤっと笑ってどうしても睨みきれずこんな感じになりました笑
続いては、2019年11月18日、第50回明治神宮野球大会 準決勝で対戦した4年・松島(中京大中京)、3年・瀨(天理)のインタビューです!
天理 対 中京大中京
天理|211 112 001 |9
中京|110 020 141x|10
スコアボードを見るだけで壮絶な試合だったことが分かりますね…
左から松島、瀨
岸:とにかくすごい試合だったよね。この試合を振り返ってどう?
瀨:天理は奈良県3位から近畿大会優勝までいったんですけど、県大会では智弁学園にコールド負けしたんですよ。近畿でベスト4なら神宮大会決定なのでそこ目指してやってたんですけど、近畿大会では履正社に勝って、大阪桐蔭に勝って…。
岸:すごい快進撃だね!
瀨:そこで、「これ勝ったら東京らしいで」みたいな話になりました。
そしたら勝って、神宮大会の初戦が仙台育英だったんですけどそこも勝って、「俺ら快進撃やばくない?!」みたいになってたら、世代No.1ピッチャーがいる中京大中京大と当たりました。元はと言えば奈良県3位からだったので、ここまでか…といった感じでした。
松島(以下、松):俺らは四冠するのが目標だったんだけど、神宮大会1回戦もコールド勝ちできて、今まで負けそうな試合がなかったから…、俺この試合は5回しか投げてないけどこんな打たれたの初めてだったかな。結果的には勝ったけど、お互いが負けたくないっていうのを表に出してた感じがあったから、今思えば、打たれたけどおもしろかったかなって思う。
岸:お互いのことは覚えてる?
松:うん、覚えてるよ、データミーティングでは一番注意すべき選手みたいな感じで出てた!
瀨:この試合は松さん先発あるかなって思ってて、球速いし、結構抑えてるから注意しようってなってました。
岸:2人はこの試合で3回直接対決してるよね!
松:しょーもないバッター…(?)笑
瀨:よー言うわ!!笑
松:三振、三振、外野フライでしょ??
瀨:ちがう、“がっしゃーん”、三振、三振、センターフライです。
松:それは関係ないわ笑
岸:がっしゃーん?
松:一球とんでもないボール投げたんだよね笑バックネットに突き刺した笑
岸:その後、瀨はホームラン打ったんだよね?
瀨:めちゃくちゃ球が速くて、振りまけんとこうと思ってたら、ちょうど変化球が高めに抜けてタイミングが合いました。
瀨はこの試合で、髙橋宏斗選手(現中日ドラゴンズ)からホームランを打ちました🌟
岸:正直、この試合の中で「負けたなー」と思う瞬間はあった?
松:あったあった!マウンドから降りた瞬間に思った。
岸:逆に天理は6回まで毎回得点を重ねてたからこのままいけば勝てる!とか思わなかった?
瀨:うーん、でも、いい意味で言ったら謙虚だけど、変に自信なさ過ぎて、「また勝っちゃうで!このままいったら」って感じでした。捨て身?みたいな、失うものがない状況で戦ってたからだと思います。中京は戦力をめちゃくちゃ評価されていて、優勝するであろうって言われてる中で、“普通に対戦したら負ける”っていう感じの捨て身でやってました。
松:とにかく完全にお互い総力戦だったよね。
岸:この試合、ベンチ入りほぼ全員出てたよね?
松:そうだね、キャッチャー以外出たかな。色んな意味で高校野球が象徴されたみたいな試合になった笑
瀨:エラーした方が負けるとかね、9回2アウトから追いつくとかね、プロ注目の選手からピカピカの1年生がホームラン打つとかね!
松:最後のちょっとちがうな笑でも伝説の試合だったね。
岸:2人にとってこの神宮大会はどんな大会だった?
瀨:1回戦でもホームランを打ってるので、この大会を通していろんな意味でインパクトを残せたと思います。関東の大会っていうのもあるし!
松:コロナでこれしか全国大会がなかったから、結局優勝できたけど、この大会がなかったら明治に来てないし、自分の顔を広げるいい大会になった!
岸:今同じチームになってどう?
瀨:入学した時は「あの時の」ってなって、めっちゃいろいろ話しました!神宮大会の宿舎も一緒で、その時から天理と中京は交流してました。
松:練習場所が一緒で、ちょっと話す機会があったよね。
瀨:試合が終わった後も、同じ場所で普通に話してました。
岸:そういえば、前に瀨とは少しこの試合の話をしたことがあったよね。
瀨:そうでしたね。智弁学園にぼこぼこにやられてチームが終わった、、みたいな状態から、ちょっとみんなの意識が変わるだけで近畿大会優勝できたり、神宮準決勝までいけて、準決勝でも優勝候補とあれくらい張り合える試合をしたわけで、自分も活躍できたし、すごく印象に残った試合になった!
岸:最後に、高校球児に一言!
松:俺はコロナで甲子園がなかった世代だから、試合できることが当たり前じゃないってことと、甲子園っていう普通の人じゃ経験できないところでできるから全力で楽しんでほしい!
瀨:結果っていうものは試合やる前から決まってると思うんですよ、良くも悪くも練習してきたことが試合で出ると思うので、準備は万全に、始まってしまえば後先考えずにやればいいなと思います。あとはもう野球が大好きっていう気持ちを忘れずに!
いかがだったでしょうか?
一戦一戦に思い出があり、話を聞いていると「そういえばこんなこともあったな〜」と、自分の高校時代のことも思い出しました💭
それでは次回もお楽しみに🌷
本日はこの辺りで失礼します。