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『僕の野球人生』第6回 柳川貴宏投手

『僕の野球人生』第6回

柳川 貴宏 投手(4年/富山中部)

柳川①

柳川②

小さい頃、祖父と一緒にプロ野球中継を観ていたのが僕の野球人生の始まりでした。自分の住む地域には野球チームが無かったこともあり、野球は好きでしたが実際に野球を始めたのは中学生の時でした。

中学生の時は外野手をやっていました。何も考えずに漫然と練習していました。普通の公立中学の野球部でしたが、少し肩が強いくらいでどこかのサスケさんとは違って目立つこともない選手でした。

高校では自分たちの代に投手が1人しかいなかったので少し肩が強かった自分は投手をやるようになりました。投手は勝つときの貢献度は大きいですが、1人で試合を壊してしまえる恐ろしいポジションでした。その責任感の大きさもあって少しは考えて野球に取り組むようになり、上達もしました。何も考えずプレーし、たまたまの結果のみに一喜一憂していた中学生の時には知らなかった野球の楽しさを知ることができました。しかし、今冷静に思い返してみると何度も試合を壊してしまい、辛かったことの方が何倍も多かった気がします。それでも人間とは都合の良いもので高校野球を引退してしばらくすると記憶が美化されてしまい辛いことよりも抑えたときや勝ったときの良い記憶が残っているのでした。そのおかげかせいか分かりませんが大学でも野球を続けることとなりました。

一浪の末大学に合格し野球部に入りました。入部して周りを見ると高校までの自分の取り組みがどれほど甘かったか思い知らされました。この程度の意識でよく大学でも野球を続けようと思ったことだと恥ずかしく思いました。このまま試合にも出られないまま4年間過ごすくらいなら辞めようとも考えていました。しかし、1年の秋にあったマネージャー決めをきっかけに考えが変わりました。我々の学年はもともと男子マネージャーがいなかったので選手から出さなければならず話し合いを重ねていました。結局吉田(マネージャー/4年)と守上(マネージャー/4年)がマネージャーになってくれましたが、その過程でこの組織にいる限りどんな形であれ部の勝利に貢献しなければならないと言うことを思い知りました。

そこからの冬は、今年ダメだったらサポートに回ることにしようと覚悟を決めて練習に取り組みました。当時の助監督だった中西さんの指導のおかげもあり大きく成長することができました。それでも実力はまだまだ足りず春のリーグ戦では何度か登板する機会をいただいたものの勝利に貢献するどころか負け試合の傷口を広げるような結果しか出せませんでした。

2年秋、3年春(夏?)のシーズンは主に実力不足でリーグ戦に出場することはありませんでした。

3年秋は今までで一番調子が良かった気がします。夏のオープン戦から徐々に調子を上げて良い状態でリーグ戦に臨みましたが、結局勝敗に関与することはありませんでした。

ラストイヤーで意気込んで臨んだ今年の春はいきなり躓きました。2月下旬に肩を怪我し、強い球を何球も投げられなくなりました。自分の持ち味が無くなってしまうかもしれないことに気落ちしました。それでもラストイヤーということで出来ることをやるしかないと開き直ることができたことが良かったのか、呆然とするような出来事もありましたが初めてシーズンを通して試合に出場しました。また自分たちの代が入部してから初めての勝利を収めることができました。非常に嬉しかったです。野球人生で一番だと思います。しかし、またしても直接勝利に貢献することはできませんでした。

4年秋のラストシーズン、開幕カードでベンチに入れませんでした。後輩にも良い投手がたくさんいて頼もしい限りです。自分がいなくても勝つチャンスは十分にあると思います。それでも、チームに貢献する形がたくさんある中、同期や後輩のサポートも受けてこれがベストだと思って選手を続けてきた以上、自分は選手として勝利に貢献することを最後まで追求しようと思います。

ここまで野球をしてきて悔しいことばかりでした。試合に出られなくても悔しい、打たれても悔しい、勝てなくても悔しいです。しかし人間は結局記憶を美化します。将来は良い思い出ばかり残っていることでしょう。だからこそ最後に抑えて嬉しい、勝って嬉しいという最高の経験をして引退したいです。最高の思い出を残せるよう残りの野球人生を精一杯過ごします。

最後に、これまで長い間僕を育て、僕が浪人したいと言った時も野球部に入りたいと言った時も大抵のわがままを聞いて応援してくれた母、早くに他界した父の代わりとなってくれた祖父母には感謝の気持ちでいっぱいです。先日亡くなった祖父に大した恩返しができなかったことは心残りですが、祖父の言葉の通りこれからはたくさん恩返しさせていただきます。まだまだ人生は続きますが一区切りです。ありがとうございました。

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次回は9/24(金)、奥田捕手を予定しております。

お楽しみに!

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