室蘭、ナイスラン!
TOKYOROCKSをご覧の皆さん、こんにちは。
2年マネージャーの德田です。
現在、2022年8月20日14時54分。羽田空港で美味しいラーメン(色々あって本日一食目)を食べ終えて同期と別れた後、帰りのバスの乗車時間を待つ間、合宿の記憶が薄くなる前にこのブログを書き始めました。
スーツにハイヒール、キャリーバッグでビジネスウーマンになった気分でキーボードを叩いております。
満腹感と疲労感でなかなか眠いのですが頑張ります。
以上のこととタイトルからお分かりだと思いますが、今回のブログは室蘭合宿特集です。
2年ぶりに行われた東大野球部の合宿の様子を、よろしければ読んでいってください。
(田中主務(4年/ラ・サール)の遠軽合宿ブログ、増田萌衣副務(4年/筑波大附)の七大戦ブログを併せてお読みいただくとより良いでしょう。こちらから遠軽・こちらから仙台の世界に飛べます。)
それではどうぞ。
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まずは室蘭合宿(Bチーム合宿)の概要をお伝えします。
日程:8月14日(日)〜20日(土) (14日と20日は移動日)
最終的な参加人数:スタッフ4人(学生コーチ2人、マネージャー2人、各3年生1人と2年生1人)
選手30人(3年生8人、2年生11人、1年生11人)
今年の室蘭合宿は最初から難航しました。
その理由は台風8号。
本来であれば、部で所有している車に野球道具を詰め込み、13日の夜からフェリーで苫小牧港まで運ぶ予定でした。
しかし台風により2日前にフェリーが欠航が決定。一時、合宿中止かと思われましたが、とりあえず室蘭を目指す方向で話がまとまりました。
唯一の、そして最大の問題は荷物です。全てを手分けして飛行機に乗せなければなりません。
手荷物の要件、何キロまで荷物を預けられるのか?などを調べ、できるだけ荷物をコンパクトにし、個人の荷物以外に誰がどの野球道具を持っていくのか事前に決めておきました。
出発当日には阿部内野手(3年/栄東)に羽田空港まで部車を運転して道具を運んでいただき、羽田の駐車場で荷物を分配しました。
(ちなみに帰りは岩瀬マネージャー(2年/開成)が羽田まで来てくれました)
ボール、クーラーボックス、ジャグタンク、タナーティー、メディシンボール、キャッチャー防具、ヘルメット、バット…
今思えばよく離陸できたなと思います。
最終的に重量超過料金ゼロ円(!?)で羽田の公安検査場を通り抜けた時には誇らしい気持ちになりました!
その時の最初の感想は「いや車要らないんかい」でした。
(その分だいぶ苦労しましたが…やばい状況を切り抜ける能力は大事ですね)
ヘルメットを両手に持って飛行機に乗り込んだ部員までいました。コミカルな思い出です。
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新千歳空港に到着し、室蘭市までバスで移動し、日本製鐵様の高砂寮に案内いただきました。
高砂寮には日本製鉄室蘭シャークスのメンバーが居住されており、空き部屋を宿泊施設として利用させていただきました。
食堂を半分に区切った片方を東大野球部のスペースとして使わせていただきました。
普段は二種類から選べるというメインメニューを弊部にはデフォルトでどちらも提供いただき、
部員は毎食お腹いっぱい食べることができました。
(余談なのですが、美味しいカレーは毎朝提供されました。室蘭から帰ってきて、朝にカレーが食べたくなる症状を発症した選手もいるそうです。)
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次に毎日の練習の流れを紹介します。
7時過ぎ、選手は歩き・ランニング・電車・バスなどで球場に向かいます。
8時過ぎから練習を始めます。
午前中に補食を一回摂り、また練習。
12時頃にお昼を食べます。
15時頃からグラウンドを室蘭シャークス様用に空け、とても綺麗な室内練習場へ移動します。
中はノックを打つことのできるほどの広さです!
午後の間にもう一度補食を摂り、夕方まで練習します。
ピッチャー陣は練習後、ランニングで寮に帰ることを日課としていました。
涼しい環境でたくさん練習することができました。
毎日お疲れ様!
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室蘭合宿中に印象的だったことを特に記したいと思います。
◯室蘭市の方々の訪問
練習4日目、室蘭市長、胆振振興局の方々、室蘭商工会議所の方々が訪れ、室蘭市への歓迎のお言葉、並びに秋季リーグ戦、そして秋季フレッシュへの激励の言葉をくださいました。
悪天候に見舞われた室蘭合宿でしたが、温かく迎えていただきました。
◯補食
人手不足で炊いたご飯をおにぎりにする時間がなく、各自が持参したタッパーにご飯をよそって渡しました。
1人1日最低でも1合のお米を3食の他に食べるというルールで、グロッキーになりながら食べている選手もいれば、「お腹が空いた」と一度に2合も食べてくれる選手もいました!
1日に50合ほど炊きました。あんなにたくさん炊き続けたのは初めてで、お米の固さ加減に失敗した時もありましたが選手は特に文句も言わず食べてくれました。申し訳ないです…もう失敗しません。
30個のタッパーを持て余していたのを見かねて、高砂寮の方々が作業用の机、そして選手全員分のタッパーをまとめて入れられる大きな箱を用意してくださいました。本当にありがとうございました。
◯高砂寮の方々の優しさ(上記に続いて)
初日の夜、寮から日本製鐵室蘭球場までの行き方や、電車・バスのダイヤまで調べてコピーしてくださいました。
なんという細やかな気遣い…!
この他にも部員が安全・快適に過ごせるようさまざまに気を配ってくださいました。
本当にありがとうございました。
◯ある夜、寮の駐車場で遅くまで素振りをする井之口内野手(左)(1年/ラ・サール)と青貝内野手(右)(1年/攻玉社)
ばったり出くわした記念に石井悠人マネージャー(3年/灘)と写真を撮りました。
◯帰れま10
ある時、酒井太幹捕手(1年/筑波大駒場)がノックを受けていました。
10本ノーミスだったら終われるというルール。しかしなかなか終わりません。
9本目でミスをすることが何回かあり、思わず「あーっ」という声があがります。
気づいたら私も成り行きに注目していました。
酒井捕手も諦めず食らい付きます。他の選手も並んでノックを受け始め励まします。ついに10本とりきった時は拍手が起こりました。
ノックを打っていた門池学生コーチ(2年/都立富士)、見守っていた先輩の府川捕手(2年/西大和学園)などがグーで酒井捕手を迎えます。
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また、こんなにたくさんのドリンクのご支援をいただきました。
支援いただいた方々(順不同):
道南バス株式会社様
室蘭商工会議所様
室蘭市民の皆様
ドリンクを保管し渡してくださったユースホステルの藤当様をはじめ、皆様ありがとうございました。
練習中の部員の貴重な水分となりました。
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ここで石井悠人マネージャーを紹介させてください。
レンタカーを借りたり、合宿で使うお金の管理をしたり、寮でのミーティングを主導したり、お世話になった方にご挨拶をしたり、部員の行動をたしなめたり…
石井さんは大学1年生で新型コロナに最も影響を受けた世代ですから、私と同様この部活での合宿の経験がありません。
ですが上級マネとして、多くの大仕事を請け負っていました。
記念に石井さんと写真でも撮ればよかったですが、撮りましょうと誘ったら「なんで?」と真顔で言われると思います。
ここに後ろ姿を載せておきます。お疲れ様でした。
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合宿中、何かしていることに対して「ありがとう」と部員から言われることが多くありました。
今までは、自分がやりたくてマネージャーをやってるんだし、お礼を言われることもないな、と思っていました。
とはいえ、お礼を言われるとどうしても嬉しいものです。言ってほしくないわけがないんです。
しかも、選手がより良いプレーをしたり、野球を楽しめたりすると、自分が関与していなくても、自分にも喜びとして帰ってくるんだな、という気づきがありました。
選手の笑顔を見つけて撮るのは楽しいし、カメラの画面を見ながら笑っている自分に気づきます。
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最後に載せるのは、2年生で撮った写真です!(場所:羽田空港駐車場の屋上、若干一名行方不明)
眩しくて皆なかなかの顔をしてますが…日焼けはお土産です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
(クイズの答え:榎本外野手(1年/渋谷幕張) 正解した皆さんは東大野球部マニアを自覚すること。)