岩手合宿完遂を祝って。
TOKYOROCKSをご覧の皆様、お久しぶりです。
3年マネージャーの德田です。「こんなマネもいたな」という程度には覚えておいででしょうか。
先週の七大戦ブログ(←クリック)の最後で、木村舞穂子副務(4年/国立)にバトンを託されました、德田です。
7年に1度という巡り合わせ、色々な意味で忘れられない大会になったようですね。
笑いあり苦悩ありと非常に面白いのでぜひお読みください。体が二つあったらな…
さて、今回のブログでは、マネ12人のうち德田と山本マネージャー(2年/海城)が担当したBチームの岩手合宿を取り上げます。
↑睡りの悪魔にさらわれそうになりながら毎日作ったInstagramストーリー
今年、弊部では初めて岩手県で夏の合宿を行いました。
東大の文京区と、盛岡市が友好都市連携を結び今年で5周年であるという縁からお声がけをいただいたこと、
また今年4月に盛岡市に完成した「きたぎんボールパーク」で行われる大学・社会人チームの交流戦に招待いただいたことをきっかけに、Bチームの貴重な実戦機会を得るべく、岩手県での実施を決めました。
合宿の後半では青森県との県境にある岩手県洋野町にて練習を行いました。
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まずは岩手合宿の概観です。
参加人数
選手 38
学生コーチ 3
マネージャー 2
アナリスト 2
計45
8/7 盛岡市へ移動
8/8-10 いわて盛岡サマーベースボールリーグ のち洋野町へ移動
8/11 オフ
8/12-15 洋野町にて練習 帰京
試合に練習に、とっても充実した岩手合宿を、なんとかこのブログに乗せて皆さんにお伝えしていきます。
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【1日目】
東京駅に集合して、新幹線で出発です。
大人数なので、時間内に乗り切れるか、荷物は乗せ切れるかなど、德田の心配は尽きません…
ホームを埋める東大野球部員。団体予約の新幹線では、車両の前と後ろにしっかり分かれて乗ることが大切です(伏線)。
(左から)青島投手(3年/学芸大附)、大巻外野手(3年/花巻東)、平泉投手(1年/戸山)、武外野手(3年/戸山)。皆いい笑顔。8泊9日頑張ろう!
私は初めて東北地方に赴いたのですが、やっと仙台に着いたと思ったら、今度は仙台-盛岡間の距離に驚かされました…東北の大地は莫大でした。
盛岡駅に到着した後は、バスに乗って宿舎に向かいます。
(最前列左から)松原外野手(3年/土佐)、江口雅人内野手(3年/海城)。真ん中でひょっこりするのは鈴木宥悟内野手(1年/浅野)、奥でピースするのは伊藤数馬投手(2年/旭丘)。
本日はここまでとなり、残りは盛岡冷麺を楽しむ、散歩をする、素振りをするなど明日に備えながら思い思いにリラックスして過ごした模様です(自分は宿舎近くのバッティングセンターで90km/hの速球に苦闘しました)。
また、盛岡市のOBの方から美味しいフルーツジュースの差し入れをいただきました。合宿先でも応援を感じることができ嬉しい限りです。ありがとうございます!
(左から)小島投手(4年/ラ・サール)、江口雅人内野手、岡田捕手(2年/岡崎)、松原外野手、青島投手、臼井内野手(2年/静岡)。
写真は全て山本マネージャー、確実に部のゆるキャラとして定着しています
名畑学生コーチ(4年/並木中等教育)、谷保学生コーチ(3年/屋代)、山本マネージャーは荷物車を大学から盛岡市まではるばる7時間余、運転してくれました。
途中休憩に観光を挟みながら、楽しく来てくれた模様です。
【2日目】
早速ダブルヘッダーの日となります。起床、朝食5:40-、出発6:45と修行スケジュール。
試合前にリーグ参加記念として試合メンバーで写真撮影を行いました。
さあ、合宿最初の試合、プレーボールです!
●伊藤数、花村、平泉-明石
(本)
(三)
(二)
初回、一番打者江口雅人内野手が幸先よくヒットで出塁するも得点ならず。
その後、見坂外野手(3年/水戸一)もヒットを放ちますが、5回裏まで得点ならず、
5回裏、フォアボール、押し出しなどで同点に追いつきます!しかしその後は投打ともに振るわず敗戦いたしました。
伊藤数馬投手(2年/旭丘)は5回2/3を投げ、3失点と試合を作りました。
●吉田晃、山口周、垣田-岡田
(本)
(三)
(二)
初回、先頭の堀部内野手(1年/県立船橋)が内野安打で出塁、その後好走塁により先制します。
伊藤滉一郎外野手(1年/県立千葉)もフォアボールで出塁後、エラーでもらったチャンスを活かし一塁からホームまで帰ってきました。
その後、大友外野手(3年/仙台一)がヒットを打ちますが、相手の強力打線を抑えられず敗戦いたしました。
ピカピカのきたぎんボールパークでは、外野の奥に広がる夏らしい雲と雄大な山々がとても印象的で美しかったです。
普段は対戦できない東北の大学の方々とも試合をさせていただき、貴重な経験になりました。
夜には藤原外野手(1年/県立福島)のお父様より、たくさんの桃の差し入れをいただきました。
親切な宿の食堂の皆様が皮を剥いて綺麗に切っていただき、全員で美味しいデザートとしていただきました。
ありがとうございました!
皆様も桃を頬張る可愛い部員で夏の暑さを和らげてください。🍑
(左から)吉田晃輝投手(2年/明善)、名畑学生コーチ、岡田捕手、酒井太幹学生コーチ(2年/筑波大駒場)、松原外野手、平泉投手
(左から)岡田捕手と酒井太幹学生コーチ
(左から)平泉投手と堀部内野手
伊藤滉一郎外野手の2コマ
まだまだある!と堀部内野手
おずおずと食べる佐藤アナリスト(3年/佐世保北)。本業のアナリストとしての仕事はもちろん、本合宿の買い出し担当として本当に快く頑張ってくれました。
長髪を見事に手なづけている杉谷投手(3年/東京都市大付)。SEKAI NO OWARIの「おはよう」と始まる曲を使って絶対に起きられない早い時間にかけたアラームで本人が案の定なかなか起床せず、同じ部屋の住人をキレさせたそうです。
試合、試合、しまいに室内練習と選手スタッフ共に大忙しの2日目をなんとか終え、皆くたくたになって眠りにつきますzzz
【3日目】
今朝は試合前BTで目を覚まします。
●青島、永島、小島、杉谷、大越-明石、川又
(本)
(三)
(二)
初回相手に7点を奪われるも、直後になんと5点を返しました。
大友外野手、明石捕手(1年/渋谷幕張)、見坂外野手はフォアボールを選び、大坂外野手(1年/金沢泉丘)、松原外野手、大田内野手(2年/都立西)はタイムリーヒットを放ちました。
その後は川又捕手(1年/渋谷教育学園渋谷)のヒット、永島投手(1年/開成)が無失点での継投などを見せました。
大差で負けた試合でも、ナイスプレーを見せた部員の躍進を見られて良かったです。
(人手不足により適宜違う試合の写真を使うなどしております。ご了承ください。)
岩手合宿のキャプテンは、岩手出身でしっかり者の大巻外野手が務めました。
本日の試合後、大巻外野手のお母様からフルーツゼリーの差し入れをいただき、部員みんなで試合後の疲れを癒しました。ありがとうございました!
本日の目玉は盛岡市と文京区の友好都市連携5周年記念事業として行われる、東大野球部による「文武両道講座」です!
序盤には両市区のつながりのきっかけとなった、盛岡市に生まれ文京区で亡くなった石川啄木についての言及がありました。
前半の「文」パートでは屋内で講演会形式の講義を行いました。
共通テストの問題の解説を行ったり、部活動と受験勉強を両立させるヒント、などについて部員から参加者にお話ししました。
前半パートで活躍してくれた、文系代表の堀部内野手(上)、理系代表の山口周平投手(1年/三重)(下)です!
こちらの2人は緊張するシチュエーションの中、部の代表として来てくれた学生に対し堂々の講演を行なってくれました。
様子を見ていた山本マネージャーも「話すのが上手だった」と褒めまくっていましたよ。
後半の「武」パートでは、きたぎんボールパークの室内練習場で部員と学生が混じって練習を行いました。
代表して挨拶を行う大巻外野手
一緒に準備運動、ポジションに分かれた守備練習、ティーバッティングを行いました。
このイベントにあたって特に打ち合わせやリハーサルなどはしなかったのですが、部員のみんなは誰に言われるでもなく、自然と参加者を練習に混ぜ、指導してくれました。お兄ちゃんな姿にほっこりしました。
学生の皆さんがこの時間を有意義に感じてくれたら、また少しでも東大野球部に興味を持ってくれたらとても嬉しいなと思います。
この日もたくさん頑張りました。
帰りのバスで眠る大越投手(4年/新潟)と、見守る小島投手
【4日目】
早くも盛岡市で過ごす最後の日となりました。ラスト1試合、頑張りましょう!
8/10(木) vs八戸学院大学 ●1-5
●近藤克、山口周、垣田、吉田晃-岡田
(本)
(三)
(二)石川、伊藤滉
堀部内野手の初回先頭打者初球のヒット、鈴木宥悟内野手、大坂外野手のヒット、伊藤滉一郎外野手のタイムリーなどがありました。
石川晃内野手(1年/灘)は猛打賞の活躍を見せました!「こんなに打てると思わず、嬉しい」とコメントしていました。
今大会唯一の1年生先発ピッチャー、近藤克哉投手(1年/筑波大附)は5回2失点の好投でした。吉田晃輝投手も最終回を無失点で抑えました。
上級生がバタバタと体調不良で合宿不参加となる中、幾分か不安なリーグ参加でしたが、終わってみればいいプレーがたくさん見られて本当に良い経験になったと思います。
試合後、いよいよ北方の町、洋野町へと出発です。
洋野町で宿泊する、廃校となった中学校を再利用した宿泊施設「にぎわい創造交流施設ヒロノット」に到着しました。
まずは洋野町での合宿の計画から町内の移動、食事などの手配でお世話になった髙橋様から施設の説明を受けました。
髙橋様は審判員としてもお仕事をされていて、実はこっそり本日の試合の球審を務められていたと知った部員は驚いていました。
【5日目】
折り返し地点でオフ日となります。
宿泊施設はJR八戸線から徒歩3分の好立地であり、1時間ほどで岩手の海岸線を北上し青森の八戸まで行くことができます。
部員は美味しい海鮮、美しい海、温泉など楽しんだようです。
また、元々中学校であるという特性のため、ヒロノットには校庭や体育館があります。
同期の何人かで夜にバスケットボールやサッカーで汗を流しました。高校生に戻ったようで楽しかったです。
【6日目】
洋野町での朝夜の食事は、町内の食堂にお世話になりました。
お盆の時期にも関わらず美味しい和食でご対応いただき、ありがとうございました。
本日からようやく練習!と言いたいところですが…容赦なく近づく台風の魔の手。
期間中は残念ながら快晴は見られず、八戸学院大学野球部様の室内練習場を数時間お借りし、最大限の練習を行いました。
また、希望者はプール、ジムを併設した町内の運動施設で体を動かしました。
補食はお任せあれ!毎日火傷しそうになりながらたくさん握ってくれた寺嶋アナリスト(1年/お茶の水大附)と佐藤アナリスト。
遠軽合宿に帯同していながらも岩手メンバーの緻密な補食管理もしてくれた、部の専属栄養管理士鈴木ももアナリスト(2年/岡崎)。私たちは彼女の仰せのままに補食を調達してくるのみです。
今回の合宿の特徴として、コロナ禍後に練習中の補食配給が復活したこと、専門で補食を担当してくれる人が増えたことなどにより補食文化が発達していたため、昨年の合宿に比べ補食に数倍の時間、予算をかけるようになったことがあげられます。
ヒロノットの廊下に貼ってあった洋野町の素敵なポスター
【7日目】
相変わらずの不安定な天気でしたが、半ば強引に屋外での練習を行いました。
アップを行う選手達
その後ろで「よぐきたね!」と迎えてくれるのは洋野町のシンボルキャラクター、まきちゃん(牧場生まれ/特技:乳搾り)とダイちゃん(南部もぐりダイバー/特技:科学的技術による水中作業)
不幸中の幸いと言ってはなんですが、かなり涼しい気候の下で練習することができました。
朝から夕方までみっちり練習を行いました。
事前に組んでいたスケジュールも天候に影響され、町内での移動に洋野町の役場の皆様にマイクロバスなどを出していただき臨機応変にご対応いただきました。
本当にありがとうございました。
【8日目】
本日も残念ながら一日中埒があかないような天気でした。午後再び八戸学院大学様にお世話になり、1日の練習を終えます。
いきなり夜に飛びますが、この日の目玉は1週間頑張った自分たちへのご褒美、バーベキューです!
岩手県の美味しい魚介、お肉、野菜の買い出しを頑張りました。
また、全国の木炭生産量3割を占める岩手県では「お肉の味が格段に変わる」と名声のある岩手切炭が有名です。
洋野町は岩手の木炭のなんと4分の1を生産しており、図らずも日本一の木炭の町に来ていたようです…!
買い出し中なかなかの主夫ぶりを発揮する佐藤アナリスト。彼の選択には思わず唸らされました。一人暮らしは偉い。
また、先述の髙橋様からは自家製の野菜と漬物をいただきました。なんと美しい。
本当にありがとうございます!
お肉、野菜、焼きそば、ご飯、マシュマロとたくさん食べました。
【9日目】
最終日の午前中も練習予定でしたが、いよいよ上陸しようと迫る台風。とても練習できる環境ではなく、泣く泣く諦めました。
球場に満を持して到着するも、アップ中の豪雨には勝てず、30分後には全員で片付け・整備を始め、球場に別れを告げました。
代わりに盛岡駅への移動を早め、盛岡市で余裕を持って自由時間を取ることに。
東北新幹線は幸い運休の発表もなく、盛岡に到着しました。
全員が家に帰るまでが合宿…と最後まで気を張っていましたが、無事盛岡駅のホームに立ったところでいくばくか肩の力が抜けました。
そのせいだったのでしょうか…悲劇が起きたのは。
車両の前後に分かれるのが均等ではなく、6人の部員が乗車途中でホームに取り残される事態が発生。なんと新幹線はそのまま発車してしまいました。
残されたメンバーにはどうにか後発の新幹線に立ち乗りで乗車してもらい、数分遅れで東京に到着。(ほぼ)事なきを得ました。
12:30球場に現れた妖精、山本マネージャー
荷物車運転組も渋滞に引っかかり、東大球場に戻ってきたのは衝撃の午前0時半。終電も無くなってしまいました…本当にありがとう、お疲れ様でした。
と、最後までひっちゃかめっちゃかな岩手合宿ですが、このように8泊9日の行程を無事終えることができました。
数ヶ月前から気を揉んできましたが、終わってみれば、合宿成功と呼べる気がしてきました。半ば信じられません。
我ながらよく働きました。自信がついたし、マネたるものとしての学びも多くありました。
スタッフとしては、今回のメンバーが未来の東大野球部を担うべく成長してくれれば、こんなに嬉しいことはありません。
弊部にご協力いただいた皆様、差し入れで応援くださった皆様、この場でお礼申し上げます。本当にありがとうございました。
気づけば秋季リーグ戦、TEAM2023のラストシーズンがやってきました。
入部して一番長く一緒に過ごしてきた4年生が卒部してしまうのは寂しい…と思うとともに、彼らの卒部に花を添えたいという気持ちも強いです。
マネージャーの私なりにできることを頑張りながら、最後まで走っていきます!
これからも東大野球部を見守っていてください!
6400字と長々としたブログを最後までお読みいただきありがとうございました。
おまけ:3年生での写真(武外野手(前段左端)には「どこ見てるんで賞」、そのすぐ右、優しい笑顔の間島内野手(3年/八王子東)には「盛れてるで賞」を贈呈)