2024秋・対早稲田大学戦
TOKYOROCKSをご覧の皆様、こんにちは!
1年マネージャーの大沼です。
大学生の特権である丸々2ヶ月の夏休みもとうとう終わりが見えてきた今日この頃。私の夏休みの一番の思い出はというと、3回帯同したビジター戦のうち、2回東大野球部が勝ったことです!
東大野球部の勝利はいつでもどこでも嬉しいものですが、ビジター戦の勝利はなんだか相手領地に攻め入って勝ちを収めるような感覚があって、特別な嬉しさがあります。
余韻に浸りながら帰りのバスでいただいたお弁当は、いつも以上に美味しく感じました😊
これからもたくさん、東大野球部の勝利に立ち会えますように!
さて本題に入りますが、
先日14日、ついに2024秋季リーグ戦の開幕を迎えました!
約2ヶ月間にわたって熱戦が繰り広げられる神宮球場では、各大学の選手や応援部、大会関係者の方など多くの人が集まり、開会式が執り行われました。
(開会式の様子)
東京大学の開幕カードの相手は、2024春季リーグ戦優勝の強豪・早稲田大学。
ではその戦いを振り返っていきましょう!
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この試合は今大会の開幕戦ということで、早稲田大学の田中愛治総長による始球式がありました。
1回表、東大の先発は平田投手(4年/都立西)。
ランナーを許すも続く打者を見事に打ち取り、無失点に抑えます。
1回裏、1番打者の酒井捷外野手(3年/仙台二)が打席に立つ準備をしているとき、思わぬサプライズがあります。
「捷、おかえりー!」
なんと一塁側東大スタンドから、怪我を乗り越えリーグ戦復帰を果たした酒井捷外野手を祝うコールが起こったのです。
熱い声援を背に受けて打席に立った酒井捷外野手。その声援に応えるように、初球を鋭いスイングで振り抜き、ライトへのヒットを放ちます。
しかし、続くバッターは早稲田のエース・伊藤樹投手を前に次々と打ち取られ、三塁までランナーを進めるも無得点に終わります。
東大打線は続く2回、3回と完璧に抑えられ、得点を掴むことができません。
2回、3回と続けてマウンドに立った平田投手。
2回表には自らの太ももへ一直線に飛んできた打球をノールックで捕るファインプレーを見せましたが、計3点を失います。
4回表からは、東大野球部きっての軟投派・長谷川投手(4年/駒場東邦)がマウンドに立ちます。
しかし、先頭打者にヒットを許すなど持ち味を活かせず、1アウトを取ったところで鈴木太陽投手(4年/国立)にバトンタッチをしました。
ランナー二、三塁とピンチでマウンドを託された鈴木投手ですが、制球に苦しみ、四球、押し出し、満塁ホームランを許すなど、そのピンチを切り抜けることができません。
そしてこの回2回目となる投手交代が成され、江口直希投手(2年/海城)がマウンドに上がります。
リーグ戦に向けて髪を坊主に刈り上げてきた江口直希投手。緩急のあるピッチングで、4番、5番と続けてアウトを奪い、この回を終わらせます。
江口直希投手は5回表もマウンドを任され、ランナーを出すも最小失点に抑えます。
6回表のピッチャーは、これがリーグ戦初登板となる横山投手(2年/新潟)。
4回に満塁ホームランを放った吉納選手を先頭打者に迎えますが、変化球を振らせ、見事空振り三振を奪います。
しかしその後、早稲田の強力打線が襲い掛かります。連打でランナーを許した後は、死四球でそのピンチを広げ、この回一挙4点を失います。
そして、2アウト満塁の場面でピッチャーは佐伯投手(2年/渋谷幕張)に代わります。
この試合3人目の2年生ピッチャーとなる佐伯投手は、3球連続ストライクで見逃し三振を奪い、見事な火消し役を果たしました。
そしてその裏、ついに東大打線が動きます。
この回1番からの攻撃だった東大は、1番、2番と三振が続きます。
2回以降ヒットのない東大。このまま終わるわけにはいかないと打席に立ったのは、東大が誇る天才バッター・内田開智内野手(4年/開成)。
2球目、鋭い直球を狙った当たりは見事ライトの前に落ち、ヒットとなります。
その後投手の暴投の間に塁を進めチャンスを広げますが、続く打者は三振に終わり、得点に繋げることができません。
7回表、マウンドには引き続き佐伯投手が立ち、無失点の好投を見せます。
8回裏、佐伯投手の代打を任されたのは、リーグ戦初出場の竹山外野手(2年/修道)。
フルカウントからの6球目。高めに浮いた球を叩きつけ、三遊間を抜くヒットを放ちます。
しかしその後ダブルプレーを取られ、この回も無得点に終わります。
9回表、長い投手リレーのアンカーを務めたのは、ルーキー・松本慎之介投手(1年/國學院久我山)。
1年生にして3度目のリーグ戦登板を果たした松本慎之介投手ですが、早稲田の強力打線を相手に、なかなかアウトを取ることができません。照りつける日差しと、弱まる気配のない早稲田の猛攻撃。それらを浴びる松本慎之介投手の表情も、しだいに険しくなっていきます。
そんな中、橋元外野手(4年/修猷館)があわやホームランという打球を見事ジャンピングキャッチし、松本慎之介投手を鼓舞します。
そして最後はセンターフライに打ち取り、失点を7に留めました。
9回裏、大原外野手(3年/県立浦和)が内野安打で出塁するも、打線が繋がらず無得点。試合終了となりました。
最終スコアは0–20。大敗を喫しました。
この日の球場アナウンスを務めたのは、我らが東大野球部女マネの長・德田マネージャー(4年/学芸大附)。落ち着きのある美声が、球場に響き渡ります。
1回表、東大の攻撃。先頭打者の酒井捷外野手が、優れた選球眼で四球を選び、2試合連続となる先頭出塁を果たします。
俊足の酒井捷外野手は続く中山外野手(3年/宇都宮)の打席で盗塁を狙いますが、勢い余って二塁ベースを離れてしまい、惜しくも盗塁死となりました。
東大打線はその後も続かず、2回から6回まで1人も出塁することができませんでした。
1回裏、守備につく東大の先発は、東大のサブマリンこと渡辺投手(3年/海城)。
浮き上がるような軌道のボールを武器に、先頭打者から空振り三振を奪います。
その後死球でランナーを出すも、最後はライトフライに打ち取り、この回を無失点で抑えます。
しかし2回裏、早稲田の強力打線に捕まります。
先頭打者に三塁打を許すと、その後四死球、安打、野手選択などが絡み、あれよあれよという間に7点を失います。
そして2アウトランナー三塁の場面。ファウルゾーンに上がったフライをサードの内田開智内野手がスライディングキャッチ。味方の好プレーに助けられ、3つ目のアウトを取ります。
この回でマウンドを降りた渡辺投手。3回裏からは、前田投手(2年/熊本)がマウンドに上がります。
しかし、安打や四球、守備のミスなどが重なり、1アウトランナー満塁のピンチを迎えます。
押し出しの四球を与え、続く打者は変化球を巧みに操り見事三振。残り1アウトとなりましたが、続く打者に走者一掃のタイムリーツーベースを浴びます。その後もヒットが続き、5失点。相手にビッグイニングを与えてしまいます。
しかし、このままで終わらないのが前田投手。4回、5回も続けてマウンドに立ちます。
5回裏、この日も全力応援の東大スタンドから聴こえてきたのは、秋季チア曲の『じょいふる』。吹奏楽部の演奏に合わせ、チアリーダーズがダンスを披露します。
『じょいふる』パワーを受けた選手たち。先頭打者に四球与えますが、次の打者を6-4-3のゲッツーに仕留めます。勢いづいた前田投手は、最後も三振を奪い、4回、5回と無失点に抑えます。
(ゲッツーを決めた、ショートの井之口内野手(3年/ラ・サール)とセカンドの山口真之介副将(4年/内野手/小山台)の二遊間コンビ)
6回裏からマウンドを任されたのは、4年生投手陣の一角を担う森岡投手(4年/渋谷幕張)。ゆったりとしたモーションから繰り出される力強い球で、相手に流れを渡さず無失点に抑えます。
7回表、東大の攻撃。1番の酒井捷外野手が捉えた打球はセカンドの脇を抜け、東大からこの試合初となるヒットが出ます。
そして2番・中山外野手はレフト前ヒット、3番・内田開智内野手は四球で出塁し、ノーアウト満塁のチャンスが訪れます。
しかし、続く大原外野手が三振、代打で入った門田内野手(2年/松山東)がゲッツーに終わり、3アウトチェンジ。スコアボードには0が並びます。
7回裏も森岡投手の好投により無失点に抑えますが、8回表、ついに東大打線がその好投に応えます。
先頭は、2024春季リーグ戦でホームランを放った杉浦捕手(3年/湘南)。1ボール2ストライクと追い込まれますが、次の一球を上手くセンター前に転がし、ヒットを決めます。
続くバッターは、代打の堀部内野手(2年/県立船橋)。右方向に高く遠く飛ばしますが、ライトが掴み、ヒットにはなりません。
そして森岡投手の打席となりましたが、ここで代打に入ったのは、東大屈指のスラッガー・府川副将(4年/捕手/西大和学園)。
4球目、真ん中に入った球を見事にすくい上げ、その打球はレフトの頭を超える長打となります。
一塁ランナー・杉浦捕手は三塁を周り、ホームへと生還。東大がついに初得点を奪います!
府川捕手のタイムリーツーベースにより入った待望の1点。三塁側東大スタンドには『ただ一つ』が流れ、スタンドもベンチも沸き立ちます。
その後は途中出場の青貝内野手(3年/攻玉社)が死球で出塁するも、打線が繋がらず、得点を重ねることはできませんでした。
8回裏、この試合最後に登板したのは、前日の試合でもマウンドに立った鈴木太陽投手。
相手に四球を与えますが、最後はダブルプレーで打ち取り、早稲田の強力打線を無失点で抑えます。
9回表、東大はクリーンナップからの攻撃でしたが、三者凡退に終わり、試合終了となりました。
最終スコアは1–12。序盤の失点が響き、悔しい結果となりました。
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2024春季リーグ戦の覇者・早稲田大学との圧倒的な力の差を見せつけられたこの2日間。
1年生から4年生まで、計10名のピッチャーでそのバトンを繋いだ投手リレー。酒井捷外野手の復活。同期贔屓にはなりますが、神宮では初めてとなるベンチ入りを果たし、両試合ともに代打を任された横井内野手(1年/市立向陽)。
悔しい結果の中にも記憶に残る場面はたくさんありますが、目指すのはやはり、勝利、そして優勝。
今週末 9/21(土)・9/22(日)は対明治大学戦です。
勝利を掴めるよう、チーム一丸となって神宮の舞台で戦ってまいります。
今後とも温かいご声援のほど、よろしくお願いいたします。
最後まで読んでいただきありがとうございました。