【Weekly MGR】vol.136~安部磯雄先生墓参~
みなさん、こんにちは! 主務の北嶋晴輝(新4年・スポ・早稲田佐賀)です。
2月も中旬に差し掛かり、春の兆しを感じる日もあれば、急に寒さが戻る日もあり、気温の変化が激しい時期です、、、最近は、寮の朝点呼とともに一日が始まり、気がつけば夜の22時を回っていることも多く、時の流れの速さを実感しています。
最上級生となり、マネージャーとして様々なことに挑戦したい気持ちでいっぱいですが、まずは自分の役割をしっかりと全うできるよう一日一日を大切に過ごしていきたいと思います。
さて、弊部は、2/11(火)に初代部長・安部磯雄先生の墓参を行いました。安部先生の命日は2/10(月)であり、毎年翌日の11日に墓参を行うのが慣例となっています。今回のブログでは、墓参の様子や、参加した部員の感想をお届けします! ぜひ、最後までご覧ください!
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当日は、普段あまり乗る機会のない都電荒川線に揺られながら移動し、10:00に雑司ヶ谷霊園にある安部先生のお墓に集合しました。墓参には、稲門倶楽部から約20名の方々、そして弊部からは新4年生全員をはじめ47名の部員が参加しました。
まず初めに、安部先生のご親族様、日野部長、稲門倶楽部・南川副会長、小宮山監督、コーチの方々、稲門倶楽部の方々が順に献花を行いました。部員からは、代表して主将の小澤周平(新4年・内・スポ・健大高崎)が献花を行いました。
全員の献花が終了した後に、日野部長よりご挨拶がございました。
日野部長は、今年が安部先生の生誕160周年であること、そしてちょうど100年前に東京六大学野球連盟が創設されたことについて言及されました。さらに、このあと訪れる中央図書館の地にありました旧安部球場(戸塚球場)についても触れられ、当時約2万人を収容できる規模で完成し、旧安部球場にて最初の東京六大学野球リーグ戦における早慶戦が開催されたことを語られました。
私は日野部長のお話を拝聴し、改めて安部先生の偉大な功績と東京六大学野球の歴史の重みを強く感じました。今年は安部先生の生誕160周年という節目の年であり、同時に東京六大学野球連盟の創設から100年という大きな節目でもあることに、歴史の巡り合わせのようなものを感じます。こうした歴史を知ることで、今私たちが携わっている東京六大学野球が、長い歴史と多くの先人の方々の努力の上に成り立っていることを改めて認識しました。そして、春季リーグ戦優勝への思いが、さらに強まりました。
その後、かつて旧安部球場(戸塚球場)があった場所に建つ早稲田大学中央図書館へと移動しました。中央図書館には、安部磯雄初代部長と飛田穂洲初代監督の胸像があり、日野部長と小宮山監督が献花を行いました。
献花後、南川副会長よりご挨拶がありました。
南川副会長からは、両氏の胸像がある場所がかつての安部球場のライト付近であったことや、安部先生が初代図書館長も務めていたことなど、野球部にまつわる歴史について詳しくお話しいただきました。部員たちは、普段はなかなか知る機会のない話に、興味津々で耳を傾けていました。
その後、墓参に参加いただいた方々と集合写真を撮りました。
墓参の予定を終えた後、中央図書館の近くにある「金城庵」へ移動し、稲門倶楽部主催の昼食会が行われました。金城庵は、100年以上の歴史を持ち、早稲田の街で長く愛されている老舗の定食屋です。
春季リーグ戦での勝利を祈念し、「カツ丼」を注文しました。食べる前に、小澤主将より野球部の近況報告を行いました。
「現在、野球部はオフシーズン期間で厳しい練習に励んでいます。すべては春季リーグ戦で優勝するために、毎日、東伏見で鍛錬を積んでいます。来月からは沖縄へ移動し、キャンプを行います。春季リーグ戦後に、優勝の報告を安部先生、飛田先生にできるよう、精進してまいります。」
その後、全員で手を合わせ、カツ丼を美味しくいただきました。こうして、一連の墓参の行程を終えました。
以下、墓参に参加した3名の部員に感想を聞いてみました!
渋谷泰生(新4年・内・スポ・静岡)
私が最も印象に残っていることは、旧安部球場の脇を通る「グランド坂」を歩いたことです。かつて野球部の先輩方が練習に向かうために歩いていたことにちなんで、名付けられたと伺いました。実際にグランド坂を歩いたことで、一球入魂の精神で日々練習に励んでこられた先輩方の姿を想像でき、私も春季リーグ戦優勝に向けてさらに頑張ろうと感じました。
香西一希(新3年・投・スポ・九州国際大付)
僕は今回の墓参を通して、中央図書館の安部先生、飛田先生の胸像がある付近が安部球場のライト側であったことなど、勉強になることが多くありました。今後は安部先生、飛田先生が築いてこられた歴史をしっかりと感じてプレーしていきます。また、来年、最上級生になって墓参に来た際は、4連覇ができた報告と5連覇を目指して頑張ります、という宣言ができるように精進していこうと思いました。
安田虎汰郎(新2年・投・スポ・ 日大三)
安部磯雄先生の墓参に行かせていただき、改めて早稲田大学野球部の一員であることを誇りに思いました。今日の日本野球は安部磯雄先生の尽力あってこそのものであり、そういった先人の方々のご苦労が今日に至り、自分たちが不自由なく野球に取り組めているのだと考えると、安部先生への感謝の気持ちでいっぱいになりました。安部先生の説かれた文武両道の精神「知識は学問から、人格はスポーツから」の教えを今まで以上に肝に銘じ、早稲田大学野球部員として誇りを持ってグラウンドに立ちたいと思います。
金城庵でカツ丼を食べた後は、東伏見に戻って練習をする予定でしたが、早稲田キャンパス周辺でメンバーが揃う機会がなかなかないため、近くにある「旧安部寮」も訪れることになりました。現在、旧安部寮は「早稲田大学留学生寮」となっており、留学生の皆さんの宿舎として使用されています。そこで、かつてこの寮に住んでいた齋藤コーチ(齋藤慎太郎コーチ・H3卒)から、当時のエピソードを伺いました。
特に印象に残ったのは、旧安部寮ではまったく施錠をしていなかったという話です。
それでも泥棒に入られたことは一度もなく、先輩方の「覇気」が泥棒すら寄せつけなかったのではないかなと感じました(笑)。
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以上になります。
今回は安部先生の墓参を通して、早稲田大学野球部の歴史を長さ、偉大さを感じました。私たちにできることは、先輩方が築き上げてこられた歴史を学び、新たな歴史を積み重ねていくことだと感じております。まずは、オフシーズンしっかりと練習を重ね、春季リーグ戦では皆様に「強い早稲田」をお見せできるように精進してまいります。
次回もお楽しみに!!