【日本一へのカウントダウン】中武凜成
日本一へのカウントダウン31人目は、
自分にとって、野球とは何か。
正直これまで考えたことがありませんでした。
ただそれは野球に対して無関心だったからではなく、いつからか野球のある生活が私にとって当たり前のようになっていたからてす。
今思うと、父と兄の影響で始めた野球にいい意味でもここまで自分の人生に踏み込まれるとは思ってもいませんでした。
私にとって野球は、唯一『自分を表現できる場所』であったと思います。
感情を素直に表すことが苦手な自分にとって、マウンドの上だけがありのままの自分を表現できる場所でした。
しかし当然、その場所がいつまでも自分に在るはずでないことは分かっていました。
それでも、その場所を失う(=選手を退く)ことはとても怖くて辛かったのを今でも覚えています。
そんな時に支えてくれたのが同期の投手陣でした。
あの時別の道に進むことを考えていた私を引き止めてくれたことが何よりも嬉しくて、そんなみんなの力になりたい気持ちが私の学生コーチとしての原動力となっていました。
投手チーフを務めた最後の一年は、苦しいことばかりでした。
選手が悩んでいるのに対し、力になれない自分の無力さに苛立ちを覚えることもありました。自分にもっと力があれば、選手に大きな負担をかけることもなかったのではないかと思い詰める毎日でした。それでも、選手たちは何一つ文句を言わずついてきてくれました。
同期の投手陣の支えがなければ、こうして学生コーチとして4年間やりきることも背番号「51」をつけて神宮に立つこともできなかったと思います。
本当にありがとう!
そして、これまで何不自由なく野球を続けさせてくれた家族にはとても感謝しています。
二人三脚で練習に付き合い一番の理解者でいてくれた父。いつも心配の目で見守り続けてくれた母。どんな時も親身になって相談に乗ってくれる兄。
ここまで野球を続けてこれたのは家族の支えがあったからです。今まで支えてくれて本当にありがとう。
最後に、残り6日に控えるラストシーズン。
法政野球全開で優勝を掴みにいきます!
今季も熱いご声援の程、よろしくお願いします。