台湾から北海道へ
こんにちは!
主務の小林です。
更新がご無沙汰になってしまい、申し訳御座いません。
慶早戦から全日本選手権、Mature Cup、侍ジャパン(東京六大学選抜)、そして定期試験と、大変ありがたいことにめまぐるしい日々を過ごしておりました。
平成最後の夏
のうち、2ヶ月が一瞬で過ぎ去ってしまいました。
全日本では「日本一」が獲れず全国ベスト4という結果に悔しい思いをしましたが、一方で台湾で行われた世界大学野球大会では「世界一」に輝き監督を胴上げでき心から嬉しかったです。選手たちに感謝です。
事前合宿で、慶應のマネージャー陣から監督に2枚飾ることのできる写真立てをプレゼントしたのですが、世界一になった時の写真はきっと入れていただいていると思います。
もう一枚は「日本一」の写真を入れていただきたいので、春出来なかった胴上げを秋必ずします!
<世界大学野球大会初優勝に導いた大久保監督と弊部部員>
(左から石井・郡司・河合・田中裕貴・監督・小林・柳町・菊地)
他大学で初めて話す選手たちをサポートできるか、そして海外経験はあるもののアジア圏に渡航することが初めてだったので不安ばかりでしたが、約2週間で打ち解けることができ自分としても成長できたと思っております。
特に1年生の磯村(明治大)や2年生の高田(法政大)・中川(立教大)は荷物運びなど本当に手伝いを率先してくれました。
向こうでは急な日程変更もあり、日本ほどスケジュールがしっかり決まっていて、予定通りに進むことの方が、世界照準で考えれば稀であるのかなと感じました。驚いたのは英語よりも日本語がわかる現地の方が多いことです。
自分たちが当たり前、自分たちが普通”の考え方はよくないですね、、、。
また、ゼミナールの千葉くん、葉くんには期間中本当にお世話になりました。
彼らが毎日のように選手や試合の様子を取り上げてくださったので、その様子はこちら(Facebook・Twitter・Instagram)をご覧ください。
<大会広報の方に撮影していただいたベンチでの写真>
この2ヶ月の経験を秋に繋げないと意味がないと思うので、より良いサポートを目指してここから引退までの約3ヶ月取り組んでいきます!
さて、前置きが長くなってしまいましたが弊部は8月1日より全体練習を再開。
Aチームは昨日まで8日間、北海道帯広市幕別町にてキャンプを行っておりました。北海道への遠征は私が入部して以来初めてです。
幕別町は今年の平昌五輪で金メダルを獲得した高木姉妹や陸上の福島千里選手の出身地!
スポーツ事業誘致活動で今回のキャンプを受け入れてくださったので、塾野球部もそれに続けるようにここでパワーを蓄えようとやってきました。
そしてあまり知られていませんが、北の大地は日本野球の先進地。
1873年に東京芝の増上寺内に開校した開拓使仮学校では、アメリカ人の英語教師が生徒たちと野球を楽しんでいたようで、これがのちの札幌農学校となりました。
この時期の選手にとって、強敵は暑さ。
北海道の良いところは数えれば両手には収まりませんが、なんといっても気温は日中でも23℃!!
この1ヶ月で南から北に移動した私は過ごしやすさに感動する毎日でした。
東京に帰ってきた時には、10℃以上の気温差でガックリ肩が落ちましたね。
毎日の振り返りはFacebookやTwitterでご覧いただいていたと思うので、ブログでは選手の練習風景や野球教室の様子を写真を交えてお届けします。
8日間のキャンプのうち、3日間は1日練習を行いました。
朝、7時30分に宿泊先を出発し8時から17時までみっちりと練習に励みます。
野手は、とにかくバットを振り込む、強く振ることを重点的に。
<主将 河合大樹>
<橋本昂樹>
なんとバッティング練習は3時間以上。
サポートメンバーやバッティングピッチャーの協力なしにはできません。
投手は、運動公園内にあるソフトボール場や陸上競技場を有効に使ってトレーニングをこなします。
運動公園というだけあって、走る場所は沢山。
加えて全体が上り坂で囲まれており坂道ダッシュには最適でした。
<グラウンド外で高村トレーナーと共にトレーニングに取り組む投手陣>
8月7日の午後には地元の小・中学生を対象に、ソフトボール場と野球場に分かれて野球教室を開催しました。
<ポジション別の責任者による挨拶>
(左から平田・田中裕貴・髙橋旺也・河合)
<中学生の投手に指導している様子>
(左から髙橋佑樹・津留﨑・太田・田中裕貴)
<小学生と一緒に守備の練習を行う大平>
キャンプで野球教室を行うことは少なく初めて参加する選手も多かった中で、4年生が中心となりスケジュールもスムーズに行うことができました。
「強いチームは野球教室も上手い」と監督からのお言葉もあり、今後もより良い野球教室が運営できるようにチームとしてももっと強くなっていきたいと思います。今回参加してくださった選手が、いつか慶應を目指して入部してくれることを期待しています。
ここからはオフショットとして地元の方々に頂いた数々の名産品をご紹介します!
〜北の大地でいただいた絶品特集〜
①ジンギスカン
北海道といえばジンギスカンですが、私は初体験。思っていた以上に癖がなく美味しくいただきました。
<初日、幕別町歓迎会にて>
<帯広三田会・六花亭の激励会にて>
(岡野)
②トウモロコシ
今が旬。採れたてを茹でたものはとにかく甘かったです。
幕別町の農家の方からもいただきました。
<清水翔太さん(H30卒OB)よりいただきました>
(大久保貴裕)
③どろぶたメンチカツ・十勝のコロッケ(木川商店)
木月商店さんには6日にもホテルに差し入れしていただきました。
「どろぶた」とは放牧豚のこと。泥の中で元気一杯に育てられていることからこの名前がついたそうです。
また、十勝のコロッケには「インカのめざめ」というじゃがいもが入っています。このじゃがいもは1〜2年の間熟成されていて非常に甘いことが特徴です。
<監督から試合後に全員分のメンチカツとコロッケをいただきました>
(時計回りに瀬戸西・田中凌馬・郡司・渡部遼人)
④ウニ丼
北海道の海の幸は絶品。激励会の際には、ウニ丼の他に蟹や帆立もいただきました。
<ウニ丼を目の前に嬉しそうな西山>
⑤サクサクパイ(六花亭)
六花亭野球部の監督さんはなんとパティシエの方で、賞味期限が3時間ということもありその場でクリームを入れていただきました。その名の通りパイ生地は本当にサクサク。
<余ったパイには争奪じゃんけんが繰り広げられました>
(左から大久保貴裕・三枝・岡野・髙橋佑樹・柳町・田中凌馬)
⑥スイートポテト(クランベリー)
何と言っても1個の大きさに驚きます。選手たちは1個を4人で分けて食べていました。
今回取り上げさせていただいたものは一部ですが本当にどの食材も美味しく、特にトウモロコシやジャガイモは東京で食べているものより格段に甘かったです。
毎日充実したお食事をいただき、より一層練習に励むことができたと思います。
さて、ここで北海道出身の2人から今回のキャンプの振り返りを聞いてきました。
井上怜(2年・投手/慶應義塾高校出身)
「8日間という短い間でしたが、リーグ戦三連覇に向けて、とても良いキャンプになったと思います。このキャンプに関わってくださった全ての方々に良い報告ができるようにこれからリーグ戦に向けてチーム一丸となって取り組んでいきたいと思います。」
森内俊天(2年・投手/旭川東高校出身)
「日吉では35℃を超える気温の中、暑さと闘いながら練習に取り組んでいましたが、幕別町では20~25℃という最高の環境で野球をすることができました。また、野球場の整備やホテルまでの送迎などたくさんの方々の支えのもとで練習させていただきました。キャンプ運営にご尽力くださった幕別町の皆様ありがとうございました。8日間という短い期間でしたが大変お世話になりました。」
このように地元出身の選手が練習を盛り上げ、それに続いてチーム全体の活気が盛り上がるのも遠征ならではです。下級生の2人ですが、このキャンプを通して普段以上にAチームの雰囲気を肌で感じたことでしょう。
こうやってFamilyとなっていくんだな
と改めて監督や助監督の想いを実感しました。
最後になりますが、今回の開催にあたり町を上げて盛大に歓迎したくださった幕別町の皆様、宿泊先や球場までの送迎など多大なるサポートをしてくださった教育委員会の皆様、美味しい差し入れや激励会を開いてくださった六花亭の方々、帯広三田会の皆様、その他にも多くの方々のご尽力によって無事にキャンプが行えたことにこの場を借りて感謝申し上げます。
暑さ忘れれば陰忘れる
(苦しい時が過ぎると、助けてくれた人の恩を忘れがちになるということ)
という諺がありますが、北海道での涼しさの中、充実した練習ができたありがたみを忘れてはいけません。
リーグ戦まで残り1ヶ月弱。
明日から全部員が再び日吉に集結します。
この8日間があったから優勝できたと胸を張って言えるように、そして最高の形で恩返しができるように、168名が責任を持って練習に取り組んでまいります。
今後とも温かいご声援の程、宜しくお願い致します。