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主将 本間 颯太朗
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1年間の戦いを終えて

こんばんは!

前主務の小林です。

 

本日より第49回明治神宮大会が開幕し、最後の神宮球場での1週間が始まってしまいました。グラウンドやベンチ裏などに入れるのも残りわずか。
(例年東京六大学野球連盟・東都大学野球連盟のマネージャーで運営をお手伝いしております)

もう「前」の文字がついてしまうんだと思うとなんだか悲しいです、、、。

 

 

引退

この二文字がここまで重く、そしてここまで早く来てしまうとは、このチーム誰も思っていませんでした。また明日!と言っていつでも会えていた同期やまだ4年生と野球がしたかったと言ってくれる後輩のみんなと離れてしまうこと、とても淋しいです。

3年前、ブログ隊長の寺田さん(H28卒OB)が「こばゆかが4年生になる頃にはこのブログのことなんて覚えてないよ〜」とおっしゃって”終わりは始まり”のブログを書かれていたことも、横尾さん(H28卒OB/現北海道日本ハムファイターズ)からいつも食堂のパイナップルを頂いていたことも、山口翔大さん(H29卒OB)に「声が小さくて何いっているかわからない」といじられていたことも、針原さん(H30卒OG)の後ろについて2年半優しさに包まれて仕事をさせていただいていたことも、すごく前のことのようで、でも最近のことのように感じています。

まだまだ引退の実感が湧いていない小林です。

 

しかしこれが勝負の世界なんだ、と。
TEAM2018は唯一早稲田大学に勝ち点を取ることが出来ず、早稲田に勝つという使命を果たせませんでした。慶早戦の3日間、多くの方にご観戦に来ていただき、期待していただいたにも関わらずパレードをすることができず本当に申し訳御座いません。

 


<早稲田大学に敗戦し泣き崩れる選手たち>

試合が終わった時、私はすっとこのチームでやりきったという誇りとあとからくるじりじりとした悔しさを胸にグラウンドに立ちました。その姿を”毅然”といってくださった方もいらっしゃったのですが、心は様々な感情でどうにかしそうでした笑

でも過去は戻ってこない。

 

「おめでとうございます。」

悔しさの中でも閉会式前に法政大学の青木監督とすれ違って出た言葉はこの一言。戦ってくださったライバルへの敬意。

春に他の五大学の監督から
「主務で大変なのが報われたね。おめでとう」と言っていただいたことを思い出しました。

 

慶早戦直後の想いをどう伝えるか悩みに悩み携帯電話のメモに残していたのですが、あまりにも負けず嫌いが表に出て自己満足になってしまいました。ですので、文章を書き直しに書き直した結果ここまできてしまいました。

試合の記録については、大変恐縮ながら全試合の日記を連載として朝日新聞の方からお話を頂き、大学スポーツメディア4years.に記載させていただきましたのでそちらをご覧ください。

 

さて、ブログもこれが泣いても笑っても最後の執筆。

他大学のファンでこのブログを読んでくださっている方は(もう慶應の話はいいよ、、、)となるかもしれませんが、ライバルへの想いもあるので最後のブログ、お付き合い下さい。先に謝りの言葉を入れます…。

 

私は入部してからずっと、主務になってからは特に常に慶應は学力や技術面を除いて、部員のチーム力を筆頭に諸先輩方、應援指導部のみんなや応援してくださる皆様も含めて絶対に一番だと信じてやってきました。(見た目ではそう思われませんが気が強く相当な負けず嫌いで申し訳ありません…)何故なら負けた時でも野球部に対する非難はなく、次は頑張れよ、と多くの方に私が声を掛けていただいたからです。

加えて自分の仕事には絶対的な誇りを持ってやってきました。仕事が切羽詰まると怠りがちなブログや広報活動も主務だからと言って手を抜いてはチームが負けるんじゃないかなと必死でした。

1年生の時にあった女子マネージャーのシフト制もなくなり、オフがなくても普通の女子大生の生活を犠牲にしてでも毎日朝8時前から夜まで不満ひとつ言わず毎日仕事をしてくれる後輩も私にとって一番の誇りです。そしてそれは時代によって変化しつつも先輩方が大切に守ってくださった伝統が受け継がれているからだと思います。

 

あまり表には出ませんがマネージャーというのは、他の大学の話を聞くことがとても多い立場。良いこと悪いこと含めてチームでこんなことがあった、など連盟室で話すのはよくあることです。

私は他大学の様々な面や出来事を知るうちに、慶應で大久保監督林助監督をはじめとする首脳陣の方々のもと、マネージャーをやっていることが奇跡で、こんなにも光栄で、1996年に生まれたことを親に感謝しなければならないと強く感じた瞬間がいくつもありました。

 


<整列の写真>

 

現在、我が部にはマネージャーに自分でできることを頼んでくる部員も、迷惑かける部員はほとんどいません。この1年主務として選手のことを怒ったこともほとんどありません。

優しすぎるとか女マネだから言えないんじゃないかと思われることもありましたが、怒らなかったのではなく、その必要がなく色々な思いや立場がありながらそれでもサポートしてくれたからです。自分の時間を犠牲にしてでもキャンプに来てくれてチームの為に投げて働いてくれる選手もいました。

三戦目の前日、チームのLINEには部員から熱い想いが飛び交いました。あんなに監督のことが好きで、厳しいながらも林助監督のことをとても尊敬し、こんなにチームのことが好きで、どんな大学でも上に不満を持つことはよくありますが1年生からも4年生が大好きだと言ってくれるチームはここだけです。

しかもスタメンで試合に出ているのは内田のみ。ベンチの中にも3年生以下が多いチーム。普通だったら俺らが勝たせてあげてる、早く引退しないかなぁくらいの気持ちを後輩が持っててもおかしくありません。それなのに、4年生の為に、と言ってくれる130人の後輩。その裏には一番最後まで使った場所を片付ける河合主将泉名貴裕の姿を見ること、自分のためではないのに朝5時半からグラウンドでサポートしてくれる姿があること、誰一人この先輩ほぼグラウンドにいないでSNSでしか見ないよね、なんて人がいないこと、そんな同期のお陰だと思います。私もこのチームのことがとっても好きです。

今スタメンで出ている遼人嶋田、大阪桐蔭主将の福井でさえ、合格の保証は全くないのにそれでも諦めずに挑戦して慶應に入りたいと思ってくれたことも誇りです。他の大学から誘いもあっただろうに苦しい勉強への道を選んでくれた部員たちも沢山いて、その選手たち全員が戦力となっています。

そう自信を持って言えるのは、みんな一人一人が誇りであり、自分としてもどのマネージャーよりも仕事してミスもなくして後輩たちの負担をできるだけ減らしてそこまで突き詰めてやってきたという自負があるから。仕事をしない人はいないし間違いなく誰一人欠けてはいけない日本一のチームだと思います。

 

でも、、、

日本一には2つ届かなかった

三連覇にはあとアウト3つ届かなかった

何が足りないのか、こんな最高のチームで勝てないのか。日頃の取り組みや態度は他に引けを取っていないのに。

 

来年のチームの課題。

ドラフト候補も社会人野球を続ける人すらいない甲子園に出場した投手がいないこの戦力で連覇を成し遂げ、全国ベスト4となり、秋もあと一歩まで食らいついた、これまでにない最高のチーム・ここまでよくやったチームと言われてきましたが、よくやったで終わらせない、勝負強く勝つことをしなければならない、勝ち点5で優勝しなければならない、そのパズルのピースを探すところから始めてほしいと思います。

もちろん、プレッシャーもあると思います。この代より戦力も最上級生にあり、試合経験もあり、5季連続勝ち点4、その重圧を背負っての戦いになります。

でも後輩たちなら絶対できる。

 

後輩のみんな

私たちなんかを圧倒してください。超越してください。
簡単な道ではないことは確かですが、来年は勝ち点5をとる姿を楽しみにしてます。野球をやったことのない主務なんて90年以上の歴史でいない中、ベンチで戦わせてくれてありがとう。ゆか姉さんと言ってくれてありがとう。迷惑をかけることもあったかもしれないけど、みんなのおかげでこの1年いい思いばかりさせてもらいました。

なんか涙出てきそうですね笑笑

 

さあ、散々、慶應が一番だと言ってきました。もちろんそうです。

けれど東京六大学野球ができるのは各校のマネージャーが集まって運営しているからでもあります。

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<東京六大学野球連盟のマネージャー(まだまだいます!)>

各校主務は明日も顔を合わせるのでブログを見られるのはとっても恥ずかしいですがあまり直接言えないので一言。

【早稲田】
今年は一番話をしましたね!仕事の細かさは見習うべき点であり、万が一自分の仕事で負けるならともはる。最後のブログの更新率、あれは凄すぎます常に場を明るく盛り上げてくれる古塩。

【明治】
チームへの想い、応援団への想いがひしひしと伝わってくる意外と熱い男、森岡。最近痩せたと言っていましたが本当なのかな、人懐っこくてみんなから愛される相澤。連盟室に一緒にいてくれる唯一の同期女マネ!いなければ私は仕事全然覚えられてなかったし色々な面でお世話になった美紀。最後はなかなか会えなかったけど2年生の頃からアナウンスは本当に上手だったほのか。

【法政】
オールマイティ男。春に色々辛い想いをして武蔵小杉にずっといたのが最後報われてよかったね前村。常に冷静で感情を表に出さないところはすごいと思ってる、よく話聞いてくれた野内。就職活動の心の支えであり、アナウンスチーフを文句なくやり遂げてくれた樹。話が面白くていれば周りが明るくなる、全早慶にまで来てくれた夏野。

【東京】
格段な頭脳を持ち、私なんて到底及ばない。私の野球人生 涙なしでは読めませんでしたがわしゅん。

【立教】
どんな時でも落ち着いていて仕事ミスしてるところを見たことがない寛太。ウエイトリフティング最強でがたいの良さNO.1なのに意外と話好きな久戸瀬。正直こばゆかが主務になれて悔しいと率直に言ってくれて責任を感じました。お互い一人の女マネでスタートしてこんな私と仲良くしてくれてありがとうまなえ。

 

そして全日本選手権大会運営の時に仲良くしてくれた全国のマネージャーのみんな、特に広報を一緒にやってくれた11人のみんな(来年のチーフは誰になるのか楽しみ)、刺激をもらいたいなと思える仲間ができました。

 

それから、世界一にさせてくれた仲間たち。この秋は「台湾の悪神」がついてきてしまったのか、そうなのか?という噂を小耳にしたり…笑怪我にも、不調に苦しんだ選手、ちゃんとお祓いしよう!!

4年生のみんなもありがとう!

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中山:4年間対戦するのが怖すぎました。けど接してみたら意外と優しい笑ヤクルトで本塁打王になるのを楽しみにしてます!神宮はホームグラウンドだと思うからまた全力スイングで多くの人を魅了する選手になってください。

中村浩人:接戦の厳しい試合が多くて秋はしんどそうな顔をしている姿を見て、閉会式前に目が潤んでいるのを見て本当に辛かったのだと思いました。六大代表になったんだから笑顔で日本一取ってね。

吉田有輝:強豪校から沢山の選手が集まってくる重圧の中引っ張っていたのは間違いなく主将の力。本当にいい人、という言葉が似合うけれどこれからはちょっと自分一番でも良いんじゃないかな、上の世界でも頑張れ!!

森下智之:年上なのに、年下の私をはじめ個性豊かなメンバーの中、常に周りを見てくれていました。見せない努力、かっこいいです。ちゃんと車で東京まで駆けつけてください!!

越智:大人しくしていれば顔整っている野球選手なのに3週間一緒に過ごして、ちょっと変わっているのかなと思いました笑台湾で5割7分は打ち過ぎちゃったね。これからもヒットをを量産しちゃってください。

松﨑:大久保監督からも認められるキャラの良さ。声だけは慶應の長谷川を超えるかもしれない!立教の主将として引っ張る姿は流石でした。これからは同期となる予定なので心強いです、宜しくお願いします。

飯迫:勝負強すぎる打撃、一本でチームの雰囲気を変える打撃、4年間ずっと中軸は大変だったと思うけれどチームの期待に最後まで応える姿見てました。年々構えが低くならないように気をつけて!

 

 

塾野球部同期への想いは、たくさん伝える機会があるのでここでは控えさせていただきます。でも36人+2人(影で応援してくれてありがとう)の同期と出会えたことは一生の財産です。この代でマネージャーが、主務ができてよかったな。

 

最後になりますが、(予想以上に長くなってすみません。本当に最後です笑)

わがままをいつも聞いてくれて応援してくれた両親、支えてくださった、応援して下さった、野球を通して出会った全ての方々にこの場を借りて感謝申し上げます。

一大学生がこんなにも多くの経験をさせていただき、遠い存在だったプロ野球の世界がこんなに近くなり、ドラフトで選手が指名される瞬間に2回も立ち会わせてもらい、ありえないくらい濃い4年間を過ごすことができました。

 

最後の一年は恐縮ながら「史上初の女性主務」という肩書きをいただきました。前例がないことに沢山挑戦させていただきました。

慶應は強いね。

慶應は本当にいいチームだよ。

慶應みたいなチーム作りたい。

100万回言ってもらったと言っても過言ではありません。

私もスポーツ界に携われるような、また大学野球や侍ジャパンと関われるような人材になりたいと思っています。ここでの経験を生かして社会人として頑張っていきます。そして次の女性主務がすぐに誕生してくれたら嬉しい限りです。

本当に4年間、ありがとうございました!

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また来年も郡司率いる塾野球部へのご声援、そしてROCKSブログを宜しくお願い致します。

 

(4年・前主務・小林由佳/慶應女子高校出身)

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