【受験生応援企画 夏編】Vol.3
TOKYO ROCKSをご覧の皆さま、こんにちは!
2年マネージャーの増田です。
【受験生応援企画・夏編】
第3回となる今回は、「東大野球部員の勉強法」と題して、受験勉強に関して部員に実施したアンケート結果をお届けします!
最近いろいろな授業で期末レポートを書いているからか、ブログというよりなんだかレポートみたいになってしまいました(笑)
今年は例年と違う状況が多く、受験生の皆さんは不安が大きいと思います。
このブログが少しでも受験生の皆さんの参考になれば幸いです。
弊部に入部した部員の受験背景は様々で、受験生の皆さんそれぞれに合うアドバイスが見つかると思います!
それではご覧ください!
Q1.東大を目指しはじめた時期はいつですか?
3分の2の部員は高校3年生になる前に進路が決まっていたようです。早めに準備ができて良いと思いますが、3分の1は高校3年生になってから東大を目指し始めて合格しているので、まだ迷っているという方でも進路決定を焦る必要はないと思います。いろいろな大学を比較したりして、自分に合った進路を見つけてくださいね。
Q2.東大野球部を目指したきっかけは何ですか?
東大野球部を目指したきっかけとして、
・文武両道
・神宮球場でプレーする東京六大学野球への憧れ
・高校の先輩が活躍しているのを見た
・高校野球に悔いが残っていた
・練習会に参加してみた
・浜田前監督や先輩から声をかけてもらった
という答えが多くありました。
今東大野球部を目指して頑張っている受験生の方も、何かきっかけがあったと思います。そのきっかけとなった出来事・気持ちを忘れずに、東大合格までのモチベーションにしてくださいね!
Q3.入学した科類
入学した科類は、理科Ⅱ類と文科Ⅲ類が多く、次に文科Ⅱ類、理科Ⅰ類と続くかたちになりました。
現役と浪人で目立った差はありませんでしたが、理科Ⅱ類は浪人生が少し多いかなという印象です。
行きたい学部が決まっているなら、そこに行きやすい科類を目指すのが一番だと思います。
まだ行きたい学部がはっきりせず、東大に行きたい、東大野球部に入りたい、という思いなら、とりあえず「一番受かりやすそうな」科類を受けるのも手だと思います。ただ、受かりやすそうな科類というのは年度によっても、人によっても違うと思うので、合格最低点や募集人数などいろいろ比較してみてください。
Q4.進学した学部(3年生以上)
東大の特徴の一つが「進振り」です。
2年生までは前期教養学部に属し、その後自分の希望と点数に応じて後期課程の学部が決まります。グラフを見ると今年は学部ごとの人数のバランスが良いですね。
部活をやっていると授業との両立が大変なんじゃないか、高い点数が取れないんじゃないかと思う方がいると思いますが、部活と勉強の両立をきちんとして希望の学部に進んでいる部員がたくさんいるので安心してください!
Q5.現役or浪人
部員の6割以上が浪人を経験しています。
「東大野球部に入るため」という強い思いを持って浪人した人も多いです。
野球部の活動において、浪人した人が不利になることは全くありません。
高校同期が先輩・後輩になるということもよくあります。たまにタメ口で話しているところを見たりすると少し混乱してしまいます(笑)
Q6.選択科目(文系)
社会の選択科目は、世界史・日本史と世界史・地理で大体同じくらいでした。
日本史・地理選択の人もある程度いるので、自分の得意なもの・好きなものを選ぶと良いと思います!
Q7.選択科目(理系)
文系と違って、理科の選択科目はほぼ全員が物理・化学でした。
少数ですが、物理・生物、物理・地学もいました。
Q8.得意科目は何でしたか?
得意科目はなんと、数学が1位でした。
個人的には数学が苦手なので意外な結果でしたが、この質問は文理で差が出たように感じます。
数学が得意な人は物理も得意と答えている人が多く、理系が多かったです。反対に文系は、世界史や日本史、国語が得意で数学が苦手と答えている人が多かったです。
Q9.苦手科目は何でしたか?
苦手科目の第1位は英語でした。得意科目と比べると、こちらは英数国3教科に票が集まっています。
英語に関しては短期間でできるようになるというよりは、毎日英文を読んだり、毎日リスニングをしたり、コツコツやることが苦手克服への第1歩かなと思います。
国語も同じように短期間でいきなりできるようにはならないので、日ごろから慣れておくことが大事です。
Q10.(東大)模試の最高判定
なんと7割の人がA判定を取ったことがあるそうです。私は浪人の時に1度だけD判定だったのですが、それ以外はずっとE判定だったのでびっくりです!A判定を取る人って実在するんだな、という感想です。
このグラフだけ見るとまだ良い判定を取ったことがない受験生は少し不安になってしまうかもしれませんが、全然気にする必要はないです!
下のグラフを見てください↓
Q11.(東大)模試の最低判定
4分の3以上の人がE判定を取ったことがあるという結果になりました。
最初からずっとA判定やB判定を取っている人はレアです。なのでもし今模試の判定が良くなくて悩んでいる人がいても、あきらめないでください!
最後まで良い判定を取ることができなかった人でも現役合格している人はたくさんいます。また、前回の岸野投手(2年/湘南)の話にもあるように、現役のときはE判定でもその後浪人していっぱい勉強して無事合格、という人もたくさんいます。
模試の結果はたしかに1つの指標にはなりますが、気にしすぎないことが大切です。
それよりも、時間配分を考えたり、自分の苦手分野に気がついたり、試験の緊張感に慣れたり、、、というように模試を最大限活用してみてください。
例えば前回の模試で時間配分失敗したな…と思ったら次の模試では同じ失敗を繰り返さないようにする。そうすれば本番で大失敗することもなくなり、自信を持って試験を受けることができます。
Q12.1日の平均勉強時間(受験生時代の夏休み)
受験生時代の夏休みは、1日9~11時間勉強していたという人が1番多かったです。
4分の3以上の人が1日7時間以上勉強していたそうです。11時間以上勉強していた人も結構いました。
勉強時間は人それぞれ向き不向きがあると思います。無理はしすぎず、適度に息抜きしながら量と質のバランスを取った勉強ができると良いですね!
Q13.勉強の息抜きに何をしていましたか?
勉強の息抜きで多く回答があったのは、
散歩、野球や筋トレ、音楽やラジオを聴く、Youtubeで動画を観る、お昼寝、友達との談笑
などでした。
他には、
自分が神宮のマウンドに立っている妄想をする―――三田村投手(1年/奈良学園登美ヶ丘)
NHKの朝ドラを観る―――和田外野手(1年/海城)
魚を捌く、料理する―――松島投手(2年/開智)
逆立ちの練習―――宮﨑外野手(2年/開成)
犬と遊ぶ―――奥野投手(3年/開成)
自動車学校に通う―――岡副将(4年/外野手/小倉)
神宮球場で野球観戦―――和気内野手(4年/筑波大附)
という回答もありました!
受験生の皆さんも自分に合った息抜き方法を見つけてくださいね。
Q14.おすすめの勉強法・参考書があれば教えてください。
おすすめの参考書で一番多かったのは『鉄壁』でした。これで英単語を覚えたという人は多いと思います。
*その他おすすめの参考書
英語→キムタツ(リスニング)、システム英単語、ディスコースマーカー英文読解、英文解釈教室
数学→大学への数学、入試数学の掌握、入試数学伝説の良問100、上級問題精講、プラチカ
国語→風呂で覚える漢文、漢文早覚え速答法(パワーアップ版)
理科→新物理入門、鉄緑会の東大物理問題集、良問の風・名門の森、わくわく物理探検隊シリーズ、受験コーチ渡辺の有機化学
社会→世界史の実況中継、山川の世界史と日本史の教科書
*おすすめの勉強方法
受験期は、25分勉強して5分休憩(目を温める)を1セットとして、それを3セット(計90分)行い、3セット終わったら30分散歩などをして一旦勉強から離れて、30分経ったらまた勉強に戻るというサイクル(計120分)を1日に何度も繰り返すという生活していました。そうすることで夜になっても集中力が持続していた気がします。―――隈部外野手(3年/浅野)
だらけそうだと思うかもしれませんが友人と問題を出し合う、一緒に演習をするなど誰か仲のいい人たちと一緒に勉強すると意外と覚えられます。世界史の一問一答などをこの方法で行うのはおすすめです。―――松岡由機投手(1年/駒場東邦)
1日の初めに勉強する内容と時間を細かく設定してメモすると、1日1日の目標が定まり、だれてしまうことが少なくなるので、オススメです。―――矢追外野手(1年/土浦一)
大目標を達成するのに必要な小目標をたくさん立てて、1つ1つ消化していく。―――近藤外野手(1年/県立浦和)
ポモドーロ勉強法―――齊藤祐太郎投手(2年/筑波大附)
ストップウォッチ勉強法―――松田悠希投手(4年/開成)
過去問を解いて誰かに添削してもらうのが結局一番効率が良いと思う。―――山﨑外野手(3年/岡山朝日)
方法論にとらわれずに地道にやる。―――大音捕手(3年/湘南)
Q15.受験生時代のエピソードを教えてください。
浪人期は予備校で一緒に頑張れる友達を作ったり、予備校の授業が休みの日は高校時代の友達と会ったりメリハリをつけて勉強しました。東大野球部でマネージャーをやるという気持ちがあったので最後まで頑張れました。―――玉村主務(4年/マネージャー/渋谷幕張)
塾には行っていたけど、基本的には学校の先生に面倒見てもらっていた。添削もたくさんしてもらった。ちゃんと授業を聞いた。実は学校の授業を聞いた方が受験には強いのかも。塾ばっかにならず学校もしっかりと。―――松岡泰希捕手(2年/東京都市大付)
夏の模試は物理が6点だったりと壊滅的だったが、野球部に入ることをモチベーションにしていたのでネガティブな気持ちが全くなく勉強に集中したおかげでグングンと成績が伸びた。―――藤川内野手(1年/私立武蔵)
マクドナルドのポテトLのクーポンの番号が509で語呂合わせが「合格」っぽくて縁起が良さげだったので、予備校の近くのマクドナルドに通っていたら、かなり太った。―――長谷川亮太外野手(1年/灘)
運動をしていなかったため、受験期には誰と会っても「太ったなぁ!」と言われた。―――秀島内野手(1年/東筑)
息抜きでプロ野球を観に行くも、予備校の寮の門限の都合で7回までで泣く泣く帰った。―――田中平祐マネージャー(2年/ラ・サール)
好きな女の子と毎日一緒に帰れて楽しかった。3月4日に新大久保のチーズタッカルビ屋で振られました。―――佐藤内野手(2年/京華)
雪合戦した。―――辻村内野手(3年/県立千葉)
センター試験前日に「うまくいきタイ」を捌きました。―――松島投手
逆立ちをマスターする前に受かってしまった。―――宮﨑外野手
以上、アンケート結果でした!
受験生時代のエピソードでは、友人と切磋琢磨したというような回答が多く、談笑したり、競い合ったりする仲間の存在は大切なものだなと思います。
ここまでいかがでしたでしょうか?
受験生の皆さんがここから何か1つでも得られるものがあれば良いなと思います。
コロナ渦はまだ収まる気配が薄く、加えてムシムシと暑くなってきましたが、皆さまお身体に気をつけてお過ごしください。
受験生の皆さんはこれから大変だと思うこともあると思いますが、最後まであきらめず頑張ってください!強い気持ちを持っていれば大丈夫です。応援しています。いつか東大球場で会いましょう!
次回は明日、「夏の勉強法~部活との両立~」と題して、高校時代、部活と勉強をどのように両立させていたのかについて、以下のメンバーに聞きます。
岡 俊希 外野手 (文科Ⅰ類→法学部4年/小倉)
梅林 浩大 内野手 (理科Ⅰ類1年/静岡)
どうぞお楽しみに!