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主将 本間 颯太朗
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2019春 東大戦振り返り

こんにちは。

4年学生スタッフの岡林です。

 

皆さん、史上最長となる10連休のゴールデンウィークをどのようにお過ごしでしたか。
我々野球部は法政大学戦に始まり、東京大学戦で終わるゴールデンウィークとなりました。

 

皆さんもご存知の通り、この連休中、天皇陛下(第125代、御名・明仁)が退位され、新たに皇太子徳仁親王殿下が126代天皇に即位され、それに伴って元号が平成から令和に改められました。

 

改元に際して、塾野球部ではそれを祝福するとともに、塾野球部の歴史を再確認しました。

1888年(明治21年)に「三田ベースボール倶楽部」として発足した慶應義塾体育会野球部は、1903年(明治36年)、早稲田大学の挑戦を受け、慶早戦の火蓋が切られました。慶・早両校の野球チームによる対抗戦は当時草創期であった日本のスポーツ界において大変な人気を博し、日本野球界の礎とされております。また、そこから現在の東京六大学野球連盟が結成されるなど、明治、大正、昭和、平成と(一時、戦争で中断したこともありましたが)100年を超える野球の歴史が紡がれてきました。

 

そして、平成から令和へのバトンタッチの時。

この長い歴史の糸を紡ぐ世代に、塾野球部の一員であることは大変光栄なことであるとともに、その果たすべき責任を感じました。

休日であるにも関わらず、足繁く球場に通ってくださる六大学野球ファンの方々がスタンドを埋め尽くす光景を見ると、やはりその素晴らしさ、そして、それはこれまでの歴史が作り上げてきたものであると痛感します。

そういった意味で、我々塾野球部は常に勝たなければならない。その思いで、令和の新時代を迎えました。

 

さて、粘り強さをもって勝つことができた法政大学戦を終え、すぐさま迎えたのは東京大学戦。10連休の終盤に行われた試合を振り返って参ります。

 

【対東京大学戦 K 10—4T】

試合前に交換されたメンバー表には日付を記す「平成」の文字の上に二重線が施され、「令和」と書かれていました。元号が変わったことが実感できた東京大学との初戦。

日中は気温が高まり夏日の気候となりましたが、上空の寒気の影響から大気の状態は不安定となり、試合前から嫌な雲に覆われておりました。

初回の攻撃では、与えられた四死球で一死満塁のチャンスを作るもダブルプレーによって潰え、上空のごとく暗雲立ち込めます。

続く、初回の守りではヒットと四球で一死一二塁とされ、4番の岡選手にスリーランを浴び、3点を先制されました。

2回の慶應の攻撃でも、2つの死球を得るも後続が打ち取られ、チャンスを活かすことができませんでした。

しかし、この日先発の髙橋佑樹は初回に3点を先制されるも、その後は立ち直り、2回には2人を三振に取るなど、三者凡退で攻撃に繋げました。

続く3回表では、先頭の2番渡部遼人が四球で出塁すると、すぐさま盗塁し、3番の中村がレフト前のタイムリーを放ちました。その後も、相手の四死球で出塁した走者を7番小原がライト前のタイムリー、8番瀬戸西のライトへの犠牲フライによって帰し、この回、同点に追いつきます。

勝ち越しに成功したのは、5回でした。二死満塁の状況から打撃好調をキープしている1番柳町によるセンター前で2点を勝ち越します。

先発の髙橋佑樹は結局、5回まで9つの三振を奪ってマウンドを津留﨑に譲ります。

雷雲の接近により、試合が一時中断するも、その津留﨑は、この日最速150キロの直球と多彩な変化球で2イニング、打者6人に対し4つの三振を奪う好投で打線に弾みをつけました。

津留﨑の好投を受け、6回には、スリーベースを放った中村を、4番の主将・郡司がセンター前のタイムリーで返すなどで2点を追加し、リードを広げました。

また8回には、嶋田に代わった代打・福井のリーグ戦初となる2ランや、柳町のタイムリーでダメ押しとなる3点を獲得し、見事初戦を勝利することができました。

2019春東京①福井章吾3(2年・大阪桐蔭)
<リーグ戦初本塁打を放った福井>

 

【対東京大学戦 T 0—15 K】

この日はスコアからも伺えるように大勝することができました。

先発の木澤は初回に振り逃げや四死球でランナーを背負うも、続く打者を三振にとり、なんとかピンチを凌いで先制を許しませんでした。

攻撃では、初回から先頭の柳町が死球で出塁し、4番の郡司がきっちりとレフト前のタイムリーで先制すると、6番の嶋田がレフトに今季2号目となる豪快なスリーランを放ち、この回4点を先制しました。

打線の援護をもらった木澤は続く2回もヒットや四球、味方のエラーでランナーを背負うも、後続の打者を打ち取り、この回も無失点で切り抜けます。

攻撃では初回の勢いを緩めず、2回に3番中村のタイムリー、3回に5番正木の逆方向への2号ツーラン、4回に中村、嶋田のタイムリー、5回に中村のタイムリーと、5回までに毎回得点で11点の猛攻を見せました。

さらに、8回にも福井、瀬戸西のタイムリーによって4点を奪い、最後は一年生の増居がきっちりと三者三振に抑え、試合を締めました。

2019春東京②中村健人(4年・中京大中京)
3本の適時打を放って4打点を挙げた中村>

 

これで東京大学からも勝ち点を奪うことができ、勝ち点3で後半戦に臨みます。

 

次回の相手は明治大学。現在、勝ち点を落としていない相手。

慶應が優勝するためには負けが許されない大一番となるでしょう。

 

次週は空き週となるため、GWでの連戦の疲れを取るとともに、練習の中で日々成長し、部員一同リーグ戦優勝に向けて今以上に士気を高めていきます。

 

冒頭で、改元のことに触れましたが、年号が変わったとはいえ、やること、目指すところは変わりません。

「早稲田に連勝してリーグ戦優勝」

目の前の一戦一戦に白丸をつけるべく、これからも精進して参りますので、今後とも温かい声援のほど、何卒よろしくお願いいたします。

 

拙い文章で恐縮ですが、最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。

 

 

(4年・学生スタッフ・岡林嵩介/土佐高校出身)

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