はじめまして。
TOKYO ROCKSをご覧の皆さま、初めまして。
東大球場のある弥生キャンパスの銀杏の木々が、何度見てもハッとするような黄色に色づいています。秋晴れの青とのコントラストに心躍る季節です。東京大学のロゴはいい色合いを選んだものですね。
慣れたもんだと言わんばかりに書き始めてしまいましたが、ここで自己紹介を挟ませていただきます。
実は、ついこの前、10月の終わりに入部いたしました。出身は学芸大学附属高校です。
なぜこんな半端な時期に…?よく聞かれます。
端的に言うと、「活動の場と人間関係を広げたかったから」です。
東京大学には全新入生が1年間ほど在籍するクラス、豊富なサークル、学生団体、ゼミなどがありますが、悲しいかな、クラス以外ではあまり根を張れないまま夏休みを迎えてしまいました。
自分がいて価値のある場所、自分の居場所が欲しくて、ならば、運動会の部活ぐらいに半ば強制的に継続して力を入れて取り組むものの方が自分に合っているのではないか、そう思ったんです。マネージャーという今まで手にしたことのない肩書きにも興味がありました。
野球には元々、関心があったわけではありません。テレビで観戦もしないし、そもそもスポーツとはあまり縁のない20年間を生きてきました。
そんな自分が、この短い1ヶ月、東大野球部で過ごし見たこと、感じたことをまずは綴ろうと思っています。新入りが、何の先入観も無しに書くというところに少しでも価値を見出していただければ幸いです。
また、後半では、私が1年生選手のみんなのことをもっと知りたくて企画した、質問コーナーへの回答を紹介します。お楽しみに!
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「東大野球部観察ログ」
私が正式に仕事をするようになったのは秋季フレッシュトーナメントからです。
詳しくは石井マネージャー(2年/灘)によるこちらのブログをご覧ください。
慣れない一眼レフでカメラ担当として選手やベンチの写真を撮りました。
ただ撮ればいいのではなく、ネットが写真に写り込まないように…素早く大きく躍動する選手をブレずに写せるように…かなり難しいです。選手の投げる向き、打つ向きが左右どちらなのかも重要です。2人のカメラ担当がライト側、レフト側につき、ベストショットを狙います。
そして、ひとたびカメラのレンズを覗けば…選手たちの真剣な表情、注意深く動く視線、互いに声をかけている様子、外野でのプレーだって、誰にも邪魔されずに見ることができるんです。ストーカーのような文章ですが本心ですのでご容赦ください。
ファンの方々の多さにも驚きました。選手やスタッフの保護者の方のみならず、長い間、東大野球部を応援してださっている方々がたくさんいます。差し入れをくださったり、声をかけてくださったりと、心が温まります。
最近は本当に肌寒くなってきましたが、暑さと寒さの束の間の秋に、ぽかぽかの日差しが差していた明治神宮球場が恋しいものです。来年は、もっと多くの観客の皆さんに来て頂けますように。
その後はオフ期間を経て、第4回オータムフレッシュリーグin静岡(11.19-21)が開幕しました。詳しくは木村舞穂子マネージャー(2年/国立)によるこちらのブログをご覧ください。
1年生のマネージャーは静岡で行われたオータムフレッシュには帯同しませんでしたが、参加されたどの方々も、忙しくも充実した時間を過ごせたようです。
実は、オータムフレッシュリーグ終了後、1年生の選手たちが自主的にミーティングを開いていました。練習姿勢をはじめ、勝つための目標、冬に取り組みたいこと、互いへの要望、練習での改善点など沢山の意見を交換していました。
また、少し遡りますが、新体制ミーティングも11月の14日に行われました(詳しくはこちら)。
両者を見て感じたのですが、部員の自主性、そして計画性が強いです。まず大きい目標(勝つこと)、それを達成するための具体的な目標(投球の速さ、体脂肪率、練習メニューなど、より小さいもの)を順に立て、それらを達成するために何が必要なのか逆算して計画し、あとは実行する。
ポジションごと、個人ごとのメニューもあれば、体作りでのメニューもあります。
試合での数字を客観的な指標としても活用し、見ていて気持ちがいいほどの理路整然さと計画性があります。
疎い私は、スポーツはただ練習に来て体を動かすだけではないのだ、ここまで周到に考えてやるものなのだ、ということを初めて知りました。
協働すると良いところはポジションを問わず声を掛け合って協働する。意見を言い合い風通しをよくする。東大野球部の部員は3学年でおよそ100人です。とにかく規模が大きく、マネージャーの業務の中にもそれは感じられて、やりとりをする外部の方々の多さや多様さ、部の内外で対応する業務の多様さ、動くお金の大きさに少し緊張するけど、とてもやりがいがあります。
全員の頭上には勝利という目標がいつも目印のように光っている感じ。
これからの活動が楽しみです。
[練習中に撮って良いよと応じてくれた島袋学生コーチ(3年/那覇国際)]
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「1年選手に質問してみた」
これから一番長い時間を野球部で過ごすことになる1年生のみんなのことをよりよく知るべく、いくつかの質問をしてみました。
Q. 東大野球部を四字熟語で表すとしたら?
一味同心 森岡投手(1年/渋谷幕張)
うんうん、納得。私よりずっと長く東大野球部で過ごしている選手も同じことを思ってるんですね。
百折不撓 松原外野手(1年/土佐)、芳野外野手(1年/西大和学園)
理由:何回負けても、勝利に向けて意志を強く持ち、練習する姿を象徴していると思ったから。(松原外野手)
何度でも挫折しても初心を貫き勝利にこだわる(芳野外野手)
2人の選手が同じ四字熟語を!それだけこんな東大野球部の姿が印象的、ということかもしれません。
日進月歩 双木投手(1年/都立西)
試合がなくたって、日々の練習やトレーニングによって東大野球部は常に前進していますね。
魑魅魍魎 中村薫平投手(1年/堀川)
理由:言いたいだけ笑
「ちみもうりょう」と読むらしいです。「人に害を与える化け物の総称。 また、私欲のために悪だくみをする者のたとえ。」
とgoo辞書に載ってました。確かに知識は増えたけど、問題文もう1回読んで?
異才結合 大巻外野手(1年/花巻東)
理由:いろんな能力を持っている人たちが集まって、ひとつの組織を形成して大きな力を発揮していると感じたため
四字熟語を自作してくれました。これはまだ実感できていません…!今後の活動の注目ポイントかもしれません。
四字熟語という端的な形でまとめてもらえると、東大野球部の特徴があぶり出されてくるような気がします!似た考えの選手も多いように感じます。
Q. 2021年の東大野球部で印象深かったことは?
春の勝利 双木投手
秋季リーグ対立教大学2回戦の最終回の松岡泰希さん(主将/3年/捕手/東京都市大付)の勝ちを決定づけるタイムリーツーベース 岩瀬マネージャー(1年/開成)
久しぶりの勝利の瞬間 谷村内野手(1年/湘南)
リーグ戦での勝利はもちろんだが、最多失点記録を喫していて、前日を含め大敗続きだったのに、4年生最後の試合である秋の法政戦で、勝てなかったものの相手を無得点に抑えた東大の守りに感動した。松原外野手
リーグ戦での勝利、西山さんがイケメンだったこと 森岡投手
(西山副将(3年/投手/土浦一)のことですね!この質問の回答になるなんて、さすがです。)
立教戦の勝利 芳野外野手
やはりリーグ戦での勝利は、多くの部員にとって印象的でないはずがありません。マネージャーの仕事をしながら過去の写真を見ていると、部員が飛び上がっていたり、満面の笑顔だったり、泣いていたりと、とても感情的な写真を目にします。きっと、神宮球場はとっても盛り上がっていて、その場にいることができたら、ひとしおの喜びが感じられたでしょう…
進学校の人たちとの出会い 大巻外野手
理由:育ちや環境が全くちがう仲間との出会いは刺激的だった
花巻東高校史上初の東大進学者の大巻外野手。東大野球部を新しい視点から見ていてほしいです。
Q. 冬に聴きたくなる曲は?
Last Christmas(Wham!) 府川捕手(1年/西大和学園)
クリスマス曲殿堂入りですね。人類が滅びるまで歌い継がれそうです。
[府川捕手(前列)、後列左から、内田捕手(1年/開成)、青山内野手(1年/川和)、橋元外野手(1年/修猷館)、江口内野手(1年/海城)]
恋人がサンタクロース(松任谷由実) 森岡投手
どうでもいいけど、恋人「は」だと思ってました。あと、「恋人がサンタクロース♪」しか歌えない…この機会に聴いてみます。
ヒロイン、クリスマスソング(ともに back number)芳野外野手、岩瀬マネージャー
クリスマスソング(back number)中村薫平投手、松原外野手
back numberの曲 青島内野手
back number強すぎませんか…確かに、私たちの世代が中高生だった期間から(もっと前から?)現在まで、絶え間なく流行っていたように感じます。心を掴む歌詞を量産する感性が天才的です。
メレンゲ(マカロニえんぴつ)芳野外野手
聴いてみました。ハマりました。笑 アップテンポだけどストリングスの音とかが入ってて、空元気な感じがしてなんか切ない…いい曲を教えてもらいました。
白い恋人達(桑田佳祐)、スノーマジックファンタジー(Sekai no Owari)谷村内野手
あー、それがあったか!後者はスキー場限定だそうです。確かに、スキー場で聴くって考えると、雪がキラキラして見えそうです。
ラブ・ストーリーは突然に(小田和正)大巻外野手
実は歌詞に冬要素がゼロの曲。でも冬空を見上げながら聴くのに良さそうです。
なんでもいいからゲレンデで聴きたい 双木投手
ゲレンデで流れる音楽って、あの独特な響き方もいいですよね。空に広く響く感じ。雪にダイブしたくなります。スキーしにいきたいなぁ。
お正月 角能マネージャー(1年/攻玉社)
あれですね、「もういくつ寝ると、お正月♪」ってやつですね。年末年始気分になれて好きだけど、斜め上行くなぁ笑
みんなに紹介してもらった音楽は、ぜひ聴いて冬を満喫したいと思います。
ちなみに私はK-POPガールズグループRed VelvetのPsychoという曲が聴きたくなります。K-POP大好きです。
Q. クリスマスプレゼントに欲しいものは?
ニンテンドースイッチ 谷村内野手
どこにでも持ち運べていいですよね!たまに大学の教室で友達とスマブラします。
絶対に起きられる目覚まし時計 芳野外野手
私は、時間になるとベッドが傾いて強制的に引きずり出されるやつ、あれ気になってます。
マフラー 中村薫平投手、大巻外野手
2人も?!ぜひ、自分へのねぎらいとして買いましょう。でも理想的なプレゼントですよね、マフラー。もらうとキュンとしそう。
スピーカー 松原外野手
理由:最近ピアノを買ったので、スピーカーから音を出せたらいいなと思ってます。あと、勉強しながら音楽を流したい。
ピアノがとても上手な松原外野手!いつか実際に聴くことができるのを楽しみにしています。
靴下にいっぱいの単位が欲しいです。双木投手
…頼み方可愛いね。でも東大野球部には結局文武どっちもやってしまう人が多いように感じます。先輩方はどこにそんな時間とバイタリティーがあるのか…私もこれから見習っていきます。
クリスマスの予定 森岡投手
それな(号泣)
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写真が少ない長々としたブログとなってしまいました。質問に回答してくれた選手の写真があまり撮れないという事態になってしまいましたが、これも元より自分の先見の明のなさとバタバタが原因です。申し訳ない…これからのブログで改善していきます…
さて、来週のブログを書いてくれるのは、私と同じころ、へんてこりんな時期に入部した、角能マネージャーです。だがしかし、そんな入部時期を思わせないような掛け合い(けんか?)を、いつも岩瀬マネージャーと繰り広げています。仲良しかて。しかも1年選手たちにもすぐ浸透していて…これは嫉妬案件です。だけど入部してくれてとっても嬉しい同期です。乞うご期待。
最後までお読みいただきありがとうございました。