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慶應義塾大学野球部ブログ | 東京六大学野球公式ブログリーグ TOKYOROCKS

2018.10.07

4時間45分の激闘

こんにちは!

主務の小林です。

 

既にリーグ戦後半の戦いが始まっていますが、私は中二日で今日も神宮球場におります。

先週末は台風の影響で、第4週が始まったのがなんと月曜日。前週に試合のあった弊部にとっては”恵みの雨”となりましたが、曜日感覚が狂ってしまいました(笑)

 

激闘。死闘。

本当に登り甲斐のある山でした。

今回はこの言葉につきます。首位攻防戦とはまさに水曜日の決戦が物語っていることでしょう。

応援してくださった皆様にもハラハラドキドキさせてしまう展開になりましたが、部員167名全員最後まで決して諦めませんでした。沢山のご声援が力になりました。

 

ここからは激闘の3試合を写真とともに試合を振り返っていきます!

【対法政大学一回戦 H 1 – 2 K】

台風が過ぎ去った後の快晴のもと口火が切られた首位決戦の初戦。先発のマウンドを託されたのは、明治大学戦で好投した髙橋佑樹。しかし立ち上がりに苦しみ、1点を先制されてしまいます。試合を振り出しに戻したい打線でしたが、ここまでの法政大学に勝ち点をもたらしてきた1年生エース三浦投手の前になかなか好機を見出せません。しかし5回裏、一死から嶋田が安打で出塁すると続く小原の放った打球は風に乗ってレフトスタンドへ。自身神宮初本塁打は逆転の2点本塁打となりました!
リードをもらえれば必ず粘って抑えるのが慶大投手陣。この秋安定している盤石の髙橋リレー(髙橋佑樹-髙橋亮吾)で、この日はなんと5回以降強力打線相手に安打1本許さず、1点のリードを守りきりました。

2018秋法政①髙橋佑樹2(3年・川越東)
<7回1失点の好投で勝ち投手となった髙橋佑樹>

 

【対法政大学二回戦 K 2 – 8 H】

春に引き続いて連勝で勝ち点を奪取したい第二戦。
何としても先制したい塾野球部は、初回、先頭・中村が安打で出塁すると相手先発投手の不安定な立ち上がりもあり暴投で1点を先制します。慶大の先発は東京大学戦でも明治大学戦でも好投した森田晃介でしたが、強力な法政打線に捕まり4失点、後を受け継いだ木澤も嫌な流れを断ち切ることができず序盤に大量失点してしまいます。
なんとか援護したい打線でしたが、好機を作るも1回以降は渡部の適時打のみに抑えられ敗戦。勝ち点の行方は第三戦に持ち越されることになりました。
ただ、4年生の前田(チームビルディング班のブログでもお馴染みですね!)が神宮初登板で二打者をしっかり抑えたこと、大平がドラフト候補菅野投手から安打を放ったことは次の日につながる収穫になりました。私もBチームでずっと奮闘してきた前田の登板には胸が熱くなりました。

2018秋法政②渡部遼人1(1年・桐光学園)
<今季初タイムリーを放った渡部>

2018秋法政②前田和真2(4年・津西)
<努力の末リーグ戦初登板を果たし、窮地を抑えた前田>

 

【対法政大学三回戦 H 8 – 9 K】

「今年一番のベストゲームをしよう」と試合前のミーティングで意気込んだこの試合。この試合に負けてしまえば法政大学の優勝が大きく近づいてしまうことは部員誰もがわかっていました。
1回裏、郡司の適時打で幸先よく先制すると、2回にも好調を保つ中村の本塁打で2点を追加し髙橋リレーならこのまま逃げ切れると思った矢先のことでした。髙橋佑樹が無死満塁の窮地を招くと、主将・向山選手に逆転満塁本塁打を浴びてしまいます。なかなか落ち着かず暴投でも1点を追加され、形勢は逆転。

このままでは終わらないのが慶應の強さなんです!内田の本塁打、渡部の適時打で1回ずつコツコツ同点に追いつくと、続く6回裏に代打・植田将太の適時打で勝ち越しに成功します。将太は夏のオープン戦でも打撃でアピールし、絶対打ってくれると誰もが思っていた初安打が貴重なタイムリーとなりました。
しかしこれぞ首位決戦、7回表に驚異のパワーを誇る中山選手に本塁打を浴びあっさり同点。試合はまた振り出しに戻ります。8回裏からはこちらの好機をことごとく抑えられ相手側に流れが行きつつあった11回表、ここまでロングリリーフをしていた髙橋亮吾が2点本塁打を打たれてしまいます。

ですが、ドラマはここからでした。11回裏、渡部・郡司・代打植田清太の連打などで満塁、ここで打席には大平。あと一球で試合終了の土壇場で同点に追いつく値千金の適時打を放ち追いつきます。そして12回表、代わった木澤が前日のリベンジを果たし三者凡退に抑えると、試合時間は4時間30分を超え負けはなくなり、いざ攻めるだけ。打順は1番・中村からという最高の打順。代打の4年・三枝も四球で繋ぎ、みんなが繋いでくれたチャンスを最後決めたのは誰よりもバットを振ってきた男・長谷川でした。勝利を確信した瞬間、4年生には目に涙を浮かべる選手も。激闘に終止符が打たれ、勝ち点を奪取しました。

2018秋法政③植田清太1(4年・慶應義塾) 2018秋法政③植田将太1(3年・慶應義塾)
<兄弟揃って大事な場面で安打を放った植田清太(写真上)・将太(写真下)>

2018秋法政③サヨナラの瞬間2
<長谷川がサヨナラ打を放ち、ベンチから飛び出す選手たち>

長谷川晴哉「人生の中で1番のベストゲームでした。グラウンドにいる選手だけでなく、スタンドで一緒に戦い続けた部員と、応援してくださった方々全員で勝ち取った勝利だと思います。まだまだこれから厳しい戦いが続いていきますが、チーム全員で泥臭く戦い抜いて優勝を勝ち取ります!応援宜しくお願い致します!」

 

誰が4時間45分の激闘になると想像したでしょうか。

誰が2点ビハインドの2アウト3-2からの劇的な逆転劇を想像したでしょうか。

間違いなく、プロ野球、高校野球、今年日本で行われたどの試合よりも記憶と歴史に残るベストゲームとなったのではないでしょうか。歳を取ってもこの日のことは忘れないと思いますし、こんな試合のベンチに入れたことは幸せで、何よりも“FAMILY”を感じた瞬間でもありました。

4年生への感謝は伝えても伝え切れませんが、それは優勝した時にとっておきますね。

 

では、毎回恒例私が選ぶ《神宮で輝いた選手》から法政戦のコメントを貰いました。

今回は誰を取り上げるか迷いに迷い、、、この二人からのコメントです!

小原和樹(3年・内野手/盛岡三高出身)

2018秋法政①小原和樹2(3年・盛岡三)

「まず勝ち点をとれて良かったです。打撃不振で迎えた法政戦だったのですが、守備に徹することを意識した中でリズムを作ることができ、その結果が自身神宮初の本塁打、そしてそれが決勝点になり、チームが勝てたことは非常に嬉しかったです。また、4年生の活躍で3戦目を勝てたことは、非常に頼もしく、ラストシーズンに懸ける思いを改めて感じ、大変刺激になりました。
46年振りの三連覇に向け、春成し遂げる事が出来なかった完全優勝を慶大野球部ファミリーで勝ち取りたいと思います。これからも慶大野球部にご声援の程よろしくお願い致します。」

シーズン序盤は打撃に苦しんだ和樹。
兄・大樹さん(H29年卒OB/現・日本製紙石巻)の背中を追って入学し、1年春からベンチ入りを果たした彼。しかしレギュラーとして活躍できるようになったのは今年からなのです。いつもは明るくチームを盛り上げる少しお調子者ではありますが、誰よりも練習に取り組み、試合を通して特に守備面では大きく成長しています。一回戦ではその守備のファインプレーに始まり、なんと逆転本塁打を放ってくれました。きっと遠くで活躍するお兄さんも大喜びのことでしょう!
左投手が多いこれからの立教・早稲田大学戦。守備はもちろんのこと、この法政戦を境に打撃でも大きく成長した姿でバッターボックスに立ってくれること間違いありません。

 

大平亮(4年・内野手/鎌倉学園高校出身)

2018秋法政③大平亮3(4年・鎌倉学園)

「僕の野球人生の中で、おそらく1番のゲームでした。そんな試合に関わることができ、また結果を出せたこと、素直に嬉しいです。本当に今までやってきたことが正しかったのだと確信することができた試合でした。ですが、まだ強敵の2チームが残っています。最後まで一戦一戦を大切に戦いたいと思います。そして終わった時に最高の喜びと達成感を味わえるよう、ここからもう一段階成長していきたいです。」

これぞ4年生の底力。一打席に懸ける想いの全てをぶつけてくれました。私もベンチで見ていて込み上げるものがありました。カウント3-2と追い込まれながらも見事相手投手の足元を抜ける同点打を放ち、チームの窮地を救ったのです。(一塁上ではかなりクールな表情をしていましたが笑)
規定打席には届かないものの、現在打率は4打数3安打の.750。ここからまた同期が何か大仕事をやってくれる気が私はしています。

 

この勝ちを絶対に無駄にしてはいけない。

一打席に懸ける想い、「この打席が人生最後かもしれないんだよ」とベンチから叫んで打ってくれた同期。

4年生の姿を見て、きっと今まで以上に3年生以下の選手たちも刺激を受けて頑張ってくれると思います。
4年生もこれまで以上に自信を持って打席に立ってくれると思います。

 

 

厳しい戦いは続くと思いますが、三連覇はもちろん完全優勝にはまだ勝ち点が2つも足りません。

次の戦いへの準備はすでに始まっています。

 

ブログを読んでくださる皆様、応援してくださる皆様、本当にありがとうございます。

皆様に「恩返し」が出来るように、一戦必勝で戦ってまいります。

引き続き温かいご声援のほど、何卒宜しくお願い致します。

 

 

(4年・主務 ・小林由佳/慶應女子高校出身)

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